○樽井
委員 すばらしいお答えだったと思います。
でも、実際に、先ほど梶原議員からもありましたように、私たち、
お金を
借りに行った。そうしましたら、なかなか、そういう審査能力があるふうには見えなかったわけであります。
実際に、まあ恨みで言うわけじゃないですけれども、私が例えばゲームの
会社をつくるんだと。そしたら、ゲームなんか、そんなもの、ファミコンがはやっているのは今だけですよ、八年で終わりですよなんて言われる。実際に今、プレイステーションとか、ずうっと続いているじゃないですか。
それで、では私が、例えば古本とかあるいはCDの中古とかの大きいデパートみたいな
規模のをつくりたいんだ、そう言ったときに、そんなもの、はやるわけないんだというような審査をされて、
融資を断られた経験があるわけです。実際にその後、ブックオフとかあるいはブックマーケットとかいって、僕が
考えたのと同じようなのがばあっと全国にできていく、こういったことも実際に経験しているわけであります。
それとともに、梶原議員も生々しい話をしていましたけれども態度ですね、
貸し付ける側の態度というのは本当に、けんかしたくなるような、そういった態度でやる。それ自体は
融資自体には全く問題ないようにお
考えかもしれませんが、経営者としては、そういうのが長いこと続いていけば、蓄積して、いざ
銀行が不良債権で困っているといったら、ざまを見ろというような、そういう経営者サイドの感覚になるわけです。
そういったときに、
銀行が困っているんだったら、じゃ、税金を投入してでも何とか助けてやろうではないかという感覚が生まれなかった、そこには、そんな、経営者に貸すときに偉そうな態度をとったとか、そういった
意味でのいろいろな思いがずっと蓄積している、こういうこともあるので、実はそういった
部分にも配慮していただきたいと思います。
それで、実に、クレジット・
リスク・データベース、CRDなんですが、これで、機械的に、あるいは今までのデータを分析して、信用能力を判断する基準を設けられるということなんですが、ちょっとしつこいようですけれども、この審査基準、これで本当に、例えば爆発的にどおんと伸びる
企業、こういったものがわかるんだろうかという疑問があるわけです。
例えば、アメリカン・エキスプレスであるとかああいうカード
会社にしても、最初につくると言ったときは、そんなばかなのがもうかるわけない、
事業として成り立たないと言われていたわけです。CNNのような、ニュースのずうっと二十四時間の番組をつくると言われたら、そんなものが成功するわけないと判断されていたわけです。実際に、爆発的にどおんと伸びる、そういった
企業のものは、この指標では全く出てこないんじゃないか。
そういった中で、このCRDの
リスク情報データベースで判断される
部分において、正確さというものを徹底していただきたいと思うんですけれども、その国の取り組みはどうでしょうか。