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中根委員 本当に、
委員長、表情を変えられないポーカーフェースなものですから、どんなふうなお
気持ちでいらっしゃるのか推測がつきかねる部分があるんですけれども、うそはよくないなということを、この
委員会活動を通じて改めて感じさせていただきました。余りいいことはないですね、やはり。
それから、
国民の意見をきちんと聞かなきゃいけないということも、改めてよくわかってまいりました。七〇%以上の人が、今回の
年金法案についてはこのまま通すべきではない、成立させてはいけないという
気持ちを持っていながらも、
与党の方々あるいは政府の方々は強引に押し通してしまった。次の七月の参議院選挙で必ずその
国民の意思はあらわれてくるものと私
たちは確信をさせていただいております。
これからも、もちろん
与党の方々とも政府とも協議をしながら、よりよい
年金制度の実現、改革に向けて、本当の
意味での改革はむしろここから始まるというふうな思いで取り組ませていただきたいと思いますので、これで百年安心だというふうにはとても
国民の
皆様は思っておられない、むしろ不安の始まりであるということであるわけですので、その不安を解消していくために、改めて仕切り直して頑張っていかなきゃいけないと思っております。
それと同じことが児童手当についても言えるんだと思います。
ここに、ちょっと前の、児童手当についての投稿、新聞の投書みたいなところの欄にあるんですね。「二カ月の子がいるからもらえるならもらっておく。しかし、少子化対策としてはほとんど効果がない。こういう中途半端なお金の使い方は結局むだになることに何で気がつかないのだろう。」会社員、三十一歳男性。児童手当の
改正には「反対。単なるばらまき政策。子どもが小さい時に必要なのはお金でなく人手。
保育所を増やす方が役に立つ。」会社員、二十五歳
女性。「「国はこんなことをやってます」とアピールするだけ。
保育園や幼稚園に無料で預けられるくらいにしないと、インパクトがない。」会社員、四十三歳
女性。
というように、児童手当制度についても、少子化対策としての効果ということについては非常に
国民の
皆様自身が不安に、あるいは疑問に思っておられるということを、むしろこれは、政府はいろいろなデータを持っておられますので、当然よくおわかりのことだと思います。
僕は、公明党さんの政策についてすべて否定するわけではありませんし、むしろすばらしい政策もお持ちだし、ここにおみえの
福島先生なんかは発達障害の問題については本当に先見的に、先駆的に取り組んでおられますものですから一緒に活動しておるわけなんですけれども、この児童手当について、公明党さんが、何というか、必要以上にといいますか、選挙を意識し過ぎて、慌てて、性急に、いわゆるばらまきというようなものにつながるような形で、今度の
改正、あるいはそのための審議、必要な
手続をとらずに、民主主義の原則あるいは約束を破って今回この
国会が行われていたということに本当に残念な
気持ちでいっぱいであります。
さっき、
年金法案については七〇%の方が反対だということをマスコミが調査しておられる、それから、今も新聞の投書の
紹介で、反対の、あるいは疑問の、不安の意見がたくさんあるということ、どうして政府はきちんとこういったことに目を通さないのかなというか、目を向けないのかなというふうに思うんですね。
その一方で、振り返ってみてください。
年金のあの書類をつくる、全国の
社会保険事務所とそれから市町村に年間六億円以上のお金を使って設置をしていてほとんど使われていなかったあの印刷システム、パピアートというもの。ドラえもんとか、おかまとかと呼ばれているものですよ。例えば、一番多いところだと、
山口市の
社会保険事務所なんか十一台も設置されていて、ほとんど使われていなくて、その
存在すら知らなくて、どこかにほこりをかぶっていてというようなむだ遣いが行われていた。この経緯はどうだったでしょうか。
あるとき
社会保険庁の職員の方が日刊工業新聞を見ていて、そうしたらカワグチ技研のパピアートというものが
紹介をされていて、ああ、これだ、これが私
たちの望んでいたものだったんだ、すばらしいとかいって、カワグチ技研とコンタクトをとって、それで契約にこぎつけたという、絵にかいたようなストーリーがあったわけなんですけれども。
そういうふうに、そういったところではしっかりと新聞とかマスコミをよく見ていて、日刊工業新聞を何で
厚生労働省の方がそんなにしっかり見ているのかなというふうに思いますけれども、
年金とか児童手当とか、こういう問題については、マスコミが
国民から吸収したそういった声をしっかりと真正面から受けとめようとしないというのはどうしてかな。
やはり、無理があるというか、そういったやり方をしているとどこかで行き着いてしまう。やはりそこは、最終的には
国民の声ということでありますので、選挙で厳しい審判が下されるに違いないというふうに思わせていただいております。
それで、児童手当なんですけれども、きょうは、
平成十六年度特別会計予算、これをちょっと広げてみました。二百二ページ、ここに、厚生保険特別会計の児童手当勘定というところの歳入の欄の〇六〇一—〇一というところ、〇〇からなんですけれども、「積立金より受入」というふうに書いてあるんですけれども、この児童手当勘定の積立金というのは一体どんなものなのかなと。
例えば、ちょっとぺらぺらとめくってみると、そのすぐ後に船員保険特別会計というのが載っていまして、そうすると、船員保険特別会計には積立金明細表というものがついていて、ああ、なるほどな、そうか、船員保険特別会計の積立金というのはこういうふうになっているんだということがわかるようになっているんですけれども、児童手当勘定の積立金というのがどこかに見当たらないような気がするんですけれども、どうなっているんでしょうか。
〔
委員長退席、
福島委員長代理着席〕