○信田邦雄君 私は、民主党を代表いたしまして、非常に
国民のために大切なこの
食品安全関連の
法案に対しまして総体的な質問をいたしますけれ
ども、どうもこの法全体を見ていますと、外国に甘いというふうに感じられるんですね。どの
法案もそういうところが感じられるということで、とりわけそういったものを中心として、あるいはまた、私は百姓ですから生産者の立場も含めまして質問いたしたいと
思いますけれ
ども、小
斉平さんからの御質問がありましたように、本来、この目的、この
法案、すべての
法案の目的に非常に沿っていない
部分が多いのではないかということもございますので、
是非ひとつ真摯なお答えをいただきたいと思うわけですが。
〔
委員長退席、理事田中直紀君着席〕
最近は日本の景気も暗いし、私は先日、地元の北海道に帰りましたら、
ロシアの山火事が四月から一向に消えないで、空が曇っているんですね。太陽が太陽に見えないで、日食のような、日食というか、何かぼやっとしていて、ほとんど曇って非常に暗い感じの日々が続いているということで、私の息子たちや子供たちが不安な農作業を続けておりまして、私も手伝ってきましたけれ
ども。
この
食品安全法というのは、こういったぼやっとしたものや何となく不安に持たせるような
法案というのは私は
食品安全法とは言わないというふうに
思いますので、決してこの
法案が悪いとか反対するとかという、そういう強い意思で申し上げるわけじゃありませんけれ
ども、
国民が本当に真摯に何を求めているかということにこたえていくためには非常に重要でありますので、まず
大臣にお
伺いをいたしたいと
思いますが。
この法
整備に関しまして、
関係する部局の皆さんが本当に一生懸命
努力をされたと。その発端が一昨年のBSEであったということを
考えれば、逆にこれまできちっとしなかったのはどうしてかということも問われるわけでありますけれ
ども、それは、
行政も
消費者の方も私
どもも、生産者も若干これについては遅きに失したと
思いますけれ
ども、
消費者、
国民の安全、安心に強いニーズがありますわけですから、あるわけですから、これに向けてお
取組をされた皆さんに非常に感謝をするわけでありますが、それだけに完全な、完璧なといいますか、それに近いことに、
国会を通して御議論をいたして、変えるものは変える、直すものは直す、そうして速やかに立派なものとして世に出していく必要があるんではないかと、こんなふうに思っているわけですが。
私は常々、
法律で、安全と安心は
法律だけでは買えないんではないか、安心、安全は
法律だけでまた保障されないんでないかというふうに
消費者にずっと言ってきた一人なんですよね。それだけに難しい問題であり大切なものだと。
とりわけ、私は、食料を生産していると思っているわけですが、そういったものを含めて、
食品といって今回
法律になるわけですけれ
ども、私は、
食品は農家が生産したものでなくて、そこに、加工されるものが、製造業者が入ったものだから、これまた非常に複雑になっていくということで、農民、生産者である農民側とすれば、私は、食料としてきちっとするというものが大事で、二次的に
食品となっていく場合の加工、製造などについては更なるこの信頼というものが必要だというふうに思っているところでありますから。
自らの責任も十分痛感はしていますけれ
ども、やっぱり食料を生産する農民の現状をきちっと踏まえた上でやっていかないと、ただ単に
法律を作って規制し、あるいは縛ったらいいものが出てくる、おいしいものが生産される、あるいは安全なものが限りなく届くということにはならないために、この無登録農薬とか様々なものが現場で
発生して残念なことだと思っているわけですが、それに向けていくわけですが、やはり原点であるところのこの生産農民のことを、きちっと
行政的にも政策的にも、あるいはまた
国民的にもきちっと並行してやっていくことでないと片手落ちになりまして、先ほどのこの
トレーサビリティーの
部分もそうですが、日本だけやって外国のものはいいよと、これは片手落ちなんですね。
でも、
法案なんてそういうことではやはり目的は達しませんから、私は常に、食料を生産する、
食品の方は私、全
部分かりませんけれ
ども、食料を生産する農民側にもきちっと、政策がきちっとされていないと、この国際化、市場原理、いわゆる自由競争の中で所得が減少してもがいているわけですね。もうコストの削減とか様々な
努力を生産現場で行っていて、安全と安心をしなかったら駄目だよ、規制しますよ、わあっと言ったから、いや、もちろんやりますよ、やりますけれ
ども、それはもうやり切れないで結局は不安や信頼を失うようなものが市場に出回るということが行われているわけでありますが。
そういった意味で、
大臣に基本的に、生産者、製造業者や、そして出回る、市場に出回る商品であったり
食品であったり農産物、いわゆる食料であったものに対して安心して安全なものを保障していくという上に対して、
大臣は基本的に、何回も答えていると
思いますけれ
ども、改めて、こんな膨大な
基本法を作った、
法律を作ったわけですから、基本的な
考えをまずお聞かせをいたしたいと。