○石破
国務大臣 私のお答えの仕方が悪かったかもしれませんが、
国連がやるようになれば
自衛隊が行けばいいのだという
お話ですが、そのようにスイッチがオンからオフにぱっとかわるような
事態の推移にはならないのだろうと私は思っております。
要は、
先生もよく御存じのとおり、民生の回復というものと
治安の安定というのはそれこそ表裏みたいな関係にございます。
治安が安定するということは民生の回復であり、やはり仕事がある、病院に行ける、学校に行ける、そのことによって
テロリストがつけ入るすきがだんだん少なくなってくるのではないかと思っています。
国連が
活動するのが望ましいことです。しかし、そこに至るまでに
日本は何もしなくていいのだろうかと。やはり私は、
先生もよくごらんのとおりだと思いますが、あの現地において地元の
人たちが歓迎していること、そして、けさのニュースで出ておりますように、先遣隊が迎えた、本隊の一部が入りましたですよね。我々は、
治安維持をやるわけでもない、人道
復興なんだ、
イラクの
人たちと一緒にやろうと言っているその思い、私はそれをきちんと実現していきたいと思っております。
余計なことを申し上げました。
今の
お話でございますが、これは、
イラク特措法をどう読むかという
お話だろうと思っております。つまり、同法八条の手続というものをどう考えるかです。仮に
戦闘が近傍で行われるようになった、それは直ちに違法になるのだということになるならば、この法律第八条の
意味は全くございません。そういうことが全くないということを言っておるわけではなくて、そういうこともあるであろう、したがって八条というものがある。それは、この法律はそういう構成になっております。
それは、
委員がこの法律を、おれはこのように読むのだ、だから違法なのだというふうに、
委員の法律の読み方はそうなのかもしれません。しかし、私どもは、そのような法律の読み方をいたしておりません。
委員の御議論に従うとするならば、この法律の八条の持つ
意味は一体何であるのかということになってまいります。