○椎名一保君 お許しをいただきまして質問をさせていただきます。
質問の最後になりましたので、盛りだくさんに用意をしておったんですけれ
ども、各党の
先生方から大変奥行きの深い、幅広い御
質疑がされましたので、私自身も大変勉強させていただきましたので、三点ほどに絞り込んで質問させていただきたいと思います。
法人事業税の
外形標準課税の導入と土地流通課税の軽減、これはやめます。金融、証券関係と、そして最後に配偶者特別控除関係を質問させていただきます。
つい五か月前まで
地方議会に十五年おりまして、特にこの
外形標準課税につきましては千葉県は実は先駆的な県でございまして、たしか大分古い話でございますけれ
ども試みて、それがなかなかうまくいかなかったということもございまして、十五年間県議会をやらせていただきまして、代々、税制の関係者からは、とにかくこの
外形標準課税を導入をしてくれと、もらいたいと、そういうことをもうずっと言われてまいりました。事業量に見合った課税権があるんだから、これを実行してもらえないかということであったわけでございますけれ
ども。
今まで
先生方の御
意見をいろいろお伺いしておりまして、
都道府県というのは、
一つには大きな
責任として、
地域経済の活性化を図るという大きな
責任があるわけでございます。主に中小
企業、零細
企業をどのように支援していくかという責務を負っているわけでございますけれ
ども、そういう責務を負っている中で、この税を導入してもらいたいという
意見が多かったわけでございまして、その辺りのことはひとつまた御理解をしていただきたいと思うわけでございます。
とにかく、私も当選させていただきまして、これが実現がかなったわけでございまして、千葉県においては大変大きな顔をしておるわけでございますけれ
ども、そんなことはともかくとして、とにかく豊かさを実感できる
地域社会を実現するという目的を持って
地方分権が言われ、いろいろスケジュールが立てられてきておったわけでございますけれ
ども、
地方にいたときは、本当にこれは国でやる気で
議論されているのかなという思いがございました。いや、本気ではないんじゃないか、建前だけ作ってポーズでやっているんではないかというような思いがあったわけでございますけれ
ども、特にここへ参りまして、十七年の合併特例法ほかはもう、とにかくやるべきことはやるんだと、そこまで行けばいろいろ御
意見があったような合併のメリット、デメリットというのが明確になってくると思うんです、決して善意で
考えてごね得というようなことではなくて。ですから、そういったことを基にまたその先のことはきちんとしたことをしていただきたいと、こう思うわけでございますけれ
ども。
よく財政的な面から効率論で合併論が言われるんですけれ
ども、私が感じておったことはそれだけではないんですね。特に情報公開
制度が施行されましてからは、
地域住民が自分たちでどのような形で参加ができるかという、
住民監査請求とか
住民投票まで各地区で起きているようなことでございまして、とにかく一刻も早く分権を
推進しなければ
地方行政がもたないというところにまで私は来ているような気がするんです。
また、いろいろ御質問の中、御
意見がありましたけれ
ども、
地方の青写真を描くべきだ、提示すべきだというお話がありましたけれ
ども、私は、発想としては違うんです。これはあくまでも、
地域が自分たちで、その目的というのは豊かさを実感できる
地域社会の実現なんですから、その
地域に住む人たちがどのように自分たちで豊かさを実感できる
地域社会を作るかというのは、青写真は自分たちで作らなければならないんです。そのための
体制を作るということが
地方分権の私は本質的な論理だと思うんです。それは遠い道のりかもしれませんけれ
ども、とにかく目的はそういうことであると、これが志でございますので、そのことを見失ってはいけないと思います。
もう一点は、
地方行政
委員会等でいろいろ御
意見ありましたけれ
ども、道州制、連邦制、いろんな
意見が交わされておるようでございますけれ
ども、今、
地方、
市町村の合併論議をやっているときに、やっぱりそういったことは
議論としてはしてもよろしいと思う、しなければいけないと思いますけれ
ども、決してそれは今、前面に出すべきことではないんではないかなという思いをいたしております。
とにかく、この
外形標準課税が
地方の自主権、課税権としてひとつ出発できたと、これは今申し上げたようなこと、その一里塚であると、という思いを持って今回審議に臨んだわけでございますけれ
ども、包括的になりますけれ
ども、このことについて、
大臣の御
意見を承りたいと思います。