○長妻
委員 それなりの理由をやはり示さないといけないんですよ、
竹中大臣。記者会見と違うんですよ、ここは。国政
調査権を背景に、国政
調査権は今の
説明のように院の意思の発動ですけれども、私個人が、個人というか個人の国
会議員がここで質問しているときも、その背景には国政
調査権という考え方があって私がここで質問できるわけです、そして、お答えになられるわけですから、記者会見のと全然違うんですよ、
国会というのは。記者会見でべらべらべらべらしゃべって、ここでしゃべらないという傾向がある
大臣もおられますけれども、そういうことじゃないんですよ。国政
調査権に基づいて我々はここで質問しているんです。
二十ページをごらんいただきますと、かつて佐賀
銀行で非常に悪質な事件が起こりました。二十ページの下でございますが、これは佐賀
銀行の資料でございます。「悪質なメール(抜粋)」「緊急ニュースです!某友人からの
情報によると二十六日に佐賀
銀行がつぶれるそうです!」こういう悪質なメールが流れて、佐賀
銀行は、そのメールを、抜粋も文書に載せて、こういう悪質なものは事実無根ですよと、こういうものを出されたわけですね。
それで、
竹中大臣は翌日記者会見をされて、二十一ページでございますが、「同行にかかる悪質な電子メール記載のような事実は全くないこと、同行の
経営内容、
健全性、資金繰りはいずれも問題ないということ、」こういうふうに会見されておられるんです。
確かに、世の中全く同じことというのはありませんから、このデマメール、今回流出しているメモと言われるようなものがデマメールと同じとは言いません。言いませんが、これは個別のことを
大臣、翌日記者会見で言われている。そういうケースもあるわけですよ、風評リスクを抑えるために言うという。
これは、
金融庁にお伺いすると、風評リスクというのは目に見えないではなくて、目に見えるものがあって風評リスクというんだ、こういう
お話もありました。三つあるということでございますけれども、預金が流出する、もう一つは株が下がる、市場での
資金調達に支障が出る、この三つがあると実際に風評リスクが起こっているのではないか、こういうふうに考えられる、こういう
お話でありました。
UFJに当てはめてみると、当然このデマメールでは今三つがある程度当てはまったんだと思いますけれども、UFJで見てみますと、預金が流出したか。これは、
金融庁の
お話だと、UFJは全面否定はしないけれども、心配する
状況ではない、こういう
お話があった。
二番目、株が下がったかといいますと、これは五ページを見ていただきますと、株がストップ安寸前まで行きました。この新聞記事が出た一月の二十四日の土曜日、急激に
グラフが下がっておりますけれども、ストップ安寸前まで行った。
そしてもう一つは、市場での
資金調達に支障が出た。これも実際に、七ページでございますけれども、御存じのように劣後債の発行が延期になった。こういう紙も出しております。「しかしながら一部報道により」、これはこの紙に書いてあるんですが、「一部報道によりUFJ
銀行につき、事実とは異なる報道がなされたことを受け、」ということで延期をする。こういう理由で
資金調達にも支障が出たということで、ある
意味では、こういう報道がなされたことによって、非常に風評による被害が出ている、そしてまだ今もってその実態が晴れていないということが継続しているわけです。
そういう
意味では、逆に言えば、
竹中大臣が
説明責任を果たすことで、その風評のリスクを減らす、こういうこともあるんではないですか。