○伴野
委員 民主党の伴野豊でございます。
本日は、案件となっております
東京国際空港における
緊急整備事業の円滑な
推進に関する
特別措置法案につきまして、関連も含めまして
質問をさせていただきたいと思っております。
我が党、これで四人のバッターを立たせていただいておりますので、できるだけ重複を避けまして、ただし、御
答弁が不十分であったなと思うようなものに関しましては繰り返し
質問をさせていただくかもしれませんので、お許しいただければ、そんなふうに思っております。
そしてまた、御回答に関しましては、できるだけ
大臣と討論をしたいなという希望を持っておりまして、
議論がかみ合わないとき、あるいは少し
議論を前に進めていただくときには、
政府参考人の御回答も辞せずということでございます。どうかよろしくお願いいたします。
石原大臣におかれましては、私、たしか行革
大臣のときに一度
質問に立たせていただいたんじゃないかなと思っておりまして、そのときのマスコミの論調は、大変失礼な言い方かもしれませんが、サンドバッグ
石原大臣というような論調があったわけでございますが、私は陰ながら、改革のために邁進していただいているなという、個人的には頑張っていただいているなという思いをしていたわけでございますけれども、今回、
国土交通大臣になられて初めて
質問をさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。
早速、けさ、
大臣のホームページを拝見させていただきました。「メッセージ」として「改革の意志。闘うリーダー。」すばらしいタイトルでお書きになっていらっしゃいまして、とりわけその中でも、今まで「作る側にばかり向いていた
国土交通省の眼を、東京に、そして消費者の側に向けさせます。」「東京に、」というのはいろいろあるところでございますけれども、消費者側に向けさせるということは非常にいいことだ、そんなふうに思って読ませていただきました。
また、「トピックス」として、今回のこのテーマに合わせたんだろうと思うんですが、「
羽田から
世界へ」ということで、
羽田の
国際化が必要ですというようなことを訴えていらっしゃる、これもしっかり拝見させていただきまして、もし後ほど時間が余るようでしたら、この中のホームページに関しまして少し御
意見をいただければ、そんなふうに思っております。
時間が四十分を切っておりますので、早速
質問に入らせていただきたいと思いますけれども、きょうは大きく三点につきまして
お話を
伺いたいと思います。
まず、
基本的な事柄として、交通計画の
基本的な事柄といいますか、航空行政の
基本的な事柄として、需要と供給をどう考えていらっしゃるかというようなことに絞ってまずお聞きをしたい。
二つ目は、先ほど来、今回の
法案が通りさえすれば、いろいろな課題をこれからクリアしていっていただくわけでございますけれども、
千葉県でのいろいろな御
議論、このあたりにも、先ほどの
答弁から少し聞き取りにくかったところも含めましてお聞きをしたい。
さらには、今後の航空行政に対しまして、財源問題、どうお考えになっているのか。また、お時間があれば、
空港アクセス等々につきましてお聞きをさせていただきたいな、そんなふうに思っております。
まず一点目に入る前にでございますが、小泉内閣の改革
路線、構造改革、その中の
一つに、民間にできるものは民間へ、地方でできるものは地方へ、こういったスローガンがあるわけでございまして、成果の是非あるいは改革の方向性の評価はいろいろあるところでございますけれども、スローガンは私は悪くはないのかなと。
その中で、今回、需要と供給を考えていくときに、民間会社の社長であれば需要と供給をこうとらえるだろうというようなことを私なりの持論も含めまして御提示させていただきまして、
大臣がどんなふうにお考えになるのか。先ほど、
国家戦略あるいは
空港の将来に向けての計画の
お話がございました。そのあたりのところをどうお考えになっているのか。まず、需要と供給の
観点からいろいろお聞きしていきたいと思っております。
私
自身、恐縮ですが、国鉄という公社からJRという民間会社に変わった、そのときに現場を経験したという体験を持っております。
その中でヘッドクオーターと現場を両方見ながら一番思っておりましたのは、民間の会社と公社との違いの中で一番感じ取ったのが、
一つとして、経営戦略、計画の質の違い、もっと細かく言えば、数字の精度あるいは数字に対する敏感度、これがやはり公社と民間は随分違う。
つまり、民間会社であれば、マーケティングをして、どこにどんな、そしてどのようなニーズがあるのか探り、それに対してどういった供給ができるか、できるだけ効率的に設備投資をしてできるか、それによって人件費あるいは利潤を計算して、うん、これならばやっていける、これならばだめだ。そして、計画というのは間々、ともすればいろいろな出来事によってそのとおりにならないことがあります。ですから、そういったリスクを負って、これでいくというのが民間会社の経営判断であり、それがだめだったときは、すぱっと責任をとる。だから部下もついてくるということだと思うんですね。あるいは株主もそれで評価している。
これからの二十一世紀の
国土交通大臣のお姿というものを考えていくときに、やはりこういう民間企業のトップの数字を見る目、感度というものをぜひ持っていただければ、そんな思いでお聞きをしていきたいと思っております。
前任者の扇
大臣は、まさにミセス・グランドデザインと申し上げるべきか、いろいろ
議論をさせていただきますと、フレーズの中に
三つか四つぐらい、いつもグランドデザインという言葉が入っていらっしゃいまして、もし一般
質問の機会があれば、そのグランドデザインがどうなったのか、あるいは、今
石原大臣がそれをどう引き継がれているか、あるいは全く廃棄してしまったのか、そんなようなことも一般
質問のときはお聞きしていきたいと思いますが、きょうは航空行政の
お話でございます。いろいろお聞きをしていきたいと思っております。
今後の
空港及び航空
保安施設の
整備に関する方策についてという答申が、
大臣も御案内のように、
平成十四年十二月六日、杉山分科会会長のもとで出されております。
その中にも、航空の需要予測ということに対して、こういう記述がございます。
もう御案内だと思いますが、あえて読ませていただきますと、これまで過大な需要予測を行い、過大な
空港整備が行われてきたのではないかという
指摘があり、需要予測の精度の向上と、その予測結果について適切な解釈、吟味をした上で、これを活用して
空港整備を行うことが求められている、こういう
指摘があるわけで、その下に、今回、その需要予測に対してさまざまな新しい知見を導入し、やっていくというフレーズがあるわけでございます。
私が学生であった二十数年前、交通計画の中における必須として四段階推定法というものがございました。
多分
大臣も御案内だと思いますが、簡単に、発生集中交通量の予測をして、次の二段階目に分布交通量の予測をする、三段階目に交通機関分担交通の予測をし、最後に
空港へのアクセス等を考えて経路配分交通量を予測していく、これが四段階推定。
多分二十数年たった今もこれを
基本として、部分的に、お客様が選択されるときに、いわゆるアンケート
調査をもとにした非集計モデルなんかを使って微調整されるというようなことはやられているんだと思いますが、ここは計画学会でもありませんので、余り細かいことを
質問させていただくつもりはありません。
今、例えば、今回御提案をいただいている、
羽田が逼迫している、国内輸送量、先ほど、うちの長安さんだったと思いますが、
委員から
質問があったときに、局長さんだったと思いますが、国内航空旅客の将来動向という回答をされておりました。このデータあるいは数字は、どんなデータに基づき、どういう推定方法で需要予測をされているのか。まず、
基本的なことをお聞きしたいと思います。