○馬淵
委員 監督下という
部分に関しては、より厳格なということで御理解いただきたいと思います。
今、
大臣にお答えいただきましたが、日本公認会計士協会の奥山会長が、これは五月の十九日の記者会見で、UFJの決算に関してこのように記者発表されております。
金融庁の通常検査や特別検査の結果を決算に織り込むことが必要だ、これは、奥山会長が
質問を受けてこのように語っておられるわけですが、さらに、検査の結果が出れば一番早い時点で決算に織り込むことは
金融庁と公認会計士協会で了承している、このようにも
指摘をされています。
この中央
青山監査
法人が、今
大臣はそういったバイアスがかかることはない、こうおっしゃっておりますが、今まで申し上げてきた流れの中で、特別検査の結果が伝えられ、そしてそれを受けて急転直下のこの赤字決算の形になったものが、内部で十分に審議した公正な結果だとおっしゃるかもしれないが、
金融庁の意思が働く可能性はそこに十分ある。逆に言えば、
金融庁の意思がそこで完全に遮断されて、完全なる独立性の担保された形で果たしてあるのかということは疑念として残ると私は思っています。
このUFJの問題は、確かに私も、四大メガバンクの参考人招致のときにもお話を聞き、また同僚議員の
質問を聞きながら、経営体質に大変問題ありとは
考えています。しかし、一方で経営の自主性を担保するとしながら、今回の急転直下の赤字決算発表、さらにはUFJ信託の売却など、その裁量が入る余地があったのではな
いかという
部分に関しては、まだまだその可能性があると言わざるを得ません。
さて、このUFJ銀行の経営陣の一新、あるいは
業務改善命令の発動、あるいは大口不良債権先の整理等、
金融再生プログラム、いわゆる、
大臣の、通称竹中プラン、この推進によって、竹中
大臣がおっしゃっておられた、コインの両面である、不良債権処理と、そして過剰債務を抱えた経営不振
企業の処理というもので産業再生機構活用などというような形で、いわゆる竹中プランの推進ということがかなり強硬に進められた形ではな
いかと私は思っています。そして、このような結果が、本来の市場の潜在的回復力や、あるいは自主努力というものを無に帰させ、萎縮させてしまうようなことにはならな
いか。
裁量
行政、繰り返し申し上げますが、こういったものがばっこすることを私はまず大変懸念として申し上げます。
そして、今回、ぜひ確認をさせていただきたいと思っておりますのは、私
どもの同僚の中塚議員が、冒頭申し上げた長妻議員の
質問を受けて、UFJからの報告を受けるよう求めると同時に、寺西頭取の参考人招致というものを求めておりました。そして、この
部分に関しては
理事会の協議ということになっておりましたが、今般の退陣に至る経緯も含めて、この国会の場で、メガバンクがどのような経緯で
金融庁あるいは監査
法人との
関係で急転直下の赤字決算となったのか、また、その中で、検査忌避、内部資料の隠ぺいあるいは非道取り立て等、不祥事も
指摘されていたわけですが、このてんまつを国会の場で国民に知らしめるべきであると私は
考えるわけであります。
委員長、今かわりにお座りですが、
理事会協議で、これは繰り返しお願いを申し上げている。そして、国民が今最も注目しているんですね、これは。こういう四大メガバンクの
一つ、我々がこの
委員会で、同僚議員があれほど追及していたものを、そのまま、
理事会協議は一体どうなっているんですか、これは。三月の末からですよ。そのまま一カ月以上、もう二カ月にならんとする間、何も答えが返ってこない
状況の中で、結局寺西頭取退陣というのは、破綻という、まあ、破綻まで
いかなかったんですが、赤字決算という予想もしなかった、修正から、予想もしなかった結果によってこういった結末を迎える。
これは、寺西頭取、どうも三十日におやめになられるというようなことを聞いていますが、やめるやめないは
関係ないですよ。
金融庁として、この
財務金融委員会として、この頭取の、ひょっとすると元頭取と呼ばなきゃ
いかぬかもしれませんが、寺西頭取の参考人招致というのは、
委員会としてこれは絶対に約束してもらわなきゃならない点じゃないですか。
委員長、これはどうですか。