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石破国務大臣 先般の福岡におきます行事には、
委員御
出席をいただきましてまことにありがとうございました。昨日、
防衛庁におきまして、私から辞令を交付いたしたところであります。
委員御
指摘のように、
平成四年にPKO法が成立いたしまして以降、カンボジア、ティモールにおきまして
施設業務、モザンビークでは他国との
輸送調整、ゴランでは
輸送、ルワンダでは医療、防疫、給水等を
陸上自衛隊は行ってまいっております。また、ザイール、東ティモール、ヨルダンにおける難民救援等におきまして、航空
輸送業務を
実施いたしてまいりました。
一つは、私も
防衛副
長官のときにゴランは行ってきたことがございますが、相当に条件は厳しいというところですね。幾らピースキーピングとはいいながら、気象条件も厳しいということがございます。そのような厳しい
状況の中で整々と業務を遂行するということ、これが一番大きな経験であり、教訓であると思っております。
もう一つは、他国とどのようにして
協力してやっていくかということでございます。PKOが行われますまでは、私
ども、基本的に、一応日米安全保障条約というのはございますが、他国と共同して実オペレーションをやるということはなかったわけでございまして、このことによって得た教訓というのは非常に大きかったと思っております。
そのことによりまして、先般、昨年の十月でございますが、
国連の安保
理事会公開
会合におきまして、
国連東ティモール
支援団のシャルマ
国連事務総長特別代表から、
日本のPKOは非常に高い評価をいただきました。こういうような評価をこういう場においていただくのは極めて異例のことであるというふうに聞いております。要は、
日本のPKOというのは非常に正確である、責任感が強いということ、本当に信頼するに足るPKOであるということで高い評価をいただいたことは、私
ども、ありがたいことだと思っております。
もう一つつけ加えて申しますと、これも東ティモールで聞いた話でございますが、
日本の
自衛隊PKOというのは、どうやって
現地の
人たちと一緒にやるかということを
考えているのだ。それがいい場合もあれば、あるいは危険と裏腹の場合もございますけれ
ども、どうやって
現地の
人たちと一緒にやるか。ですから、魚を上げるんじゃなくて魚のとり方を教えるのが大事なんだという話、私は
委員から教えていただいたような気もいたしますが、そのように
現地の人とやるのが大事なんだよということ、それも私
どもが学んだ教訓だろうと思っております。
反省点はその裏返しみたいなことですね、いろんなことはございます。
しかしながら、私
どもが
国際社会の信頼が得られたということ、そしてまた、他国と一緒にやるということにおいて多くの教訓を得たということ、そして、
現地の
人たちと一緒にやっていくんだというのが大事なこと、私は、そういうことが、得られた大きな教訓ではないかなというふうに
考えております。