○大江康弘君 政務官というか先輩というか、どうもありがとうございました。今日は、政務官、御
答弁いただくということを聞いていなかったものですから、ありがとうございます。済みません。
そこで、戦前は制限
選挙の
時代だったんですね。少し調べてみますと、明治二十二年から大正十四年まで、この
衆議院議員の
選挙法が制定されてから以降、そのときは満二十五歳で男子で直接税を十五円。当時一円が今に換算しますと四千九百八十円、約五千円ですから、七万五千円ほど納税しないとこれ
投票権が得られないということでありました。その後、明治三十三年の
改正で、この納税要件は被
選挙権については廃止されたということでありますが、いわゆる
選挙権については緩和されて、十五円から十円になったと。そして、大正八年では直接国税を三円と。
こういう
時代を見てみますと、大変
投票率が高いんですね。それは、やはり限られた人が
投票するわけですから、いわゆる特定少数ということを見てみますと、私はやっぱり
投票権という、先ほどからも話がありましたが、やはりこの
選挙権というのは特定少数という限られた人ということになれば、これは権利を逆にお金でこう、何と表現したらいいのか、買うと言ったら語弊ありますけれ
ども、そういう
投票権を得るためにやっぱりそういう
一つの高いハードルを越さにゃいかぬ。
しかし、戦後、この普通
選挙になったときに、いわゆる二十歳以上があまねく公平に
選挙権を得られるということになれば、私は、ある
意味では義務ということではないか。それだけに──
大臣にちょっと
質問さしていただきます。済みません、ちょっと飛びましたけれ
ども。
実は、
大臣、昨日、
大臣くしゃみしませんでしたか。昨日、私は事態特で福井に行ってきたんです。そして、車中で、いわゆる
大臣の話題が出たんですね。
大臣、どこでも話題出るということは、大変
大臣もあれだなって。
そこで、
大臣というのは、山崎
委員長が国井
先生と
お話しされているのを聞いていまして、国対
委員の
時代とか議運のときに、もうとにかく
大臣はどんどんどんどん自分の意見を言われると。正に攻撃的だ。そういう
意味では有事、いつも有事だなと。そういう中で、要するに、それはなぜかといいますと、
大臣の人柄を言っておったんですね。非常に正直だと、
大臣というのは。だから、ああという、褒めておったんですよ、これは。
それで、私も思わず、いや、実はうちの党の渡辺秀央
先生が、もう本当にこの片山
大臣のことは、官僚臭くないし、もう本当にあの
大臣は立派だといつも私よく言われるんです。もう、正にこれ、もう朝から晩までそんなこと言われるから、思わず
大臣がいい人のように思えてきて、そういう
意味では、私は、官僚臭くないというか、本当に日ごろの
答弁を聞いておって、正直に自分の思いをぶつけられておるということであります。
そういうことでありますから、ここまで、十階ぐらいまで持ち上げたらいい
答弁をいただけると思うんですけれ
ども、今の私の、何が申し上げたいかといいますと、戦後、やはりもう五十八年たって、私は、
日本の民主主義というのはある
意味では非常に成長したと思うんですね。その中で、やっぱり民主主義の基というのは、我々政治家が
選挙で選ばれる、やはり選ぶというところからもう
選挙が、政治というのは始まっておるということになりますれば、やはり国民の皆さんにしてみても、やっぱりこの
選挙というものを、やはりある
意味では
選挙権を権利としての行使じゃなく義務としての気持ちで、意識でしていただくという、やはりもうそろそろそういうところに切り替えていかないと、私は、いろいろ旧自治省、
選挙の方の部長なんかも苦労されて、
選挙部なんですか、苦労されて、
投票率を上げておられますけれ
ども、まあ、あの
選挙期間中に広報車を出してやるという、これはまあ、私は全く無駄とは言いませんけれ
ども、余り効果がないだろうというような気も実はするわけです。これはまた後で少し触れますけれ
ども。
そこで、
大臣、私は権利か義務かということは、もうそろそろこれは私は義務というふうにとらえて、そのことを
有権者の皆さんにどうやっぱり日ごろから政治に参加をして、ですから、
投票率が低い、先ほど岩永政務官が
お答えいただきましたけれ
ども、これはやはり
選挙民にとってみれば、入れる、入れたい人がおらないとか、あるいは政治が面白くないとかつまらないとかという、そういうことが
投票率の例えば低さにつながって、それは仕方がないんだとお互いがいつまでも認めていくということに私はなっていかぬと思うんですけれ
ども。
ちょっと長くなりましたが、ちょっと前段の、
大臣をお褒めしたことがもう忘れそうなぐらい長くなりましたけれ
ども、ちょっと思い出していただいて、ひとつ御
答弁いただきたいと思います。