○平野達男君 いずれ、今の経済の状況を見ますと、やっぱり資産デフレというのが非常に大きな問題だろうと思います。
りそなの問題についても、今日は
予算委員会でもちょっと言いましたけれども、税効果会計の見直しが、これは大きなファクターになったことは私は否定しません。ただ、私はこれ引き金というふうに言いましたけれども、だけれどもその背景にあるのは、やっぱり業務純益がどんどんどんどん減ってきている、上げたとしても含み損で食われているという。これは全部の
銀行に多分言えるんだろうと思いまして、このりそなの問題を解決すると同時に、やっぱり資産デフレをどうするかという大きなやっぱり問題があるんだろうと思います。
この資産デフレを解消するときに、
金融措置でいくのかあるいは需要でいくのか。これは両方でいくんだというふうな話でしたけれども、少なくとも
日銀は、
金融措置については、これはあくまでも下支えの部分としてやる話であって、デフレの解消を明確に意図するというようなことは言っていないと思うんです。ここのずれを私は早く、まだ微妙なずれがやっぱり残っていますし、
政府、
日銀一体という中でのずれを早くやっぱり解消しなくちゃならないんじゃないかと。だから、この過程の中でETFを買えとか、先ほど言ったように
政府の中で国債をもっともっと買い増ししろとか一杯出てきているわけですね。
こういうことをこのまま放置しておいていいのかなという感じが強くするというのが今日の
趣旨でありまして、またいずれ、また
総理にはもう一回どこかの機会でこのことはちょっと聞いてみたいなというふうに思っております。
それからさらに、もう一点は不良債権。今日は
公認会計士の話でもう恐縮なんですけれども、不良債権で。
私は、まだまだ不良債権は遅れているんだ、処理は遅れているんだという声をあっちこっち聞くんですね。私は、実態というのはこれ分かっていませんから、持っているデータでしかこれはしゃべれないわけでありますけれども、少なくとも、特別検査もう二回やりましたけれども、一回目はかなり差が開いていた、今回の三月期の特別検査を見る限りにおいては差は相当縮まっているということは、監督部局と
金融機関の中の、これが不良債権ですよというその
認識の差というのがなくなってきているということだろうと思います。そうすると、資産査定についてはある程度レールに乗ってきて、資産査定がうまく進み始めている。あとは引き当てをどうするか。それから、三年
ルールもデータを見る限りではしっかりできている。不良債権といえば一体、じゃ一体何が問題なんだろうかということが私
自身よく見えなくて、それにしてはまだまだ不良債権が大変なことになるということが出ている。これは
政府の
説明不足なのか、いや実態はまだまだあるのか、この辺がよく見えていない。
何でこんなことにこだわるのかと言いますと、景気の対策を
議論するときに、不良債権、いろんなファクターが出てくるわけです。しかし、これは前にも言いましたけれども、ある程度めどに付いたのがこういう
段階まで来ましたよということをしっかり
説明していって、あとこういうファクターがありますよということをやっぱりきちっきちっきちっと整理しておかないといつまでたっても
議論が終息しない。
今回の不良債権の問題についても、無税償却を必要じゃないかというのは、いろんな
議論出ていますけれども、無税償却が、これやらないからまた不良債権を資産査定するときに出したがらないということなのか、不良債権はもうある程度資産査定きっちりしているんだけれども、これを要するにオフバランス化するときに
銀行の資産が傷むから無税償却なのか。この辺の
議論もちょっと私はよく見えないところがあるんですが、いずれにせよ、不良債権の問題については、今どういう状況で、あと何が問題残っているのかということをきちっとやっぱり
説明していただきたいなと思います。
昨日の新聞では
竹中大臣は、不良債権処理はまだまだ山は越えていないというコメントが日経新聞の中に出ていました。大手
金融機関は山を越えたというふうに言っていますけれども、
銀行の言うことと
大臣の言うことには違いがあってもこれは不思議はないと思うんですが、じゃいつまでこういう不良債権がまだまだまだまだまだだという
議論が続くのかということについてちょっと、
竹中大臣のコメントをちょっとお願いしたいと思います。