○
井上(信)
分科員 自由民主党の
井上信治でございます。
私は東京の二十五区の選出でございまして、私の
地元は東京の中でも最も西部
地区、
地方色の非常に濃いところでございます。美しい森や川、そして自然環境があり、かつ、長い歴史に培われた文化もある、大変すばらしいところでございます。ただ、他方で、非常に
社会資本整備がおくれておりまして、そういう意味では、本当にこれが
日本の首都東京の一部なのかというような
状態も実はあるわけでございます。
ですから、私はそうしたことに関して多大な問題意識を持っておりまして、また、
地元の
方々の
要望も非常に多いということで、きょうは
国土交通省さんを初めとした政府に対して、この
地元の課題を
中心に御質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
地元の課題と申しましても、私も国会議員にならせていただきましたから、決して
地元の本当にささいな問題まで政府の方にお願いしようということは考えてございません。むしろ、私の選挙区においてもこの
日本の国益にかかわる重要な課題もございますから、そういったことについてお聞かせいただきたいと思っております。
そういった意味では、最も代表的なものは米軍の横田基地の問題というのがございます。この横田基地、五市一町がその地域でありますけれ
ども、その中の二市一町が私の選挙区、西多摩でございます。
この米軍横田基地に関しましては、昨年の小泉総理、ブッシュ大統領との日米首脳会談の中でも、軍民共用という話が出てまいりました。そしてまた、
石原東京都知事も大変御熱心で、この軍民共用というものを進めておられるところであります。
しかし、私は、実はこの軍民共用という問題に関しては若干の疑問を持っておりまして、軍民共用の前にまずは返還といったことがあるべきではないかということを思っております。
地元の
方々の御
要望というものも、返還というものが最もまずありきであるというようなことを常日ごろ伺っております。
と申しますのは、そもそも、この首都東京の真ん中に、そして
市街地がたくさんある中に外国の軍隊の基地があるということがいいかどうかといったことがあると思います。これはもちろん、日米安保、日米地位協定に基づいた施設でありますから、決してこれはないがしろにすることはできない。しかし、立地の問題として、本当に東京のど真ん中にある必要があるのかということでございます。
地元といたしましては、当然、激甚な騒音被害にも遭っておる、あるいはいつ航空機が墜落するかもわからない、それから昨今は米軍を対象としたテロの危険性といったことも否定できない、そんな
状況にあるわけでございます。
聞くところによりますと、今米軍の方でも在外基地の再編ということでいろいろな検討を進めておられるということですから、まずは、政府としまして、軍民共用なのか、あるいは全面返還、あるいは一部縮小といったことも含めて、そういったことを念頭に
日本国として米軍側に対して交渉を行っていくつもりなのか、その辺のところをぜひお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。