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朝日俊弘君 全然逆ですよ、それは。国際スタンダードを日本の
皆さんが余りにも理解していないんですよ。だから、日本の
状況をILOに理解していただくのではなくて、ILOが勧告している中身を我々がもっと理解しなきゃいかぬのですよ。全然逆です、それは。
この問題は、さっきも言いましたように、
刑務官だけの話でけりが付く話ではありませんから、これ以上ここでは追及しませんが、しかし、こういう
刑務官の、
先ほど前段に
お尋ねしましたその勤務条件、労働条件を良くしていこう、あるいは、そこで様々な問題が起こってくる、そこを団結権を与えて大いにその団体からいろんな意見を出してもらおうということがあって、いろんな
意味で改善が図られていくのではないか。何で団結権を付与することについてこれほどまでに消極的なのか、ちゅうちょするのか、私は理解できません。
是非これは、消防
職員の問題にも関連する話でもありますし、あるいは全体としていえば国家公務員全体の話でもありますから、十分閣内で議論をしていただきたい。とりわけ
法務大臣は、所管のいわゆる刑事
施設の中でのこういう様々な
事案が多発しているという
状況を踏まえて、それをどう改善していったらいいのかという観点から問題提起を
是非していただきたいなと、こういうふうに思います。
さて、時間が大分詰まってきましたので最後に、あとたくさんあるんですが、
刑務所における医療問題についてちょっと
お尋ねします。
といいますのは、例の
死亡帳、これの記事の中で、これ詳しく私もまだ調べていないんですけれども、新聞記事の中で出された中で、
刑務所で、府中
刑務所で興奮した受刑者に対して筋肉注射を行ったところ、自発呼吸が停止して、心停止、
死亡と、こういう記事があって、別の記事では、どういう注射をしたのか
記録がないというんですよ。これは恐ろしいことなんですよね。
これは新聞記事だけですからまだ
確認していませんけれども、もしそれが本当だとすれば、一体
刑務所の中の医療というのは何やられているのと。これ、記事だけから想像すると、多分、強力神経安定剤を筋肉注射したんだと思いますよ。それによって確かに呼吸停止とか意識障害が起こる場合があるわけですよ。だから、中身、物を
確認、何を打ったかというのを
確認できれば、それが因果関係が非常にはっきりするわけですけれども、この
記録も残っていないなんという話になったら、これ
確認しようがないですよね。
そういうことで、これは、これからちょっとじっくり
刑務所における医療問題については継続フォローアップしますけれども、今日のところは、時間の範囲内で二、三点だけお聞きして
大臣のお考えを聞きたいと思いますが、まず
法務省の方に
お尋ねします。
刑務所における受刑者の処遇、特に医療とか戒護とか、そういう部分については一体どういう法律に基づいて行われているのか、それはいつから
制度化されていて、最近改正はされているのかどうか、そしてその医療を受けるに当たってはどういう条文にどんなふうに書いてあるのか、まずその三点、取りまとめて御
説明ください。