○
山花分科員 大人も含めてという話でしたけれ
ども、本来的には
自転車だって、スピードを出そうと思えば相当出ますから、原動機付
自転車、いわゆる原チャリですけれ
ども、あれはヘルメット着用が義務で、
自転車なら安全だという話はもともとないんだと
思います。
ただ、いきなりそこまで行くかどうかというのは、またそこは多少
政策判断が必要なのかなと
思いますが、ただ、少なくとも、これは、
宮本先生のデータぐらいの数になればある程度有意な、有意なというのは
統計上意味のある数字で、かなり
子供、少なくとも
補助いすつきのものについてはこれだけのリスクがありますよという
趣旨の報告だと
思います。
ところが、
自転車の
補助いすがついている
ケースでの安全性の問題なんですけれ
ども、経産省の
関係でいいますとSGマークだとか、TSマークだとか、そういうものがございますね。つまり、いろいろな業界等が、自主的なというか、その安全基準というものをつくって、これは安全なものですというものなんですけれ
ども、こちら
製品安全協会から、
自転車用幼児座席の認定基準及び基準確認方法という資料を拝見いたしますと、
補助いす単体としての安全性ですね、つまり、各部の強度、
取りつけたときにちゃんと
取りつくかどうかとか、何キロぐらいの
子供が乗っても曲がらないとか、倒れたときに壊れないとか、そういう話ではあるんですけれ
ども、必ずしも装着をしたときに
自転車との
関係でバランスがいいですという話ではない、全く別の話であります。
恐らく、副
大臣も
自転車に乗られた、
補助いすはつけていなくてもいいんですけれ
ども、乗られた
経験はあると
思いますが、
自転車というのは、そもそもスピードが出ている方が安定しているんですね。つまり、スピードが遅い方が不安定なわけで、そのことが、
一つは、先ほどとまっていたりとかあるいは押して歩いていたりとかいうときに
事故が結構起きているという
背景なんだと思うんです。
これが、実は、乗っている方の話だと、無謀運転をしてしまう原因でもあるんです。見ていると、かなり速いスピードで
お子さんを乗せた
自転車がびゅっと行ってしまって、黄色の信号で、もう赤に変わりかけのときにばっと行ったりとか、坂道をかなりなスピードで行っているのを見かけることが私は結構よくあるんですけれ
ども、つまりは、運転している側としては、そっちの方が安定はしているんですよ。むしろ、そこでブレーキをかけちゃうことによってゆらゆらときたりしてしまうわけです。
先ほど申し上げたことからもそうなんですけれ
ども、あくまでも
補助いすというのはつけた
状態で安全ですよという基準は今のところないのが
一つと、あと、
補助いすにシートベルトがついているものもあるんですけれ
ども、実は、そのシートベルトの着用がアメリカでも義務づけというか、つけるようにという形になっているようですけれ
ども、あくまでも今の御
説明のとおり、ヘルメットの着用が前提となっているわけです。
実は、このお
医者さんも
指摘されているんですけれ
ども、シートベルトがあることによって安全だとは言えないというか、むしろ
ケースによっては、先ほど
症例一、二、三と
紹介しましたけれ
ども、その二も三もシートベルトをつけていた
ケースなんです。
これもちょっと頭で想像していただければわかると
思いますけれ
ども、むしろシートベルトをしていることによってヘルメットをかぶっていないとかえって危ない
ケースがあるんです。つまり、投げ出されれば斜めに行っていたものが、幼児ですから、
自分の身長の倍以上の高さのところからまともにがつんとほぼ垂直に行くものですから、この写真でも側
頭部がやられているという
ケースなわけです。
ですので、私は、少なくともそういう
補助いすに乗る子についてはヘルメットを義務づけた方がいいのではないかと
思いますが、ただ、その話になると道交法ということで所管とは違ってまいりますので、ただ、せめて、現状はちょっとこういうことだということを御認識いただいて、例えば、義務ではないけれ
どもヘルメットをかぶった方が安全なんですよ、そういうポスターを張るということも
一つでしょう。
ただ、量販店あるいは町の
自転車屋さんで買うとは限りません。今インターネットなどでもこうやって値段だけ見て買える、これはヘルメットですけれ
ども。通販などで買う
ケースもありますから、つまり、
補助いすを買った人に対して、取扱
説明書のところでできるだけヘルメットをつけるように、あるいは
補助いすでつけていないとそういうリスクがありますよということを告知するなど、そういった
取り組みをしていただきたいと思うんです。この点について、私はぜひ
取り組んでいただきたいと思うんですけれ
ども、前向きの御答弁をいただければと
思います。