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2004-02-18 第159回国会 衆議院 文部科学委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
平成
十六年一月十九日)(月曜日)(午前零時現在)における本
委員
は、次のとおりである。
委員長
池坊
保子
君
理事
青山
丘君
理事
伊藤信太郎
君
理事
遠藤
利明
君
理事
渡海紀三朗
君
理事
斉藤
鉄夫
君
今津
寛君
宇野
治君
江崎
鐵磨
君
小渕
優子
君
奥野
信亮
君
加藤
紘一
君
上川
陽子
君
城内
実君
岸田
文雄
君
近藤
基彦君
鈴木
恒夫
君
田村
憲久
君
西村
明宏
君 馳 浩君
古川
禎久
君
山際
大
志郎
君
加藤
尚彦
君
川内
博史
君
城井
崇君
小林千代美
君
古賀
一成
君
須藤
浩君
高井
美穂
君
土肥
隆一
君
鳩山由紀夫
君
肥田美代子
君
平野
博文
君 牧
義夫
君
牧野
聖修
君
松本
大輔
君 笠
浩史
君
富田
茂之
君
石井
郁子
君
東門美津子
君
平成
十六年二月十八日(水曜日) 午後零時十一分
開議
出席委員
委員長
池坊
保子
君
理事
青山
丘君
理事
伊藤信太郎
君
理事
遠藤
利明
君
理事
渡海紀三朗
君
理事
川内
博史
君
理事
平野
博文
君
理事
牧
義夫
君
理事
斉藤
鉄夫
君
今津
寛君
宇野
治君
小渕
優子
君
奥野
信亮
君
加藤
紘一
君
上川
陽子
君
城内
実君
岸田
文雄
君
近藤
基彦君
鈴木
恒夫
君
田村
憲久
君
西村
明宏
君 馳 浩君
古川
禎久
君
三ッ矢憲生
君
山際
大
志郎
君
加藤
尚彦
君
城井
崇君
小林千代美
君
古賀
一成
君
須藤
浩君
高井
美穂
君
土肥
隆一
君
鳩山由紀夫
君
肥田美代子
君
牧野
聖修
君
松本
大輔
君 笠
浩史
君
富田
茂之
君
石井
郁子
君
横光
克彦
君 …………………………………
文部科学大臣
河村
建夫
君
文部科学
副
大臣
稲葉 大和君
文部科学
副
大臣
原田 義昭君
文部科学大臣政務官
田村
憲久
君
文部科学大臣政務官
馳 浩君
文部科学委員会専門員
崎谷 康文君
—————————————
委員
の
異動
一月三十日
辞任
補欠選任
東門美津子
君
横光
克彦
君 二月十八日
辞任
補欠選任
江崎
鐵磨
君
三ッ矢憲生
君 同日
辞任
補欠選任
三ッ矢憲生
君
江崎
鐵磨
君 同日
理事大石尚子
君、
鎌田さゆり
君及び
佐藤公治
君一月十六日
委員辞任
につき、その
補欠
として
川内博史
君、
平野博文
君及び
牧義夫
君が
理事
に当選した。
—————————————
二月三日
学校事務職員
・
学校栄養職員
の
定数改善
と
給与費等半額国庫負担
の
拡充
に関する
請願
(
石井郁子
君
紹介
)(第二〇号) 同(
東門美津子
君
紹介
)(第八〇号) 同(
牧義夫
君
紹介
)(第九四号) 三十人
学級
の
早期実現
、
私学助成
の
大幅増額
に関する
請願
(
石井郁子
君
紹介
)(第二一号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第二二号) 同(
梶原康弘
君
紹介
)(第一〇九号) 同(
中村哲治
君
紹介
)(第一一〇号) 同(
藤村修
君
紹介
)(第一一一号) 同(
冬柴鐵
三君
紹介
)(第一一二号) 国による三十人
学級実現
、
私学助成大幅増額
に関する
請願
(
北橋健治
君
紹介
)(第七〇号) 同(
楢崎欣弥
君
紹介
)(第七一号) 同(
松本龍
君
紹介
)(第七二号) 同(
古賀一成
君
紹介
)(第九五号)
私学助成大幅増額
と三十人以下
学級実現
に関する
請願
(
高木義明
君
紹介
)(第七三号)
私学助成大幅増額
と三十人以下
学級
の
実現
に関する
請願
(
高木義明
君
紹介
)(第七四号)
私学助成
の
大幅拡充
、三十人
学級
の
早期実現
、
教育費
の
父母負担軽減
に関する
請願
(
松野頼久
君
紹介
)(第七五号) 同(
松野信夫
君
紹介
)(第九六号) 同(
松野信夫
君
紹介
)(第一一三号)
私学助成
の
大幅増額
など
教育関係予算
の
拡充
に関する
請願
(
黄川田徹
君
紹介
)(第七六号)
父母
・
学生
の
負担軽減
、
私立大学
の
充実
に関する
請願
(
東門美津子
君
紹介
)(第七七号) 行き届いた
教育
の
実現
に関する
請願
(
菊田まきこ
君
紹介
)(第七八号) 同(
西村智奈美
君
紹介
)(第七九号) 小・中・高三十人以下
学級
の
実現
、行き届いた
教育
に関する
請願
(
津村啓介
君
紹介
)(第一〇二号) すべての
子供
に行き届いた
教育
、心の通う
学校
に関する
請願
(
津村啓介
君
紹介
)(第一〇三号) すべての
子供
に行き届いた
教育等
に関する
請願
(
木下厚
君
紹介
)(第一〇四号) すべての
子供
に行き届いた
教育
を進め、心の通う
学校
に関する
請願
(
梶原康弘
君
紹介
)(第一〇五号) 同(
冬柴鐵
三君
紹介
)(第一〇六号) すべての
子供
に行き届いた
教育
を進め心の通う
学校
に関する
請願
(
鹿野道彦
君
紹介
)(第一〇七号) 行き届いた
教育
を進め心通う
学校
に関する
請願
(
冬柴鐵
三君
紹介
)(第一〇八号)
私学助成
の抜本的な
拡充
と三十人
学級
の
早期実現
に関する
請願
(
田島一成
君
紹介
)(第一三七号) 同月十三日 三十人以下
学級
の
実現
、行き届いた
教育
に関する
請願
(
一川保夫
君
紹介
)(第二〇六号)
学校事務職員
・
学校栄養職員
の
定数改善
と
給与費等半額国庫負担
の
拡充
に関する
請願
(
近藤昭一
君
紹介
)(第二〇七号) 同(
横光克彦
君
紹介
)(第二七六号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第三五八号) 行き届いた
教育
の
実現
に関する
請願
(
漆原良夫
君
紹介
)(第二〇八号) すべての
子供
に行き届いた
教育
を進め、心の通う
学校
に関する
請願
(
松本剛明君紹介
)(第二〇九号) 同(
石井一
君
紹介
)(第三〇八号) 同(
市村浩一郎
君
紹介
)(第三二九号) 同(
土井たか子
君
紹介
)(第三六〇号) すべての
子ども
に行き届いた
教育
、
私学助成増額
に関する
請願
(
志位和夫
君
紹介
)(第二二一号)
父母
・
学生
の
負担軽減
と
私立大学
の
充実
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第二二二号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第二二三号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第二二四号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第二二五号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第二二六号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第二二七号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第二二八号) 同(
山口富男
君
紹介
)(第二二九号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第二三〇号)
父母負担
の
軽減
、
私学助成
の
拡充
に関する
請願
(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第二三一号) 同(
鈴木克昌
君
紹介
)(第二三二号) 同(
赤松広隆
君
紹介
)(第三〇九号) 同(
小林憲司
君
紹介
)(第三一〇号) 同(
近藤昭一
君
紹介
)(第三一一号) 同(
中根康浩
君
紹介
)(第三六一号) 国による三十人
学級実現
、
私学助成大幅増額
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第二三三号) 同(
横光克彦
君
紹介
)(第二七七号) 同(
赤嶺政賢君紹介
)(第三〇七号)
私学助成
の
大幅増額
など
教育関係予算
の
拡充
に関する
請願
(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第二三四号)
私学助成
の抜本的な
拡充
と三十人
学級
の
早期実現
に関する
請願
(
細野豪志君紹介
)(第二七八号)
私学助成
の
国庫補助制度堅持等
に関する
請願
(
平岡秀夫
君
紹介
)(第三〇四号) どの子にも行き届いた
教育
を進め心の通う
学校
に関する
請願
(
玄葉光一郎
君
紹介
)(第三〇五号) 三十人
学級
の
早期実現
、
私学助成
の
大幅増額
に関する
請願
(
石井一
君
紹介
)(第三〇六号) 同(
市村浩一郎
君
紹介
)(第三二八号)
学校改修
のための大幅な
予算増額
に関する
請願
(
赤嶺政賢君紹介
)(第三四八号) 同(
石井郁子
君
紹介
)(第三四九号) 同(
穀田恵二
君
紹介
)(第三五〇号) 同(
佐々木憲昭
君
紹介
)(第三五一号) 同(
志位和夫
君
紹介
)(第三五二号) 同(
塩川鉄也
君
紹介
)(第三五三号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第三五四号) 同(
山口富男
君
紹介
)(第三五五号) 同(
吉井英勝
君
紹介
)(第三五六号) 行き届いた
教育
を進め、心の通い合う
学校
に関する
請願
(
穀田恵二
君
紹介
)(第三五七号) すべての
子供
に行き届いた
教育等
に関する
請願
(
塩川鉄也
君
紹介
)(第三五九号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
理事
の
補欠選任
国政調査承認要求
に関する件
文部科学行政
の
基本施策
に関する件 ————◇—————
池坊保子
1
○
池坊委員長
これより
会議
を開きます。
理事
の
補欠選任
の件についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴いまして、現在
理事
が三名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
池坊保子
2
○
池坊委員長
御
異議
なしと認めます。 それでは、
理事
に
川内
博史
君
平野
博文
君 牧
義夫
君 を指名いたします。 ————◇—————
池坊保子
3
○
池坊委員長
次に、
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
文部科学行政
の
基本施策
に関する
事項
生涯
学習
に関する
事項
学校教育
に関する
事項
科学技術
及び
学術
の
振興
に関する
事項
科学技術
の
研究開発
に関する
事項
文化
、
スポーツ振興
及び
青少年
に関する
事項
以上の各
事項
につきまして、
本会期
中
調査
をいたしたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、議長に対し、
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
池坊保子
4
○
池坊委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
池坊保子
5
○
池坊委員長
文部科学行政
の
基本施策
に関する件について
調査
を進めます。 この際、
文部科学大臣
から
所信
を聴取いたします。
河村文部科学大臣
。
河村建夫
6
○
河村国務大臣
文部科学大臣
の
河村建夫
でございます。第百五十九回
国会
におきまして
各般
の
課題
を御審議いただくに当たり、私の
所信
を申し上げます。
我が国
が二十一
世紀
において活力ある
国家
としてさらに発展し、
子供たち
が夢と希望を抱くことのできる明るい
未来
を切り開いていくためには、
国家
百年の計に立ち、
教育
・
文化立国
と
科学技術創造立国
の
実現
を目指した
改革
を積極的に進めていくことが極めて重要であります。 その大きな道筋は既に一昨年八月に
人間力戦略ビジョン
において取りまとめられており、私といたしましても、新しい時代を切り開く、心豊かでたくましい
日本人
の
育成
を目指し、画一と受け身から自立と
創造
へという
基本理念
のもとで、
初等中等教育
から
大学
までを通じた
教育
の
構造改革
を進めてきたところであります。この
人間力向上
のための
戦略ビジョン
については、知育、徳育、体育のほか
食育
も重視しつつ、その
内容
の
充実
を図りながら、引き続き確かな
学力
や豊かな心の
育成
、知の
世紀
をリードする
大学改革
などにしっかりと取り組んでまいる所存であります。 物の豊かさの中で心の豊かさをいかにはぐくむかが現在の
教育
の大きな
課題
となっております。私といたしましては、今求められている
教育
の
構造改革
をさらに進める観点から、特に次の五点に重点的に取り組んでまいりたいと考えております。 第一に、
教育
の根本を定める
教育基本法
の
改正
については、昨年三月の
中央教育審議会
の
答申
を踏まえ、
国民
的な
議論
を深めつつ、また与党における
議論
も踏まえながら、
教育基本法
の
改正
に精力的に取り組んでまいります。 第二に、
子供たち
をめぐる事件、事故が大きな問題となっている近年の
状況
を踏まえ、本年一月に
学校安全緊急アピール
を発表したところですが、今後とも
学校
の安全、安心の
確保
に組織的、継続的に取り組んでまいります。また、
青少年
の
問題行動
の
深刻化
や
家庭
や
地域
の
教育力
の
低下等
の
課題
も踏まえ、今後、
地域
の
大人たち
の力を結集し
子供
の
活動拠点
を
整備
するため、
子供
の安全、安心な
居場所づくり
の
具体策
を早急に
実施
し、
家庭
、
地域
の
教育力
の再生に取り組んでまいります。また、
学校
や
家庭
における
食育
の
充実
にも取り組んでまいります。 第三に、
国民
の
学校教育
への
信頼
を取り戻すためには、
子供たち
の確かな
学力
と豊かな心をはぐくむことはもとより、
信頼
される
学校づくり
を進めることこそが極めて大切であり、各
学校
では特色ある
取り組み
が積極的に行われておりますが、昨今の
子供たち
の
状況
については、
国民
の皆さんから不安や懸念の声が聞かれます。 このため、現在、
中央教育審議会
において
義務教育制度
の
基本
的な
あり方
を含め幅広く
検討
いただいているところですが、引き続きその
議論
を深めてまいります。また、
信頼
される
学校教育制度
の確立のため、
社会
の変化に対応したこれからの
学校
の
あり方
について、さらに幅広い
検討
を行ってまいります。 また、
教育委員会制度
の
あり方
についても、近々、
中央教育審議会
に諮問し、その
役割
や意義を含め
検討
に着手いたします。 第四に、
教育課程実施状況調査
など全国的、総合的な
学力調査
の結果や
文化審議会答申等
を踏まえ、
学習指導要領
の不断の見直しを進め、
国語教育
、
英語教育
や
理数教育
などの一層の
充実改善
を図るための
検討
に着手いたします。 第五に、これからの
社会
で活躍できる
人材
の
育成
のため、
科学技術
・
学術分野
のすぐれた
人材
や新たな
課題
に対応したさまざまな
分野
の
専門家
の
育成
、
キャリア教育
の
充実
に取り組んでまいります。 なお、
義務教育費国庫負担制度
については、今
国会
に
義務教育費国庫負担法等
の一部
改正法案
を提出するとともに、
平成
十六年度から、
地方
の
自由度
を高めるため
総額裁量制
を導入することとしております。国の
責任
により
義務教育水準
を
確保
するとの
制度
の根幹は引き続き堅持しつつ、このような
取り組み
により
地方
の特色ある
教育
の展開をしっかりと支えてまいります。 新
学習指導要領
のねらいは、
子供たち
に基礎、
基本
を徹底し、個性を伸ばすとともに、知識、技能に加えて、学ぶ
意欲
や
思考力
、
判断力等
まで含めた幅広い確かな
学力
をはぐくむことにあります。先般、このようなねらいの一層の
実現
を図るためその一部を
改正
したところであり、これを踏まえ、各
学校
で
創意工夫
に満ちた
取り組み
が行われるよう、
教職員定数改善計画
を着実に
実施
し、少
人数指導
や
習熟度別指導
など個に応じたきめ細かな
指導
を
推進
します。また、
学力調査
の
分析等
を進め、
学習意欲
の
向上
や
指導
の
改善等
をねらいとする
学力向上アクションプラン
を引き続き
実施
するなど、総合的な
施策
を進めてまいります。 豊かな心の
育成
に関しましては、
基本
的な
規範意識
と
倫理観
、
公共心
や他者を思いやる心など、豊かな
人間性
や
社会性
をはぐくむことを目指します。このため、
子供
の
居場所づくり
による
地域
の
教育力
の
向上
、
学校
における
道徳教育
の
充実
、奉仕・
体験活動
の
推進
を図ります。
子ども
の
読書活動
の
推進
に関する
法律
の制定もあり、全国の約七〇%の小
学校
、約六〇%の中
学校
で朝の読書が
実施
されており、引き続き
読書活動
の
推進
を図ってまいります。 また、不登校や
問題行動
への適切な対応にも努めてまいります。さらに、すべての
教育
の
出発点
である
家庭教育
の
支援
や
幼児教育
の
振興
にもしっかり取り組んでまいります。就学前の幼児の
教育
、保育を一体としてとらえた一貫した
総合施設
の
実現
に向け、
関係
府
省等
との
検討
を進めてまいります。LD、
ADHD等
を含む障害のある
児童生徒
の
状況
の
多様化等
を踏まえ、一人一人の
教育的ニーズ
に適切に対応するための
特別支援教育
の
推進
を図ってまいります。
子供たち
の健やかな体をはぐくむため、
低下傾向
にある
子供
の体力の
向上
に取り組むとともに、
生活習慣病
など
子供
の健康に関する現代的な
課題
に積極的に対応してまいります。さらに、
栄養教諭制度
の創設を
内容
とする
法律案
を今
国会
に提出するなど、心身の健康に重要な食生活の大切さを教える食に関する
教育
を
推進
してまいります。 また、
信頼
される
学校づくり
のためには、適切な
学校評価
と
情報公開
が不可欠であり、各
学校
への
支援
に努めてまいります。
地域住民
や
保護者
などが運営に参画する新しいタイプの
公立学校
については、その
制度化
に向けて努力してまいります。さらに、
教員評価システム
の
改善
や十年
経験者研修制度
の着実な
実施
など、
児童生徒
や
保護者
に
信頼
され尊敬される、教えるプロとしての教師の
育成
を図ります。
学校施設
の
耐震補強
や改築の
推進等
にも努めてまいります。 知の
創造
と継承の拠点である
大学
がその期待される
役割
を十二分に果たしていけるよう、
国立大学
の
法人化
を初めとするさまざまな
大学改革
が進行中であり、
我が国
の
大学制度
の歴史の中でも極めて大きな変革のときを迎えております。 いよいよ本年四月から
国立大学
の
法人化
がスタートします。各
大学
が
自主性
、
自律性
のもとでさらなる
教育研究
の
活性化
を図り、個性豊かな
大学づくり
を進めていけるよう、国として必要な準備と
支援
に努めてまいります。また、
国公私立
を通じ競争的な
環境
のもとで各
大学
における
改革
への
取り組み
が一層促進されるよう、二十一
世紀COEプログラム
の
推進
により
世界
的な
研究教育拠点
の
形成
を図るとともに、特色ある
大学教育改革
の
支援
、
法科大学院
を初めとする
専門職大学院
の
形成支援等
に取り組んでまいります。さらに、
医療技術
の
高度化
や
医薬分業
の進展を背景に、
薬剤師養成
を目的とする
大学学部段階
の
修業年限
を四年から六年に延長するための
法律案
を今
国会
に提出することといたしております。 また、
大学
の
教育研究
の質の
向上
を目指し、本年四月から導入される
国公私立大学
を通じた
第三者評価制度
の円滑な
実施
に取り組んでまいります。あわせて、
学校法人制度
の
整備
を図るための
法律案
を今
国会
に提出するなど、
私立学校
の一層の
振興
に努めるとともに、
教育
を受ける
意欲
と能力のある者の
学習機会
を
確保
するため、
奨学金
の
充実
に努めてまいります。
科学技術
は、
国民
の生活や
経済活動
を持続的に発展させ、また
環境
問題など
地球規模
の問題の解決に大きく貢献するなど、
我が国
の、そして人類の
未来
を切り開くかぎとなるものであります。
科学技術基本法
に基づく第二期
科学技術基本計画
も四年目に入ろうとしております。私としては、政府の
研究開発
の中核を担う立場にあることを踏まえ、
世界最高水準
の
科学技術創造立国
の
実現
を目指し、
科学技術
及び
学術
の
振興
に力を注いでまいります。 そのためには、
人材
が最も重要な基盤であり、その
養成
、
確保
は極めて重要な
課題
であります。このため、
人材養成拠点
の
整備
や
若手研究者
の
支援等
を総合的に
実施
します。
科学技術
・
理科大好きプラン
など
国民
の
科学技術
に対する理解の増進、
科学技術
・
理科教育
の
充実
に積極的に取り組んでまいります。 次に、新たな知を切り開く
基礎研究
を
推進
するため、その中心となる
国立大学
、
大学共同利用機関
の
法人化
に向けて万全の対応をとるとともに、
ニュートリノ研究
、
加速器研究
、
天文学研究
、
南極地域観測等
の
国際水準
の独創的、先端的な
研究
を進めてまいります。さらに、
競争的資金
の
拡充
や
国立大学等施設緊急整備
五カ年
計画
の着実な
実施
、最先端の
計測分析技術
、機器の
開発
といった
研究開発基盤
の
整備
に一層の
取り組み
をしてまいります。また、
大学等
における
知的財産
の戦略的な取得、活用の促進、
大学発ベンチャー
の創出など
産学官連携
の
推進
、
大学等
を核とし全国十八カ所で展開する
知的クラスター
の創成など
地域科学技術
の
振興
を図ってまいります。 また、
ライフサイエンス
、
情報通信
、
環境
、
ナノテクノロジー
・材料の
分野
において、
経済活性化
に資するみ
らい創造プロジェクト
や、安全、安心な
国民生活
に大きく寄与する
研究開発
を重点的に
推進
します。特に、
ライフサイエンス
については、国際的な
ヒトゲノム
の
解読作業
の成果を生かして、画期的な創薬や次世代の
がん治療法
のための
研究
に積極的に
取り組み
ます。
環境
については、本年四月に東京で第二回
地球観測サミット
を主催するなど、
環境保護
と
経済成長
の両立に貢献をしてまいります。 さらに、国の
存立基盤
となる宇宙、
原子力
、地震・防災、
海洋等
の
研究開発
も積極的に
推進
してまいります。
宇宙開発
については、
H2Aロケット
の六号機打ち上げ
失敗等
が続いた事態を厳しく受けとめ、徹底した
原因究明
に基づく万全の
再発防止対策等
を講じ、
早期
の打ち上げ再開を目指します。
原子力
については、
放射線障害
の防止に関する
法律
の一部
改正案
を今
国会
に提出するなど
安全規制
の
充実
を図るとともに、
国民
の
信頼
と
安全確保
を大前提として、
原型炉
「もんじゅ」など
高速増殖炉サイクル技術
の
研究開発等
を行ってまいります。「地上に太陽を」と言われる
核融合エネルギー
の
研究開発
を行う
ITER計画
については、人類の
未来
のため、
日本
への誘致に引き続き最大限努力するなど、
国際協力
により
推進
してまいります。 人々が生涯にわたり
自己実現
を図っていくためには、生涯のあらゆる時期に
学習機会
を選択して学ぶことができ、その
学習
の成果が適切に
評価
される生涯
学習社会
の構築が重要です。このため、生涯
学習
の
環境整備
や
大学
、
専修学校
における
社会人
の
キャリアアップ
のための
教育
を
推進
します。また、
専修学校
や
専門高校
において
企業実習
と一体となった
教育
を
実施
する実務・
教育連結型人材育成システム
の導入などにより、額に汗して働くことの大切さなど
勤労観
、
職業観
をはぐくみ、明確な
目的意識
に基づく就業を促す
若者自立
・
挑戦プラン
を
推進
します。
男女共同参画社会
の
形成
、
環境教育
や
人権教育
、
情報活用能力
をはぐくむ
情報教育
の
充実
に努めます。 本年八月には、
オリンピック発祥
の
地ギリシャ
のアテネにおいて
オリンピック競技大会
が開催されます。明るく豊かで活力に満ちた
社会
を
形成
する上で、
スポーツ
の
振興
は欠かすことができません。このため、
スポーツ振興基本計画
に基づき、
総合型地域スポーツクラブ
の
育成
など
国民
のだれもが身近に
スポーツ
に親しむことができる生涯
スポーツ社会
の
実現
や、
ナショナルトレーニングセンター
の
整備等
による
世界
で活躍する
トップレベル
の
競技者
の
育成
を
推進
します。
文化芸術
は、人々に感動や生きる喜びをもたらし、豊かな人生を送る上での大きな力になるものです。
日本社会
の
活性化
のためには、
経済力
と並ぶ車の両輪として、
文化力
の
向上
に努めることが極めて重要であります。 このため、近年、海外でも高い
評価
を得ている映画を初めとし、
我が国
の顔となる
文化芸術
を
創造
し、
世界
に発信していくため、
文化芸術創造プラン
や「
日本文化
の魅力」発見・
発信プラン
を
推進
します。また、
国民
が
文化ボランティア
などによりみずから積極的に
文化芸術活動
に参加し、
文化芸術
を
創造
できる
環境づくり
に努めます。
文化
的な景観を保護するための
文化財制度
の
改善
や
著作権制度
の
改善
を図るための
法律案
を今
国会
に提出するとともに、
地域文化
の
振興
、
国際文化交流
や
文化財保護
についての
国際協力等
の
施策
を
推進
します。あわせて、国語について
国民
一人一人が意識を高め、正しく理解するよう取り組んでまいります。
我が国
が、
国際社会
において積極的な
役割
と
責任
を果たし、
世界
から
信頼
される国となることは、極めて重要な
課題
です。このため、
教育
、
科学技術
・
学術
、
スポーツ
、
文化芸術
など
各般
にわたり、
日本
の経験や知見を生かして
協力
、交流に力を入れます。
留学生交流
については、昨年、
留学生受け入れ
十万人
計画
の目標を達成したところですが、
受け入れ体制
や
留学生
の質の
向上
にも留意しつつ、
留学生受け入れ
の
推進
を図るとともに、
日本人
の
海外留学支援
の
充実
にも取り組んでまいります。また、
英語教育
の
改善充実
を図るなど、英語が使える
日本人
の
育成
にも努めてまいります。 このほか、
知的財産
戦略の
推進
、特殊法人
改革
、公益法人
改革
、規制
改革
、
構造改革
特区等の行政
改革
、
地方
分権や
地域
再生など、さまざまな
課題
が山積しております。
構造改革
特区については、
地方
公共団体や民間の創意と工夫を生かし、
教育
の
活性化
や
地域科学技術
の
振興
を図る観点から、引き続き柔軟に対応していきます。また、
地域
再生については、個性ある豊かな
地域
づくりを
支援
するため、
地域
の実情に合わせた
制度
の見直しや
施策
の連携を進めてまいります。 私といたしましては、
国民
の強い期待を真摯に受けとめ、これまでの総括政務次官、副
大臣
としての経験を生かし、私が敬愛する吉田松陰が鎖国下での海外渡航の試みに際して決意を述べた言葉である「意を決して之を為す」の覚悟で
文部科学行政
に取り組んでまいりますので、
委員
各位におかれましても、特段の御理解、御
協力
を賜りますようによろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
池坊保子
7
○
池坊委員長
次に、
平成
十六年度
文部科学
省
関係
予算の概要について説明を聴取いたします。稲葉
文部科学
副
大臣
。
稲葉大和
8
○稲葉副
大臣
昨年、
文部科学
副
大臣
を拝命いたしました稲葉大和でございます。
文部科学
副
大臣
といたしまして、
科学技術創造立国
の
実現
に向け、
未来
への先行投資であります
科学技術
・
学術
の
振興
に積極的に取り組んでまいり、
文化
の
振興
にも
取り組み
ますので、今後とも、
委員長
を初めとし、
委員
各位の皆さんの御
指導
を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。 それでは、
平成
十六年度
文部科学
省
関係
予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。
平成
十六年度予算の編成に当たっては、厳しい財政
状況
のもとではありますが、
我が国
が二十一
世紀
において活力ある
国家
としてさらに発展し、
子供たち
が夢と希望を抱くことのできる明るい
未来
を切り開いていくためには、
教育
・
文化立国
と
科学技術創造立国
を
実現
することが極めて重要であるとの観点から、
教育
改革
、
科学技術
・
学術
の
振興
、
スポーツ
、
文化芸術
の
振興
にわたる総合的な
施策
の展開を図ることのできる
文部科学
予算の
確保
に努めてきたところであります。
文部科学
省所管の一般会計予算額は、六兆五百九十九億二千五百万円、電源
開発
促進対策特別会計予算額は、一千五百三十六億六千四百万円となっております。 以下、
平成
十六年度予算における主な
事項
について御説明を申し上げます。 第一は、確かな
学力
の
向上
と豊かな心の
育成
などを図る
学校
、
地域
、
家庭
における
子供
の
育成
支援
についてであります。
全国
的にすぐれた教員の
確保
と配置を担保する
義務教育費国庫負担制度
については、国の
責任
により
義務教育水準
を
確保
するという
制度
の根幹を堅持しつつ、第七次公立義務
教育
諸
学校
教職員定数改善計画
を着実に
実施
するとともに、
地方
の
自由度
を拡大する観点から
総額裁量制
を導入することとしており、また、負担対象経費を国として真に負担すべきものに限定する観点から、退職手当及び児童手当を国庫負担の対象外とすることとし、二兆五千百二十八億円を計上しております。 また、
子供たち
に
基礎
、
基本
を確実に身につけさせ、みずから学びみずから考える力などの確かな
学力
をはぐくむため、
学力
向上
フロンティア
推進
事業など
学力
向上
を目指した
施策
を総合的に進めることとし、四十四億円を計上しております。 さらに、
道徳教育
の
充実
、
社会
奉仕・自然
体験活動
や
読書活動
等の
推進
による豊かな心の
育成
を図ることとしております。 次に、
子供たち
にかかわる重大事件の続発など、
青少年
の
問題行動
の
深刻化
や
地域
や
家庭
の
教育力
の
低下等
の緊急的
課題
に
対応
し、
未来
の
日本
をつくる心豊かでたくましい
子供
を
社会
全体ではぐくむことは極めて重要であります。 このため、
家庭
、
地域
、
学校
が
一体
となった
子供
の
居場所づくり
について、放課後や週末の
学校
等を
活用
して、
子供たち
が安全に、かつ安心して活動できる体制を緊急かつ
計画
的に
整備
することとして七十億円を計上するとともに、
家庭教育
支援
の
充実
を図ることとしております。さらに、
問題行動
や不登校へ適切に
対応
するため、
地域
支援
システムづくりを行うなど生徒
指導
の
充実
に六十億円を計上しております。 また、少子化対策の
施策
として、幼稚園の預かり保育を
活用
した子育て
支援
の
取り組み
を
推進
することとしております。
子供
の健やかな体の
育成
について、
低下傾向
にある
子供
の体力
向上
のための総合的な方策を引き続き
推進
するとともに、人間力の
向上
を図るため、健康の保持増進と体力
向上
の
基礎
となる食
生活
に関する
教育
である
食育
の
充実
に努めることとしております。 安全、安心な
学校づくり
について、
学校施設
の耐震化対策に重点的に取り組むこととして、公立
学校施設
整備
に一千三百十一億円を計上しております。 また、教職員の危機管理
意識
の
向上
を初め、
学校
における安全管理につきましても引き続き徹底を図ることとしております。 第二は、
若者自立
・
挑戦プラン
の
推進等
キャリア教育
の
充実
について、
学校
全体で
勤労観
、
職業観
の醸成を図るとともに、就業にかかわる
基礎
的な
能力
を付与する機会、企業等のニーズを踏まえた実践的
教育
の機会を提供することにより、若者の職業的
自立
を
支援
するほか、若者等広く
社会人
に対し、生涯を通じた就業
能力
形成
の機会の拡大を図ることとしております。 第三は、二十一
世紀
を担う
人材
養成
と
大学
の
構造改革
の
推進
についてであります。
我が国
の
大学
がこれまで以上に活力に富み、国際競争力を有するものとなるためには、
大学
の
構造改革
への
取り組み
を一層
推進
することが重要であります。 まず、
我が国
の
学術
研究
と
研究
者
養成
の中核を担う
国立大学
等は、本年四月に
法人化
されますが、その移行が円滑に行われるとともに、
教育研究
活動が着実に
実施
されるよう運営費交付金一兆三千百二十一億円、
国立大学等施設緊急整備
五カ年
計画
に基づき
国立大学
等の施設を着実に
整備
していくこととして、施設
整備
費補助金等六百九十五億円を計上しております。 また、国公私を通じた競争原理に基づくプロジェクト
支援
として、第三者
評価
による
世界
的
研究教育拠点
の
形成
のための重点的な
支援
や、
教育
面での特色あるすぐれた
取り組み
への
支援
、
法科大学院
を初めとする
専門職大学院
の
形成
支援
を一層
推進
することとして、四百五十億円を計上しております。 さらに、
奨学金
事業については、
学生
が経済的な面で心配することなく、安心して学べるようにするため、事業費総額で一千三十億円の増額を行い、貸与人員で九万九千人増員するなど、一層の
充実
を図ることとしております。 第四は、
教育研究
の質の
向上
支援等
私学助成
について、
教育研究
条件の維持
向上
と修学上の経済的負担の
軽減
などを図るため、
教育
改革
の
推進
などに配慮しつつ、
法科大学院
に対する
支援
を初め経常費助成を中心に総額で四千五百五十六億円を計上するなど、引き続きその
充実
を図ることとしております。 第五は、国際
教育
交流
、
協力
の
推進
について、
留学生交流
のため五百三十五億円を計上するほか、ユネスコへの
協力
や
日本
の
経験
を生かした国際
教育
協力
を
推進
することとしております。 第六は、心身ともに健全な
人材
を
育成
する
スポーツ
の
振興
について、
国民
のだれもが
スポーツ
に親しむことのできる生涯
スポーツ社会
の
実現
、
世界
で活躍する
トップレベル
の
競技者
の
育成
を図るなど、
スポーツ振興基本計画
を
推進
することとしております。 第七は、心豊かで元気のある
社会
を
実現
するための
文化力
の
向上
を図ることとして、「
日本
映画・映像」
振興
プランを初めとする
文化芸術
創造
活動に対する
支援
など、
文化芸術
立国プロジェクトの
推進
に二百二十一億円を計上するほか、
文化
財の次世代への継承と
国際協力
の
推進
、
文化芸術
振興
のための
文化
拠点
の
充実
を図ることとしております。 第八は、
研究開発
の戦略的かつ重点的
推進
についてであります。 まず、
大学共同利用機関
等で
実施
する
基礎研究
は、知の
創造
、豊かな
生活
や経済
社会
への貢献、
国家
社会
の発展
基盤
の構築等につながる、
世界
を先導する
研究
成果
を生み出すものであり、適切な
評価
に基づきながら、
ニュートリノ研究
、ALMA
計画
などの独創的、先端的な
研究
を着実に
推進
することとしております。 次に、
ライフサイエンス
、
情報通信
、
環境
、
ナノテクノロジー
・材料の重点四
分野
については、これらの
分野
への一層の重点化を図ることとして二千百三十四億円を計上するとともに、実用化が見込まれる技術
開発
を
支援
し、
経済活性化
につなげていくみ
らい創造プロジェクト
を
推進
することとしております。 また、
国家
の戦略技術である
宇宙
航空
分野
、
原子力
分野
については、国の安全、地球
環境
、最先端の科学など国として積極的に
推進
すべき領域として、効果的に
推進
することとしております。 特に、国際熱核融合実験炉ITERについては、
人類
の
未来
のため、
日本
への誘致に引き続き最大限努力するなど、
国際協力
により
推進
してまいります。また、高速増殖炉「もんじゅ」については、地元の御理解のもと
早期
に改造工事に着手できるよう努力してまいります。
宇宙
航空
分野
については、昨年の
H2Aロケット
打ち上げ
失敗等
を厳しく受けとめ、徹底的な
原因究明
と万全の対策を講じるなど
信頼
回復に全力を注ぐこととしております。 さらに、海洋、地震、防災
分野
など国の存立にとって
基盤
的な
研究開発
を戦略的に
推進
するとともに、安全、安心な
社会
の構築に資する
科学技術
の強化を図ることとしております。 第九は、
研究開発
システムの
改革
と
研究
基盤
の強化についてであります。 まず、科学
研究
費補助金を初めとした
競争的資金
につきましては、引き続きその
改革
と
拡充
を図ることとして、二千八百二十五億円を計上しております。 また、
大学等
の
知的財産
本部の
充実
や
大学等
の
研究
成果
の特許化
支援
など
知的財産
戦略の強化を図るとともに、
大学発ベンチャー
の創出や専門
人材
の
養成
、
確保
の
支援
など
産学官連携
の
推進
を図ることとしております。また、
大学
、公的
研究
機関等を核とした
知的クラスター
の創成を図るなど、
地域科学技術
の
振興
を積極的に
支援
することとしております。 さらに、先導的、独創的な
研究
活動を支えるために不可欠な先端計測分析
分野
の技術や機器の
開発
を、産学官の
能力
を結集して強力に
推進
することとしております。 第十は、
科学技術創造立国
を支える
人材
の
養成
、
確保
についてであります。
世界
トップレベル
の
研究
者を初めとする
科学技術
関係
人材
の
養成
や、多様な
人材
が
能力
を発揮できる
環境
の
整備
を図るとともに、
科学技術
・
理科大好きプラン
の
拡充
等により
人材
をはぐくむ
社会
の構築を目指してまいります。さらに、人が本来有している
能力
の健やかな発達に向けた「脳科学と
教育
」
研究
を
推進
することとしております。 以上、何とぞよろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 なお、これらの具体的な
内容
につきましては、お手元に資料をお配りしておりますので、説明を省略させていただきたいと存じます。 よろしくお願いいたします。(拍手)
池坊保子
9
○
池坊委員長
以上で説明は終わりました。 この際、原田
文部科学
副
大臣
、馳
文部科学大臣政務官
及び
田村
文部科学大臣政務官
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。原田
文部科学
副
大臣
。
原田義昭
10
○原田副
大臣
一言、就任のごあいさつを申し上げます。昨年の総選挙を挟んで、
文部科学
副
大臣
を拝命いたしました原田義昭でございます。
我が国
が二十一
世紀
において活力ある
国家
としてさらに発展し、
子供たち
が夢と希望を抱くことのできる明るい
未来
を切り開いていくために、
教育
・
文化立国
、
科学技術創造立国
を
実現
することが極めて重要である、そういう観点から、私も副
大臣
として、
教育
改革
、
科学技術
・
学術
の
振興
、
スポーツ
、
文化芸術
の
振興
にわたる総合的な
施策
の発展、これについてしっかりと頑張っていきたい、こう思っておるところであります。 もう既に、
大臣
から
基本施策
についての
所信
表明、また稲葉副
大臣
から予算の概要について説明があったところであります。今求められております
教育
の
構造改革
をさらに進める観点から、特に、私は、
教育基本法
問題について、中教審の
答申
、
国民
的な
議論
を深めながら、与党
議論
も踏まえて、その
改正
に向けて全力を尽くしていきたい、こう考えております。 また、
子供
をめぐる悲惨な事件、事故が頻発している近年の
状況
を踏まえますと、
地域
の
大人たち
の力を集結して
子供
の
活動拠点
を
整備
するなど、
家庭
、
地域
の
教育力
の再生に
取り組み
たい、こう思っております。 また、
食育
の話がありました。
食育
という新しい考えの確立に向けても頑張りたい、こう思っております。
国民
の
学校教育
への
信頼
を取り戻すために、
子供たち
の確かな
学力
と豊かな心をはぐくむということが、これからの
学校
の
あり方
として最も大切であると思います。
学力
の問題についても、
国民
から不安や懸念の声が聞かれます。この問題についても、既にいろいろ
施策
が説明されたところでありますけれども、十九掛ける十九の掛け算の答えは三百六十一であります。十九掛ける十八は三百四十二であります。
日本
では、九掛ける九は八十一、九、九、八十一の暗唱はしておりますけれども、十九掛ける十九、三百六十一の暗唱は、インドの多くの
地域
で行われているということを聞きました。 私は、インドというのはもともと発展途上国だというふうに思っておったんですけれども、今ではIT大国、
教育
大国、こういうふうに言われるようになりました。バンガロールという土地なんかは、本当に今や
世界
のハイテクのメッカ、センターであります。私は、こういう
基礎
教育
の
整備
がこういう国に成長させていったというふうにも認識しておるんですけれども、私は、国際的な動きにも十分目を配りながら
教育
環境
を整えていくということも非常に大切だ、こういうふうに思っています。 いずれにいたしましても、私は、副
大臣
としまして、稲葉副
大臣
、馳、
田村
両政務官とともに、
河村
大臣
をしっかり支えていきたいと思っております。今後とも、
委員長
初め
委員
各位にしっかりと御
指導
、御鞭撻を賜ればありがたい、こう思っております。まことによろしくお願いいたします。(拍手)
池坊保子
11
○
池坊委員長
馳
文部科学大臣政務官
。
馳浩
12
○馳
大臣
政務官 政務官を拝命いたしました馳浩です。
大臣
、副
大臣
を支え、
田村
政務官とともに、
文部科学行政
の
推進
に全力を傾注いたします。どうぞ
委員
の皆様方の御
指導
、よろしくお願いいたします。 終わります。(拍手)
池坊保子
13
○
池坊委員長
田村
文部科学大臣政務官
。
田村憲久
14
○
田村
大臣
政務官 昨年、
文部科学大臣政務官
を拝命いたしました
田村
憲久
でございます。 私も、
大臣
、副
大臣
を馳政務官とともに支えながら、一生懸命
文部科学行政
遂行のために頑張ってまいりたいと思います。どうかよろしくお願いを申し上げます。 ありがとうございました。(拍手)
池坊保子
15
○
池坊委員長
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時五十分散会