○小沢一郎君 民主党の菅代表の御配慮で、ふだんよりも少し時間を与えていただきました。ありがとうございました。
皆さんと重複することになると思いますけれども、
イラクのことにつきまして
総理に御質問をさせていただきたいと思います。
先週、
総理から、
イラクの問題について
意見を聞きたいということで、官邸に呼ばれました。同じようなことが昨年の九月にですか、日朝会談のときにも呼ばれまして、私はそのときもこう申し上げたんですが、いろいろ
野党の
意見を聞くのも結構だけれども、
野党の
意見を聞く前に、まず、
政権を担っている
内閣総理大臣、政府としてのしっかりした
見解、対処方針を持つことが大事だと思うと。
北朝鮮は、私は前から言っているんですが、核兵器を持っているし、一生懸命、さらに核開発を進めておると思う。この問題も
日本にとって大変な
脅威であり問題だ。それからまた拉致問題、これはもう、人道上の問題は別として、
日本の国の
国家主権を
北朝鮮政府が侵している、侵害している、まさに
北朝鮮による
国家テロである。こういった問題について、
総理はどういう
考え方で、どういう方針で会談に臨もうとしているのか、そのことが私はお聞きしたいし、
日本国にとって、
国民にとって大事なことだというお話を申し上げたわけであります。
総理からは、話し合いが大事だということ以外にお答えはありませんでした。
帰ってこられてから、また来いということでございましたので、参りました。それで、私は同じことを、首脳会談でどういう議論になったんだ、核の問題は、拉致、すなわち
日本の主権の侵害というこの問題についてはどういう議論をしたんだというお話を、質問をいたしましたけれども、やはりお答えはありませんでした。
先ほど菅さんとの話の中で、共同
宣言、非常に大事な、これからも重要なものだというお話がありましたけれども、この
平壌宣言なるものが、もはや
北朝鮮の政府の手によって、まさに泥足で踏みにじられて、そしてもう紙くずとしても痕跡をとどめないぐらいに全く無視され、
意味のないものに今やなっておるのではないかと思うんです。
私はそういう経緯を踏まえまして、今回は、この
イラクの問題、これまた
日本にとって大事な大きな問題ですから、まず、前もって私どもの考えとそれから
総理に対する二、三の質問を
文書にして、これにぜひお答えいただきたいと。わかったという御返事でしたので、私もまた官邸へ参りました。
そこで私、第一の質問は、先ほど来議論にもありますけれども、
アメリカ、
米英ですか、が
イラクを
攻撃する、
武力によって、軍事力によって。これについて
支持するに当たって、新たに、あるいは明らかな
武力行使容認、軍事力行使容認の
国連決議が必要と考えますか、あるいは必要でない、あった方が望ましいけれどもということは別といたしまして、なくてもいいとお考えになるのか、どちらでしょうかという質問が
項目の第一でありました。
総理と多少の、行ったり来たりのやりとりはありましたけれども、
総理の結論は、今は何とも言えない、とにかくその場の
状況で、その場の雰囲気で決めるというお話がありました。
私は、
日本国の
総理大臣からそういう
言葉が発せられたことは大変驚きでした。温泉旅行にでも行くとか一杯飲むとかいうことであるならば、それはその場の雰囲気で行っても行かなくてもいいんですけれども、事柄は
戦争に加担するかどうかという、
日本にとっても大事な、本当に、将来にも影響を及ぼす問題をそのような
考え方で、私はとても、
日本の政治というものに大変心配をいたしましたし、また、それ以上話をしてもしようがないと思いましたので、制限時間の前に席を立って帰ってきましたけれども。
そのときと、それからきのう、おとといあたりからですか、
総理が、
決議がなくても
アメリカの
行動を
支持するという話を、きのうは正式になさったようですが、されました。我々が、木曜日ですか、呼ばれたときには、その場になってみないとわからぬ、その場の
状況、雰囲気だというお話でしたが、月曜日になって
総理の
言葉に、
総理への質問ですから
総理の
言葉に準拠して質問する以外にありませんが、あの先週と今週、週明けてどのような
状況、どのような雰囲気の
変化があったんでしょうか。御質問いたします。