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福島委員 公明党の
福島豊でございます。
本日は、
星野会長を初めといたします
参考人の
皆様方には、御多用のところ、集中質疑ということでこの
委員会に御
出席をいただきまして、まずもって感謝申し上げる次第であります。
私ども公明党も、今回の
事件につきましては、
国民の大切な保険料をもって賄われている
医療保険の給付が金銭によってゆがめられたのではないかというような大変大きな
事件でありまして、まことに遺憾なことである、事実とすればまことに遺憾である、そのように思っているわけであります。
今回の
事件の事実
関係については、現在取り調べ中でございますので、具体的な事柄について申し上げることは差し控えようと思っております。しかしながら、今回の
事件が、
国民の
医療保険というものに対しての
信頼を大きく損なったということは事実であろうと思いますので、これからこの
信頼をどう回復していくのか、そしてまた、
中医協がその場になったわけでありますけれども、
国民から見て、
中医協での意思決定のプロセスというものがなかなかよくわかりにくい、こういうものもどう変えていくのか、ここのところが最も大切ではないかというふうに私は思っております。
今まで御答弁されましたことと重ならないように伺わせていただきたいと思っております。
中医協の改革ということについては、今までもいろいろなことが提案をされてきたわけであります。そしてまた、今回の
事件が発覚しましてからも、各紙の社説等におきましては、こう改革すべきであると、さまざまな
意見が提出をされております。
具体的には、幾つか検討すべき項目が私はあるだろうというふうに思っております。
一つは、
委員会構成のあり方をどう見直すのか、とりわけ公益
委員の員数をどうするのか。これはかねてからも
指摘のあったことでありますし、そしてまた、構成する
委員の代表する団体等につきましても、例えば患者の代表を入れた方がいいんではないか、こういう
意見もありますし、そしてまた、職種につきましても、パラメディカルの代表を入れた方がいいんではないか、こういう
意見もあるわけであります。
そしてまた
二つ目は、先ほどもありましたけれども、
中医協の
委員は公務員でありますけれども、当然そこには一定の規定があるわけでございますが、その意識がやはり薄いんではないか、こういう
指摘があるわけであります。こうした公務員としての倫理を保つためにはどうしたらいいのか、さらには任期の問題もこれはあるだろうというふうに思っております。
そしてまた三つ目には、この
中医協の
議論というのはなかなかわかりにくいというのは、非常に専門的であるからであります。例えば、何点の点数にするのか。この何点というのを知らない
国民も多々おるというふうに私は思います。私も医者でございましたけれども、医者の
立場でもなかなかよくわかりにくい、これが実態であろうというふうに私は思っております。
そしてまた、そうした専門的な判断をするときに、先ほど
星野会長から
お話ございましたけれども、専門部会というようなものを設置して、そして、そこで専門家の御
意見というものを踏まえて進めていく。私は、ここで大切なことは、この
医療行為がなぜこの点数になるのか、そしてまた、なぜ引き上げられるのか。これはもちろん
支払い側と
診療側の交渉でありますから、そこには政治的な背景もあるわけであります。ただしかし、そこには客観的な事実というものがなければいけない。なぜこのような点数になるのか、一体コストはどういうものであるのか。
そして、これはその折々に検討するということもございますけれども、私は、
中医協の
一つの
組織として継続的に、例えば
医療技術専門
委員会のようなものをきちっとつくって、そしてデータベースをちゃんとつくっている、そして、点数が変わったときに、なぜ変わったのかということが
国民の目から見て
透明性がある、よくわかる、なるほど、これはこういうことで変わったんだなということがわかりやすいような仕組みもつくるべきであろうというふうに思っております。
そしてまた、
診療報酬のあり方について、今、基本的なあり方を見直すという作業が続いておりますけれども、こうした細かなことを避けるためにも、包括化ということは
一つの
方向でありますし、それはこの基本方針の中でも示されているというふうに思っております。
そしてまた、さらには、
国会が一定の関与をすべきではないかというような
意見もあります。これはなかなか難しいところがあるわけでございますけれども、例えば、
診療報酬の
改定を行って、それが事後的にどういう変化をもたらしたのか、決算的な関与というようなことも恐らくあり得るのではないか。三十兆の規模のお金でございますから、一国の予算に匹敵するようなお金をどう配分するのかという問題でありますから、これも大変大切なところだというふうに私は思っております。
こうしたことを含めて、
関係者の
意見もよく踏まえながら、
中医協はこういうふうに変わりましたということを
国民の前に示すことが
信頼を回復する大変大切な道筋ではないかと私は思っておりますけれども、この点について、まず坂口
厚生労働大臣の御
意見をお聞きしたいと思います。