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河村(た)
委員 もうちょっと、せっかくでしたら、僕は総理をちょっと、余り褒めると後で怒られるかわからぬけれども、二十五年表彰をやめられたのは立派だと思います。私も
委員長特権をやめましたよ、一日六千円要らぬと言って。それでいろいろ嫌われた、これ。二カ月で首になってまったですよ。だけれども、やはりまず自分から、パブリックサーバント、公僕として
国民と同じ生活をしよう、だから
国民のことは決められるんだと。これは私、議員の最もベーシックなことだと思うんです。それが今ないんだよ、問題は。だから
年金だって、
国民年金も、四割が払わぬと言っておるけれども、そういう問題が生じてくる。
だから、ぜひ総理、これは要するに、議員
年金をやめればどうなるかといったら、みんな
国民年金になるんですよ。今、強制加入だから全部入っているんですよ。これ、実は
国民と同じになるだけなんです。そうすると、四十年掛けて七十九万七千円しかもらえない、やれるのかこれで、おれたち議員は、こういう議論が必ず出てくる。そうなれば、
厚生年金から、
公務員の
共済組合はなぜ三割も三割五分も多いんだ、そういう議論が出てきて、一本化しようと必ずなってきます。
だから、ぜひ総理、ここは強いリーダーシップで、
理由は一つです、
国民と同じ生活をしよう、だから
国民のことが決められるんだという原点に立ってお願いしたいということです。これは要望でございます。
それで、次へ行きます。これはひとつ役人天国というのを言っていかにゃいかぬです。
これは、
小泉さん、総理、知ってみえるかどうかわかりませんが、ちょっと言いましたけれども、地方の、こういう資料があるでしょう。お手元にあると思いますけれども、三枚目か四枚目、四と書いたやつです。番号が左の方に1、2、3、4と書いてあって、間がちょっと空き線で抜いてあるやつですね。総理の方、わかりますか。どれを見てみえますか。もう一枚下じゃないですか。それです。
これを
国民の
皆さんも見てほしいんですけれども、これはある議員さんの後援会の資料なんですが、ここにずっと、左に「企業名」があって「本社」、それから次に「行政経験者氏名」と書いてあるでしょう、一番上の欄、「行政経験者氏名」と。「連絡先」「郵便番号」「連絡先住所」「現在の役職名」要するに、
建設省出身の方です、これ全部。これが全部、こういうふうに欄があるんですよ。当然のようにある。それで、「技術企画部長」「技術開発部長」「技術開発部長」「
総務部長」「顧問」「土木部長」こういうふうに、こういうノンキャリの天下りが地方経済を食いつぶしておる。
こういう現状が特に九州の方であると私は聞いております。それに政治が絡んで何ともならない。土建業者さんが正当な営業活動をやっても、こういうOBが全部仕事を決めちゃうんです。こういう構造があって、民間経済を物すごくむしばんでいるんですよ、これ。
もう一つ、その待遇を出します。待遇の方もありますが、ちょっとこれを見ていただけますか。二番、これでいきますと、「地方整備局工事事務所副所長クラスの退職金及び
年金支給額の試算例」で、要するに、三十七年でやめますと、退職金三千万、それから、
共済が満額で二百三十万ですけれども、実は加給
年金というのがありまして、
公務員にはこういう職域
年金があって余分につくんです、四十万程度。だから、二百七十万から八十万、
年金をもらう。
「以下、
河村たかし事務所調べ」、これを読んでいくといいんですが、「五十五歳退職(体が悪くない限り一〇〇%天下り再就職)」「(例)A社 年収九百二十万円で副所長天下りを受け入れ。 会社負担は、年約一千五百万円(社用車(絶対)、OB会ゴルフ費用なども含む)」「十年間いられる。延長あり。」「週一〜二回、顔出しで十分会社にいるだけ。あとは何をやっているかわからない。」「選挙の前は、半年いない。」「会社の仕事は、OB一人あたり一〜二億取れるが、逆にそれ以上は営業しても取れない、頭打ち。」
こういう現状があるんです。これは本当です。これは、私、ずっと回ってきましたから。こういう民間経済を侵食する現象、
小泉さん、多分これは
御存じなかったと思うけれども、どうですか、御感想。
御存じなかったでしょう、こういう話は。