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川口国務大臣 御
質問のその進捗
状況というのが、行動
計画全体のお話なのか、
平和条約の部分なのか、ちょっとよくわからなかったんですが……(
仲野委員「
日ロ行動計画です」と呼ぶ)失礼いたしました。
行動
計画の進捗
状況ということで申し上げますと、まず、御案内のように六つの柱があるわけです。政治対話の深化、
平和条約交渉、国際舞台における協力、貿易
経済分野における協力、
防衛・治安分野における協力、そして最後が文化
交流ということでやってきております。その結果、これにつきましては、六つの分野でそれぞれかなり進展があって、そういった結果といたしまして、
日ロ関係が幅広い分野で進展をしたというふうに考えております。
幾つか例を挙げさせていただきたいと思います。
例えば政治対話の深化、重層的かつ全面的な対話の促進ということで挙げますと、二〇〇三年、ちょっと勘定がし切れないんですけれども、二十二、三、四回ぐらいになるかと思いますけれども、
首脳レベル、あるいは元
首脳、それから
外務大臣、
外務副
大臣といったレベル、あるいは議員の方の
交流が行われております。必要ならきちんと勘定しますけれども。
それから、
平和条約の
交渉ということで申しますと、
首脳、
外務大臣レベルでは六回ぐらいの会談がこの点についても持たれております。それから、
外交当局間、事務レベルということでいいますと、これは皆二〇〇三年の話ですけれども、やはり数回の
協議が次官レベルあるいは
局長レベルで行われております。
問題解決のための環境整備ということでいえば、先ほど御
質問のあった四島
交流、四島
自由訪問の実施、それから、
日ロ環境保護合同
委員会において四島の環境問題についての
意見交換ということも行っておりますし、世論
啓発に向けた
努力ということで
日ロフォーラムも開催をいたしております。等々といったことがございます。
国際舞台における協力、これはもう本当に枚挙にいとまがないんですが、テロへの対策、軍備管理・軍縮、不拡散の分野ということで、
日ロ非核化協力、それから
地域情勢に関する対話ということでは、北朝鮮の核問題についてのさまざまな協力、イランの核問題、イラク、中東和平、その他のさまざまな国際的な問題における
意見交換を
首脳レベル、
外務大臣レベル、事務レベル、その他でやっております。
経済の分野でいきますと、一番よく見えるのは、サハリンのエネルギープロジェクトであるかもしれません。これは、サハリン2につきまして、開発の第二段階移行に伴う総額百億ドルの投資の決定を昨年いたしまして、それから、我が国の電力・ガス会社三社とのLNG供給に関する
合意の締結もございます。サハリン1につきましては、原油掘削工事が六月十日に始まっております。
防衛・治安分野における
関係の展望、これは、石破
防衛庁長官の
訪ロ、イワノフ国防
大臣の訪日といったことに始まりまして、演習への参加というのもございますし、海自の艦艇の
訪ロということもございます。治安当局間の協力も、細かくは申し上げませんが、進んでおります。
文化、
国民間の
交流の進展ということでいいますと、昨年は、
ロシアにおける
日本文化フェスティバルというのをずっとやっておりまして、その一環として
総理も
ロシアに行かれたということもございますけれども、
日本のさまざまな芸能関連のグループが
ロシアに行き、
ロシアからも大勢の方がいらっしゃったということでございます。
日ロ青年
交流事業も行われ、スポーツ
交流も行われ、都市間の
交流も行われ、さまざまな催しが行われたということで、今申し上げたのは本当に一部でございます。
いろいろな試みがそういった六つの分野で行われている、そして、幅広い分野で
日ロ間の
交流あるいは協力の進展があったというふうに申し上げたいと思います。