○中村(哲)
委員 総合的に
考えていかなくちゃいけない問題なんですが、我が国の今の人口構成の
状況、またこれからの変動を
考えないといけないと思うんですね。
私は一九七一年生まれでして、いわゆる団塊の
世代ジュニアに当たります。つまり私
たちの
世代というのは、この国始まって以来、団塊の
世代という親の
世代を社会保障で支えていく側なんですね。さらに言えば、私
たちの子供の
世代が団塊の
世代のジュニアの
世代というふうに、また団塊ができるのかといったら、それは現実的にあり得ない。
私の妻の母は、私の妻の年でもう三人の子供を産み終わっていたと言っています。しかし、私の妻は今子供はいません。私自身のきょうだいは、上に二人いますけれども、二人とも子供は一人ずつです。そういった意味で、私
たちの
世代の実感としては、自分
たちの子供の
世代が多子になるというのはなかなか
考えられないんです(発言する者あり)いや、頑張れという不規則発言もありましたけれどもね。
私
たち地方から出ている人間にとったら、地方にもう同級生はほとんど残っていないんですよね。高学歴で頑張った人間ほど東京に出ていく。東京周辺では、私も官僚の皆さんと事前にお話しさせていただいていてお互い愚痴をこぼしていたんですけれども、大きな家に住めないじゃないですか。こういう社会が豊かになって個室化しているときには、四LDKぐらいないと二人目、三人目とか持てない。そういった中で頑張れと言われても、なかなか難しい。
また、女性の社会進出が進んでいる中で、職業を続けながら子供を育てるのはめちゃくちゃ大変なことです。私の姉も医者をやっていますけれども、正直、両親の支えがなかったら子供なんか育てていけません。
官僚の皆さんなんか大変だと思いますよ。全国から優秀な
人たちが東京に集まってきていて、自分の親には面倒を見てもらえない。その中で相手を見つけようと思っても、なかなか相手が見つからない。そういった若い
世代に特有の問題というのがあるわけですよね。そういった問題に向かい合っていかないといけないんですよ。
そういったときに、私は、私
たちの
世代、団塊の
世代ジュニアというのは、非常に大きな責任があると思っているんです。私
たちの
世代以降の
世代は、常に自分
たちより多くの
人たちを養っていかなくちゃいけない
世代に確実になるんです。私
たちでこぶは終わりで、これから人口はずっと下がっていくだろう、実感としてわかっている
世代ですから、社会保障のあり方というのは、特に
年金のあり方というのは、私
たちの
世代できちんと
議論をしていかないといけない、私
たちの
世代の議員がきちんと国会で
議論をしていかないといけない、そういう思いでいるわけです。実は、高井
委員とも私は同い年なんですね。だから、そういった認識で皆さんに答えていただきたいし、
議論をしていただきたいと思うんです。
私
たちの
世代の実感として、みなし掛金建ての
方式がなぜいいのかということになると、
給付と負担の関係がはっきりするんですね。毎年毎年払った分の
保険料、それのみなし
保険料資産というのを
計算するわけです。そして、そのみなし
保険料資産の
計算というのはみなし運用利回りというのを設定してやるわけですね。毎年毎年そのみなし運用利回りは何%にするのか、それもきちんとルールを決めていけば、ああ自分
たちが払ったものがこういう形で運用されたことになっている、そうすると、自分が六十五なり七十五になったときに、今自分が持っているみなし
保険料資産というのはこれだけあるから、それでは平均余命があとこれだけあるから一年間の
年金はこれだけだと、
給付と負担の関係が非常にはっきりするんです。
私は、何も
積み立て方式でやれと言っているわけじゃないんですよ。賦課
方式でやることに非常に意味があると思っているんです。二重の負担の問題を
考えれば、
積み立て方式というのは私もあり得ないということも十分理解しながら、このみなし掛金建てという
方式を今御提案させていただいているわけでございます。
だから、これから総合的に
考えるという今の
大臣の
答弁ありましたけれども、積極的に、今この国の置かれている
状況、これから人口が減っていいく
状況、若者は無業化が進んでいます。そういった中で、どういった
方式であれば安心して若者が払っていこう、前の
世代をきちんと支えていこうと思えるかどうかなんです。受け取る側の皆さんはどんな
方式だっていいんですよ。しかし、私
たちの
世代がもうみんな払わないと言って払わなければ、賦課
方式でやっていけないわけですから。だから、若い
世代が
納得できる
方式をみんなで
考えないといけないんです。その点を
伺いたいんです。
諸外国の例、諸外国の
状況、いろいろあるでしょう。でも、日本の固有の今の
状況、それを踏まえて
大臣に御
答弁いただきたいと思います。