○林
政府参考人 消防団等についてのお尋ねでございます。
まず、消防団員の
状況でございますが、残念でありますけれ
ども、社会環境の変化等に伴いまして、消防団員の数は年々減少いたしておりまして、
平成十五年四月現在の団員数は九十三万人ということで、十年前、
平成五年でありますが、その当時に比べますと約五万人減少いたしております。ただ、中身を見ますと、そのうちの女性団員数は約一万二千人となっておりまして、
平成五年に比べて八千人増加傾向にあるという
状況ではありますが、全体的には、先ほど申し上げましたように、減少傾向にあります。
しかしながら、御
指摘いただきましたように、私
どもといたしましても、
地域における
防災力を高めるためには、消防団を初めといたしました
地域の自主的な
防災組織の充実は不可欠である、こういうふうに考えておりますし、特に、消防団は
地域における消防
防災のかなめであり、中核的存在としても今後大いに期待をしていかなければならないものと考えております。
このために、昨年は消防
審議会等におきましてもいろいろ御議論をいただきました。結果、消防
審議会の方からも、今後、
地域の消防
防災力を向上させるために、総団員数を増加させるべく、その目標を百万人以上とする必要があるのではないか、こういう提言をいただいております。
その中では、特に女性団員数については、一割以上を確保するよう努力すべきではないか、こういう御意見もいただいておりまして、私
どもといたしましては、この答申を踏まえまして、まず団員数確保を図る必要があるということで、昨年、またことしに入りましてからも、各
地方団体に対しまして通知を発し、特に、
地域において、
地方公務員の方、郵便局の職員、あるいは農協の職員の
方々に対しまして入団促進を働きかけることといたしております。
加えて、消防団の充実強化を図りますために、資機材や施設に対する助成制度を充実するとか、あるいは、
全国の消防団員、いろいろと
地域で御活躍をいただいているわけでありますが、こういう事例を
全国に紹介し、特に若手、中堅団員や女性団員の士気高揚を
支援しよう、こういうようなこともあわせて考えております。
それから、御
指摘いただきました女性の入団促進についてでありますが、私
どもといたしましても、
地域に密着して生活しておられまして、
地域コミュニティーとの結びつきが強く、特に、いざ発災の際に即時
対応可能な女性の
方々の入団は、ぜひとも今後ともお願いをしたい、
地域防災力を高めるために有効であると考えておりますので、それについても意を用いたいと思っておりまして、今月の六日には、女性消防職員の採用や職域拡大につきまして各
地方団体あてに通知をし、女性消防職員の採用の促進を図ることといたしているところでございます。
加えてまた、御質問いただきました自主
防災組織あるいは婦人防火クラブ、このような
地域における自主的な組織の活躍も私
ども大いに期待をいたしているところでありまして、その事例を発表し、あるいは表彰し、あるいは、いろいろな問題がありますときに御相談に応じ、御
支援をするような
体制を強めながら、その組織の充実強化を今後とも図ってまいりたいと考えているところでございます。