○山下栄一君 公明党の山下です。
私、
質問させていただく前に、先ほど辻
委員が取り上げられた省エネの話ですけれ
ども、私、ちょっと先ほどの御
答弁、すっと入ってこない御
答弁だったので。
NHKは、様々な形で地球環境保全に貢献する番組、意欲的に取り組んでおられるわけです、南極放送局の設置もその一つだと思いますし。ただ、この京都議定書をいかに支持するかということは、
日本がやっぱり世界に貢献すべき大きなテーマだと、
日本がリードすべきテーマだと思っておりますので、そういう
意味で、確かに二十四時間のライフスタイルになっているけれ
ども、これは、テレビが二十四時間放映されているからまたライフスタイルにまで影響を与えているという相互作用があると思うんですね。
私は、この二十四時間放送というのは地球環境問題に本格的に取り組むという観点からどうあるべきかということは、これは挑戦すべきテーマとしてきちっとやはりNHKとしても対応していただきたいなというふうに思います。
テレビと自動車というのは、もう正に文明の物すごく大きな影響を与えた道具というか、だと思いますときに、だからこそ、利便性と環境との調和といいますか、そういう
意味では、これは大変大きなテーマだと思いますので、二十四時間放送の在り方というのは再度見直すべきではないかということを申し上げておきたいと思います。
去年の十一月にも取り上げさせていただいた問題なんですけれ
ども、青少年と報道の問題でございます。
先ほ
ども少し片山
大臣もおっしゃっておりました放送の質のことでございますけれ
ども、青少年の心の荒廃というのは非常に、
日本だけじゃありませんけれ
ども、先進国共通の悩みになっておるわけですが、テレビ番組が子供の健全な心身の育成に、いい影響も与えるけれ
ども、もう一面、大変な大きな悪い影響も与えるという面があります。この取組はしかし自律的でなきゃならないというふうに、先ほ
どもそういう問題提起ございましたけれ
ども、というふうに思うんです。
そういう観点からしますと、私は、放送と青少年に関する
委員会という取組は極めて大事な取組だというふうに評価しております。
平成十二年から始まりました
制度が、これは三年目を迎えようとしているわけで、もう三年たとうとしているわけですけれ
ども、放送と青少年に関する
委員会の国民への周知、こういう仕組みがありますよということが余り伝わっていないのではないかというふうに思っております。
確かにアクセス数は、アクセスというか、この
委員会への
要望そして苦情というか、そういうのは増えているというふうに聞いておりまして、年間二千件、十四年度は三千件超えるんではないかと思いますけれ
ども、これをやっぱり国民の皆さんに分かっていただくということ、提供者側が、放送事業者側がこういう取組をしているんだということ、これ、案外知られていないというふうに私は思っております。
自主的に取り組んでいることであると同時に、事業者そして視聴者ではない第三者の、この七名の学識経験者を中心とする各界を代表する
方々が視聴者の苦情処理、そして
要望を直接第三者の観点から取り上げて、実際、番組を変えさせたり、やめさせたりしているということもあるということ、こういうことは余り御存じじゃないのではないかというふうに思います。
こういう取組が極めて
日本の場合は弱いという、だから、先ほど
大臣も触れられましたように、立法措置をしようかというふうな動きまである、出てくる。私は、そういう動きは良くないと思いますし、そういう
意味で、自主的であると同時に、第三者の
方々が、放送事業者ではないそういう
方々が取り組んでおるんだということをもっときちっと国民の皆さんに分かっていただく努力をしていただきたいというふうに思います。
それで、具体的な提案ですけれ
ども、実際、ラジオだとかテレビでNHKは特に青少年
委員会の告知のスポット放送を何度もされているんですけれ
ども、ちょっと時間帯が、皆さん、子供たちやそういうことに非常に関心のある御両親が見られる時間帯というか、十九時から二十三時です、具体的に言えば、この時間帯のちょっと放映回数が少ないのではないか、テレビもそうです、ラジオもそうですけれ
ども、ということ。だから、時間帯の工夫をしていただきたいということと。
もう一点は、放送と青少年に関する
委員会がありますよという周知の中身なんですけれ
ども、中身がちょっとパンチがなくて、例えばこういうふうにあります。私たちは、テレビやラジオの番組が青少年に与える影響について考えています、より良い放送のために、そして子供たちの未来のために青少年
委員会へあなたの御意見をお寄せくださいと、こういうふうなことを流されているんですけれ
ども。
第三者の
委員会なんですということ。事業者が別にやっているのではありませんよ、第三者の
委員会に直接皆さんのお声が届くんですよということ。そして、NHKが流す場合でも、NHKだけじゃなくて民放の番組についても苦情、御
要望寄せてくださいねというふうなことも併せて、周知の中身と時間帯、これをもうちょっと一歩突っ込んだ工夫をしていただきたいというふうに、是非これは取り組んでいただきたいと思っております。