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国務大臣(
平沼赳夫君) 松岡先生にお答えさせていただきます。
今、
日本の
企業の数というのは
経済産業省では、日々動きがありますけれども、約五百万社と、こういうふうに把握しております。そのうちの九九・七が中小零細
企業だと、こういうふうに我々としては読んでいるところでございます。
それで、原則としましては、やっぱりやる気と能力のある
中小企業、これを支援をしていくということが
一つの前提になっています。しかし、だからといってすべて断ち切るということじゃなくて、それは例えば特別保証
制度に代表されておりますように、無担保無保証、本人保証もなしで三分の一強の百七十二万社にいわゆるセーフティーネットの保証をさせていただいた。これによって私は大変、本来はつぶれてしまうような中小零細
企業も随分助かったと思いますし、失業も防げていたと思っています。
さらに、今度の補正予算の中で、やはり
中小企業、金融サイドの
不良債権の
処理が加速しますと大変なことになりますので、私どもとしては更に予算を確保させていただいて、そして当面は十兆円のそういう予算の枠を作りまして、そしてこれはセーフティーネットの保証をしようと、こういうことをしています。
それから、今返済の
お話がちょっとありましたけれども、今返済に非常に頑張って、歯を食いしばって頑張っておられる方、たくさんいるんですね。それで、これまでも例えば特別保証
制度で百七十二万社の方々に対応していただきましたけれども、厳しい状況ですから、約十九万件は条件変更に応じさせていただいていました、これまでも。しかし、更に厳しい状況ですから、我々としては新たな今回借換え
制度というのを作らせていただきました。
これは、ちょうどテレビ映っておりますから具体的に少し簡単に例を申し上げますと、例えば一年以内に六百万返さなきゃならないという、そういう
中小企業があるとします。そうすると、月に割り返しますと、六百万は十二で割りますから、月五十万返済しなきゃいけない。これはやっぱり中小零細
企業にとっては大変大きな負担だ、そういう方々に対しては五年間延長してあげます。こうなりますと五十万の返済が、五分の一ですから、十万円で済むわけですね。ですから、これを早くやらなきゃいかぬというので二月十日からスタートさせてやらせていただきました。そうしましたら、もう既に、三週間まだたっていないんですけれども、一万三千件のもう申込みがあって、これはもう応じまして、そしてこれも今の段階ではまだまだその数字が伸びておりますけれども、そういうこともやらせていただいています。
それからもう
一つ、やっぱり新しい
企業を起こすということもしていかなければなりません。ですから、そういう新規に業を起こしやすい、そういうことも我々は対応をさせていただいておりまして、例えば土地担保ですとか第三者保証、いわゆる保証人の問題をおっしゃいましたけれども、そういう問題がある。しかし、もうそういう問題も、こういう際だから
事業計画書だけに着目をして、そしてとにかく開業
資金をお貸ししよう、こういう
制度を作りました。そうしましたら、これも大変利用が多うございまして、今までの状況よりも十倍のスピードで
企業が立ち上がっている、こういう状況もあります。
ですから、私どもとしては、どうしてももう時代に後れてしまって、どうしてもどうしようもないというようなところはほかに救済の措置を考えながら、やっぱりやる気と能力のあるところを伸ばしながら、できるだけそういった潜在力の、少しでも潜在力があれば対応させていただいて、そして、何といっても
日本の
経済の基盤を受け持ってくださっているのは
中小企業ですから、
中小企業の皆様方に対してはきめ細かく小泉
内閣の下でやらせていただきたい、このように思っています。