○大畠
委員 民主党の大畠章宏でございます。
ただいま
大臣からもお話がございましたが、
暴対法に関する
改正案の
質問に入る前に、ちょっと
一言申し上げさせていただきます。
先ほども
質疑がございましたが、きのうの夕方、
イラクにおいて三名の日本人、
民間人の方が
拘束されるという
状況に至りました。政府の
責任として、この三人の日本人の方の救出に
全力を挙げて取り組んでいただきますよう、強く
要求、要請するところであります。この件については、後ほど同僚の泉議員からも
質問がされる予定でありますが、ぜひ真剣に取り組んでいただきますよう、改めて要請させていただきます。
もう一点は、これは
委員長並びに与党の皆さんに申し上げさせていただきたいんですが、この
法律案が、野党、民主党の議員欠席の中で上程されたことに関してであります。
このことは当
委員会に直接起因するものではありませんが、総理のいわゆる衆議院の本
会議における不誠実かつ独善とも言える答弁姿勢そのものが原因でございました。いずれにしても、昨年の衆議院選挙で民主党は二千二百万人の支持を得た政党でございます。さまざまな御意見があると思いますが、いずれにしても、不正常な形で
委員会が開催されたことについて、これについては反省をしていただきたい。
かつて自民党がいわゆる野党時代、私たちはそのようなことは一度もしませんでした。やはり、何かそういう行動があるときには必ず原因があるんです。誠実にその大もとを取り除くように努力をしながら私たちは与党としてやってまいりましたし、これからもぜひ、
委員長におかれましては、そのような形が起こらないように心して
委員会の運営をしていただきたいと最初に申し上げます。
いろいろ
考えますと、日本の国会の
動きは、日本
国民も見ておりますし、世界も注目しているんですね。アメリカの議会で、あるいはイギリスの議会で、野党欠席のまま、野党といいますか、野党の中核の政党が欠席のまま
委員会を強行するというのは、世界から見てもどうかなという感じがいたしますので、今後、
委員長並びに与党の皆さんにおかれましては、ぜひ、そういうことを心がけて、民主的な
委員会運営に努めていただきたいということを申し上げさせていただきます。
さて、そのことを申し上げた上で、この
法律案の
改正についてお伺いするところでありますが、最初に
国家公安委員長に御
質問をしようと思いましたら、先ほど御発言がございまして、この
法律案の
改正の
背景についてはお伺いをしたところであります。この
背景及びこの
法律案の趣旨については私自身よく理解しているところでありますが、ここで、
暴力団の全体的なことについて何点か御
質問をさせていただきます。
まず最初に、国家公安
委員会として、この
暴力団対策、
けさもニュースがございましたね、
暴力団の団員が、
抗争があって相手を撃ち殺し、そして自分自身が学校に逃げ込んでそこで自殺をするという話がございました。最近、そういうものが非常に多くなってきておりまして、私自身、何か統計を見ますと非常に
暴力団団員数が減ってきたとはいいながらも、市中での、それも白昼堂々とピストルの撃ち合いというのが非常に多く見受けられるわけであります。
そこで、この
暴力団対策をやっている
警察官の方は、まさに非常に危険な
状況の中で
活動しているわけでありまして、
暴力団対策の第一線で働いている
警察官の
活動経費等々は十分と言えるのか、
平成十五年度の予算でどのくらいの経費が準備されたのか。そして、そのお金はどのような形で出金され、
警察官に手渡されているのか。それから、現場の
警察官の
活動費は今のような形で十分であるのか。あるいは、そういう
暴力団対策を行っている
警察官の士気を高めるための
対策はどのように行っているのか。そういうことについて、
国家公安委員長として、御見解といいますか、御報告をお願いいたします。