○田嶋陽子君 独裁者が破壊兵器を持っているといったって、アメリカだって破壊兵器を持ってどんどこどんどこやっているわけですから、これは、総体的に見たらどっちもどっち、同じ穴のムジナですよ、私に言わせれば。だから私は、アメリカは正義なんかでは全然ないと
思います。
それで、何よりも今回のことで悔しいのは、私
たちの、国民の
意思がきちんと代弁されないということですよね。そして、三月二十二日の朝日新聞によると、
米英軍の
イラク攻撃を不支持とした人が五九%を占めました。これは「支持する」の三一%を大きく上回っています。しかも、その「支持しない」のうちの七〇%近くを女性が占めているという記事がありました。
私
たち、いつも
被害を受けるのは女性なんですけれども、女性あるいは弱者ですね。男の子もそうです。女の子もそうです。結局、こうした若者
たちや女性
たちや、それから反戦を唱える男性
たちの
意見も否定された形で
日本政府はアメリカ支持を打ち出したわけですよね。現在も、戦争が続く限り女性への人権侵害は続いているわけです。
例えばこういう記事があります、
皆さん御存じかどうか分かりませんが。昨年の二月に国連難民高等弁
務官事務所、UNHCRでは、西アフリカのリベリア、ギニア、シエラレオネで、同事務所や非
政府組織で働く多数の現地職員が人道支援物資と引換えに難民の少女らに性的虐待を行っていたという、こういう
報告が毎日新聞、去年の二月二十八日にあります。これは国連職員が食べ物と引換えに難民の少女
たちに性的虐待をやっていたというものです、これは現地に駐留する
国際平和維持部隊の兵士ら約四十組織の七十人以上の男性大半が。
被害者の多くは難民キャンプなどに住む十三歳から十八歳の少女で、年長の女性は今度男の子に性的虐待をしている例もあると。
被害者の人数は現段階では不明なんですけれども、ただ問題は、
被害者の話を総合すると、現地職員らは食糧や生活物資などを支給する見返りに、要するに支援物資ですね、それを支援する見返りに少女との性行為などを
要求。断れば物資がもらえないために家族も承知で少女を提供していたという。これは戦前の
日本と似ています。その結果、多くの少女が妊娠し、現地の法律で中絶が禁止されているため十代で出産した例も多い。中には精神異常に陥った少女もいるという。これが現代です。
そしてもう一つは、戦時下でなくても、トラフィッキングといって少女
たちの人身売買があります。これは
政府も法律を作らないといけないと
思います、これから私
たちはやっていかなければいけないんですが。こうして
社会的弱者とされる女性
たちはひどい目に遭っています。戦争でも戦争でなくても、でも特に戦争の状況ではひどいわけですね。
私が取り組んでいるこの従軍慰安婦問題も、
被害者の心と体の傷は五十年たった今でもまだいえていないんですね。ですから、今朝ほど岡崎
議員が
報告なさったように、五百五十一回にわたる
デモ、ギネスブックに載るぐらいの回数の
デモが今もって行われているわけです。
被害者は納得できないわけですね。
そこで、今日はその名簿のお話に入る前に、前に
官房長官がお約束してくださった
窓口のことでお伺いいたします。
昨年の十一月五日に
内閣委員会で
福田官房長官にお願いしました。そのときお約束いただきました戦後補償
窓口がついに今月、三月三日のNHKニュースの速報の報道によりますと、一般化されようとしているということです。このことに関しては
官房長官の御
努力に感謝したいと
思います。ありがとうございます。
ただ、問題があります。
官房長官にお伺いします。三月のNHKニュース速報によると、
政府はこれまで
外務省、
厚生労働省、総務省などに分かれていた
窓口を、括弧です、
外務省を
窓口にして
政府政策、総合
政策調整は
内閣官房の官房副長官補室、官房副長官補室、あっ、
官房長官補室が行う、変な
言葉ですね、というものです。分かりました。で、具体的にこの総合
政策調整というのはどのような役割を果たすのでしょうか。