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加藤(尚)
委員 努力されているということについてはとやかく言うつもりはありませんけれ
ども、やはり財務省の基本的な姿勢というのは、「たばこ産業の健全な発展を図り、もつて財政収入の安定的
確保」というのが、これが表面に出ているわけですよ。ですから、確かにたばこ収入は大きい。それで、二十以下、
子供たちのたばこの購買力も年間五千億とも言われているから、財務省としては、吸ってほしいとは当然思っていないし、いろいろな規制をされているけれ
ども、規制の仕方が甘いと言わざるを得ないと思うのです。
自動販売機がどんどんふえている。いろいろ規制する。しかし、やはりそこで、
子供の喫煙について全然減っていない、ふえこそすれ減っていないという
現実は、財務省でもどうしたらいいんだということを考えなくちゃいけないというふうに思います。
広告のことについてもこの前質問しましたけれ
ども、やはり
日本が先進国ではもちろん一番甘い。アジアでも、それぞれたばこを取り寄せたんですけれ
ども、結構厳しくやっている。たばこの大きさの三分の一じゃなくて半分ぐらいは、たばこを吸うとこんなになっちゃうよということでおどかしていますけれ
ども、ところが、
日本の方では相変わらず見えるか見えないかの形で表示されている。
だから、この姿勢。もちろん、この財政的な
確保という
言葉がある、あるいは農家の問題がある、いろいろ大変な問題があるということはわかっているのです。わかっているけれ
ども、
子供はだめですよ、とにかく
子供は。
子供をいかに、この喫煙についてあらゆる方法で考えなくちゃならないかということは、財務省も、せっかくいろいろな法案が出て、また、条約、協定も結んでいるわけですから、これからも引き続き聞きますので、だから、やはりこんなに変わりましたということをなるべく早く見せるようにしていただきたいというふうに思います。
ところで、私も前回質問しましたけれ
ども、ガムたばこ、ニコレット。吸いたくなったらニコレットとテレビでやっているのです。吸いたくなったらニコレットとか言っちゃって。これはアメリカからなんです、武田薬品が売っているのですけれ
ども。あるいは、ファイアーブレイク。これはスウェーデンから輸入しているのです。だけれ
ども、こちらの小さい方のファイアーブレイク、これは、小さなガム一つがたばこ一本分のニコチンが入っているのです。それから、このニコレットの方は、小さなガム一つがたばこ二本分のニコチンが入っているのです。
吸いたくなったらニコレットと言うけれ
ども、一個のガムにたばこ二本も入っているんだから、吸うはずがないのですよ。だから、たばこの本数は減っても、ガムをかむ。まあ、一日二十個以上はかまない方がいいですよとは書いてあるけれ
ども、実は、このガムを私は物すごい心配しているのです。
子供が買うということについて、煙を吸っていれば補導できるけれ
ども、これは煙が出ませんから。だから、これは薬局で売っているし、
子供でも買えるというおそれもある。
それから、ファイアーブレイクについてはキオスクで売っていますから、これも、対面販売というけれ
ども、やはり売れるものは売っちゃおうというのがあります。
だから、大変
子供の方を心配していると同時に、大人の方ですね。大人で、ガムたばこ、かみたばこについて、私は、WHO、
日本のいろいろな団体を歩いて……(パネルを示す)これは恐ろしい。ちょっと見えないと思うんだけれ
ども、舌のがんですよ。口腔がんですよ。これを見ると、恐ろしいですよ。とても、これを見ると、今たばこを吸っている人がやめたくなっちゃうぐらい、恐ろしい絵がかいてあるのです。こういう口腔がんですけれ
ども、今スリランカは、いわゆるかみたばこということで、がんの四〇%が口腔がんなんです。
日本ではまだ口腔がんは二%ということなんですけれ
ども、このガムで、口腔外科学会はすごく恐れているのです。スウェーデンなどは、
日本に輸出しているけれ
ども、
自分の国では売っていないというふうに聞いています。
自分の国では積極的に売っていない。
日本で
日本人を実験台にしようと、外交
関係では余りまずい発言かもしれないけれ
ども、私、そう思えてならない。
日本人で実験するのかという思いがある。
それで、結果的に、口腔がんというのは舌を取っちゃう。半分取ったり、三分の一取ったり、三分の二取ったり。しゃべれなくなっちゃう。だから、恐ろしい病気の原因はかみたばこですから。その
意味で、これを何で認めたのか。
まず、こちらのファイアーブレイクの方は財務省ですから、だれがこれを売ることを決めたのですか。だれが
申請したかは知っています。だから、これを売ってもいいと決めたのは、財務省のどこで決めたのですか、教えてください。