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佐藤政府参考人 最初に、先ほど
先生がおっしゃいました国と
地方の
負担割合につきまして、一言申し上げたいと思います。
国と
地方の
負担割合は、基本
原則といたしまして、直轄による高速自動車国道の場合には、国が三、
地方が一、四分の一が
地方の
負担、こういうことでございます。ただ、しかしながら、それぞれの
地方の県の財政力に応じまして補正がある、これが直轄
事業全体の進め方になっております。
そういう
意味では、全国の平均で申し上げますと、たまたまの数字ではございますが、
平成十五年度用意いたしました国費が一千億でございます。
事業費ベースで大体一千三百億ぐらい。こういうことでございまして、結果としての
地方の
負担割合いかん、こういう観点で申し上げますと、大体一五%ぐらい。本来、二五%の
地方の御
負担であるはずであるわけでございますが、これにつきまして補正のかさ上げ等がございまして、国と
地方の
負担の割合が大体八五%対一五%ぐらいになっている。全体で申し上げますと、十五年度
事業約一千五百億程度の中で
地方の
負担割合が大体一五%ぐらいになっている、こういうことでございます。
これは、県によりましてそれぞれ違いますが、全体といたしましては、実は、直轄
事業、直轄による高速自動車国道を平年度化いたしますと、
事業費ベースでは大体二千億円ぐらいを早目に達成しながら、それをベースにしながらやっていこうかな。そして、予定いたすものといたしまして、その四分の一でございますから、おおむね五百億円弱の
地方に対する
負担が出るかな。
これにつきましては、この十五年度の国と
地方の自動車重量税の配分割合、これを動かさせていただきまして、市町村に大体九百三十億円ぐらいの自動車重量税の税源移譲をやった、そして、市町村と県の配分をガソリン税の
地方道路譲与税分でさらに半分半分ぐらいにしていただいた、こんな形でございますので、マクロには県の方の財源の手当てもできているかな。ただし、マクロな手当てでございますので、県の方は県の方として、毎年の
事業費の
負担という問題でいえば、
地方債の確保を図り、あるいはまた初年度分の財源手当ても必要だ、こういう形でございますので、それぞれが
努力し合いながらやっていく必要がある、こういうことではございます。
これが直轄方式による国と
地方の
負担の問題であるということでございまして、
努力し合って、協力し合ってやっていくというふうに考えております。
次に、ただいまの御質問の佐用ジャンクションから鳥取までの供用時期について、こういうことになろうかと思います。
佐用ジャンクションから鳥取の間は、延長が約六十一キロございます。特に、志戸坂峠
道路につきましては、
交通安全上といいますか防災上、非常に厳しい峠であった、こういうこともございまして、実は、国道のバイパスとしてこの区間の
整備を、一番難所の
整備、こういう形でございましたが、難所の
整備を開始したところでございまして、一番最初に手をつけたところでございます。
そういう
意味では、この志戸坂峠
道路、県境を挟んで十八キロほどございますが、これにつきましては、約十キロ、九・六キロでございますが、既に供用している。国道のバイパス、自動車専用のバイパスが供用している、こういう状態でございます。
この志戸坂峠
道路部分は、残りが約九キロ、八・四キロあるわけでございますが、これにつきましては、防災上、今の国道が非常に危険だから、大急ぎでバイパスといいますかつけかえ
道路をつくろう、これを自動車専用
道路タイプにしようということで手をつけたところでございまして、ここが言ってみれば一番早く進んでいるという状態でございまして、これにつきましては、十八年度にはここまで
整備を進めたいということで進めているところでございます。
残るといいますか、本来の高速自動車国道の
部分を申し上げますと、佐用のジャンクションから志戸坂峠
道路までの間、佐用ジャンクションから西粟倉村までが十九キロございます。これにつきましては、既に
平成五年度以降
事業を実施しておるところでございますので、できるだけ早く供用しようということで
努力しているところでございます。
西粟倉村から智頭までが今申し上げました志戸坂峠
道路で、十八年度には供用を目指して進めたい。そして、智頭から河原、鳥取、これが二十四キロあるわけでございますが、次に、この河原まではできるだけ早く、志戸坂峠
道路の前後になるものですから、佐用のジャンクションから志戸坂峠
道路と同時期に供用できるような形で、そういう
意味では、十八年度に志戸坂峠
道路の前後ができて、佐用から河原まではできるだけ早くということでございますが、二十年代に入るかもしれませんけれ
ども、できるだけ急いで、こういうことで、二十年代前半にはというような目標を立てているところでございます。
さらに、河原から鳥取の
部分が、ここが実はなかなか用地が進まない、こういう状況ではございまして、現在用地の取得率が三二%でございます。したがいまして、ここをできるだけ早く、河原まで供用した後しばらくかかるのでは困るので、できるだけそこに近づけるように大いに
努力をしているところでございます。