○信田邦雄君 二番手として御質問いたします。私は民主党・新緑風会の信田です。またの名を百姓ということになっています。
昨日は本
会議場で
大臣を絶賛したところ、同僚議員からあれは何回もやったんで褒め殺しでないかというふうに注意を受けましたので、何せ私は新人で、まだ一年生というよりも半年生にもなっていないということで
大臣に対して本心をそのまま申し上げたわけでありますが、これが注意を受けるということですから、これからは本心を言わないことにしようかなと思っているところでございます。
まず、
大臣に御質問を申し上げたいんですが、本
法案の目的である
米政策の
見直しにつきましては、単に
生産調整とか
需給調整の
見直しと、こういう意味での
政策、それだけのことだけでなく、要するに、これまでの農政のあるいは国際的な変化に伴うところの
政策の行き詰まりということが私は大きな原因になっているんではないかと
思います。
とりわけ、今日は言い苦しいんですけれども、長い間の自民党農政の私は行き詰まりだと、こう言いたいんですが、参議院の自民党の先生方は非常に私仲良くしていまして、悪い人はいませんからこういうことを言いたくないんですが、特に
委員長の
三浦委員長は、
三浦農水、違う、一水というぐらいの人ですから、私はそういう悪口などを言うことはできない
関係ですけれども。
率直に、いい悪いの問題ではなくて、現状、世界的な変化の中でそういうことも言える
状況の中で、要するに
政策の行き詰まりの中から、あるいは先ほどの
お話がありましたように様々な
米政策を、場合によっては一年一年変えなければならないような
状況の中で来た結果、新しい
米政策として本案を抜本的に今変えようというふうなことでありますけれども。
私は、この
政策の行き詰まりということを打開するというだけのやり方、あるいは
生産調整が
批判を受けた、あるいはうまくいっていないと、そういうことだけで新しい
米政策を作ってそれを
農業団体や農民の自主的な選択にするんだと、こういう要するに農民にゆだねるんだと、こう言われてもそう簡単にうまくいくものではないんではないかなと、こんなふうに思っている一人でございまして、なぜならば、急激に今日の農業情勢や国際情勢やなんかが変化しておる中でありますから、特に私はここで強く申し上げたいのは、これまでのことが失敗だったとか、そういうことだけの
指摘ではなしに、現在、目の前にこれから起きてくる大きな問題に対するそういうことを
考えるときに、現在のこの
米政策、いわゆる米大綱、
生産調整の
見直しは、私は、WTOの情勢からいってそんなことをやっている暇はなくて、WTOの農業交渉だけでも米自体が負けてしまうんでないか。
もうこれだけでお分かりのとおり、関税でも負けますし、ミニマムアクセス米もどんなに強く言っても一向に国際的には受け入れられる情勢になく、以前よりもしかしたら増えるんでないかなどという
状況ですし、様々な
作物のセーフガードについてさえこれは
廃止しようではないかと、こんなような厳しい
状況の中ですよね。
ですから、要するに、私は、小手先の法
改正で主食を守るんだと、しかも今回のはどうも小手先よりもっと悪いのではないかな、実行しにくいんじゃないかなということを
考えて、主食なんですからね、もう
大臣、これ主食というのはやっぱり国の責任、
国民全体の責任として合意を得て抜本的に、常に
国民の命を守るという理念を持ってなきゃならない。
こんなような
状況にあるときに、私は今
大臣に質問したいのは、先日の小泉総理がサミットにおいて最終的にWTO農業交渉の早期妥結といいますか、そういう合意を確認していますよね、小泉総理。これは私は、最近特にブッシュ大統領にかわいがられているといいますか、人気ありますよね、小泉さんね。それで、どうも危ないのではないかと、農林省も私どももここは一丸となってこのWTO交渉になっているのに、どうも小泉総理が、サミット、これはもう百五十か国以上のWTO加盟国から見たら、あのサミットだけで世界を牛耳ろうというのはちょっと私は納得いきませんけれども。そういう意味からいっても、小泉さんがサミットで農業合意を約束したということは私は重いと
思いますよ、一国の私どもの総理でありますから。
これに、今日はまじめな
大臣とは言わないことにしましたので、真剣な、米、
大臣が小泉総理が約束したんだからやむを得ぬなどと言われると、そう簡単に早期合意だとか様々なことで飛び越えて合意ということは私は許せない。我々農業
関係ばかりでなしに、日本
国民としても非常に重大である。しかも、EUは、十か国の新しい加盟国も含めて、CAP
政策、いわゆる共通農業
政策を大胆に変えようとしているわけです。寝返るという言い方はどうかとは
思いますけれども、いつ急激に合意に向けて変わるか分からないという中で、いわゆるサミットでの小泉総理などの約束などに向けての
状況下で
亀井大臣はどのような御決意をお持ちでしょうか。