○中山(義)
委員 それだけ重要な
市場というものをどう活用していくか。私は、この一カ月ぐらい、いろいろな証券、先ほど再生ファンドやベンチャーファンドの話もありましたよね、やはり金融というものをしっかり理解することがこれからの
日本の国はすごく大切だと思うんですね。ただ銀行に預けているだけじゃ、低金利で、その一千四百兆円はたんす預金と一緒だ。これをどう流動化させていくかということで、証券の問題、または
先物でも、こういうものをもうちょっとロー
リスクにできないか、ミドル
リスク・ミドルリターンぐらいな感じにできないかとか、いろいろなことが可能なわけです、
市場をつくっていくのに。それは、やはり
経済産業省もそういう指導はしていかなきゃいけないと思うんですね。
やはり、今の
先物のものは、特に問題があるのは、
手数料を稼ごう、それから投機的に何とか、向こうが売りだったら商売人が買いをやるとか何かやって、非常に投機的なところに引きずり込んでいくんですね。こういうのはいかにもよくなくて、やはりお客さんにはもうけさせることが大事なんですよ。お客さんは、もうけなきゃ次来ないんですよ。すってんてんにしちゃだめなんですよ。そういう商売ということで
市場を考えたときには、もっと知恵を使わなければ、やはりこの業界は伸びないと思うんですね。
そういう面で、まずはお客さんに信用される、それから嫌なお客さんは引き込まないということは、もうこれは
法律で絶対
禁止できるような、
法律に近いものを全部つくらなきゃだめだと思うんですね。特に、嫌だというものをまた再度やったり、不意打ち的に連れていったり、そういうことはしない。これはぜひ
法律にも書き込んでいただきたい、こんなふうに思います。
または、先ほど言った
手数料を稼ぐ。これは単にお客さんを殺すためですよね、
手数料を稼ぐというのは。何回も何回も売買させれば
手数料がかかるわけですから、それをただやらせているだけ。これじゃお客さんをもうからせていないんですよ。
市場という限りは、お客さんをもうけさせるところが
市場なんですよ。それが商売なんですよ。そういうことをもうちょっと理屈の上で考えていただいて、金融
市場というものはやはりしっかり育てていくべきだと私は思うんですね。
それから、ただ郵便貯金や銀行だけじゃなくて、やはり証券というものを買ったり、ファンドに一般の人も
参加していく。
日本の新しい再生とかそういうものにもやはり金融というものが働いていかなきゃいけないわけですよね。そういう面では、この
委員会は、ある
意味では新しい金融というところから物を考える
委員会だというふうに思うんですね。
そういう面で、より積極的に
市場をつくっていく、それは何なのか。それは、やはり国民の皆さんがみんなその
市場を信頼するということだと思うんですね。
アメリカのをただ
日本に引っ張ってきて、弱肉強食で強いものだけが勝つ、こういう世の中じゃ私はまずいと思います。
ちょっと、長年ずっと私
ども不正
競争で、いろいろ
取引で問題を上げてきたのがあるんですが、一般の人たちに信頼されるという商売、それは、物を売る側には、ただ安ければいいというのじゃなくて、売った限りはその
商品を保証したり、またはある程度の利益がないと商売というのはできないわけですよ。
そういう面から見ると、私、きょう公取の竹島
委員長がいらっしゃるのでちょっと
質問したいんですけれ
ども、前よく私は家電の不当廉売なんか話しましたよね。不当廉売についても大分御理解いただいた。それから不当表示、これも
市場に間違った形で引き入れていくようなことも随分やっている業態なんです。例えば家電でも、アウトサイダーのカメラ屋さんが今度家電をやる。全然違う商売の仕方をしてくる。とんでもない安値で売る。しかし、安値で売っていると書いてあるんですが、実は定価がないんですね。そういうような不正表示というのは随分あるんです。
私
ども随分これは今まで公取さんに言ってきて、公取さんはどういうところか、商売を活性化させるために経済の
市場をそうやってどんどん活性化させるところかと言ったら、いや、我々は、活性化するところの、そういうことはどんどん協力はしますが、むしろ取り締まるところだ、このようにも言っているわけです。あの家電業界の不当廉売や不当表示、目に余るものがあるんですが、
委員長、どうでしょうか。