○三日月
分科員 今お答えいただいたように、迷惑
施設である、そして不法投棄も含めて、極めて
地域住民、国民にとって信頼のされにくい、そしてまた不安を抱かせやすい
施設であるといったことから逼迫した
設置状況になっているんだということがありますけれども、きょうは、それだけじゃないんだ、現行ある
施設が非常に不適正な処分を行っているんだという事例をぜひ御紹介、御報告申し上げて、後の議論の糧にさせていただきたいというふうに思います。
きょう、理事会の御承認をいただきまして、資料を配付させていただいております。これは、私の選挙区である栗東市にありますRDエンジニアリングの産廃処分場の、済みません、非常に略図で申しわけないんですけれども、
環境マップでございます。
そして、このRDエンジニアリングの産廃処分場は、廃プラスチック、ゴムくず、コンクリート瓦れき、ガラスくず、陶器くずの安定品目の埋め立てが昭和五十四年に滋賀県により許可をされて、
平成十年まで埋め立てが行われた安定型の処分場でございます。
そして、実はこの
平成十年に、当初計画を超えた深さまで埋め立てをしているという事実が発覚をいたしましたし、このあたりは、もう既に
環境省の皆様方は御案内だと思うんですけれども、地下水や浸透水への有害物質の流出が懸念をされております。
平成十一年十月には、何と硫化水素も検知をして、以来、周辺
地域の住民の皆様方は悪臭に悩まされて、そして水や空気など、目には見えないけれども人体に非常に甚大な影響を与える汚染に不安を大きくされているところであります。
ちなみに、この赤印は
基準を超えた
数値で、これまで
平成十一年以降複数回調査をした、そして県、市、それぞれの調査機関において、調査方法において調査した結果をすべて書かせていただいているものであります。
この処分場には許可された安定品目しか埋めていないと業者は回答をしているんですけれども、実はそれとは裏腹に、廃油の入ったドラム缶や、そして注射器などの医療廃棄物なども大量に埋められていたというような証言や目撃も多々あるんです。実際、各種調査によって、土壌、地温そしてガス濃度、浸透水、排水などの汚染結果が、どんどんこの図のように明らかになっております。
そのような中、滋賀県から、当然こんな業者ですから
改善命令が出されまして、
平成十三年十二月二十六日、滋賀県から当
事業者に対する
改善命令が出されて、地下水汚染防止対策、汚濁水・浸透水対策、そして悪臭対策などの対策が命じられました。しかし、不服
審査請求が申し出られましたので、
審査を
環境省にしていただきましたが、本年一月二十九日付で、
小池環境大臣も御
審査いただいたと思うんですけれども、
環境大臣より棄却という裁決があって、現在、県の監視のもと、
平成十七年三月三十一日という期限内の
改善措置の履行を見守っているところなんです。
若干、くどくどと御報告申し上げましたけれども、こういう不法投棄や単なる迷惑
施設だというイメージだけではなくて、現在あるこういう
施設が、空気そして土壌、地下水に対するこのような非常に多くの汚染を、言ってみれば垂れ流しにしている現状が新たな
施設の
設置を阻んでいるというような現状があるんですけれども、まず、せっかくですから
小池環境大臣、この事例、
実態を改めてごらんいただいての御感想をお聞かせいただければありがたいんですけれども。