○池口修次君 民主党・新緑風会の池口でございます。
今日は百分一人でやれということなんで、ちょっと荷が重いかもしれませんけれ
ども、何とか頑張らさせていただきたいというふうに思います。
午前と午後という質問の機会が、時間をいただきましたので、午前中につきましては
成田空港の株式会社化についての質問をさせていただきまして、午後、
航空法の一部改正について質問をさせていただきたいというふうに思っております。
冒頭、今回の
法律案の質問に入る前に、現在、
小泉内閣が行っている構造改革の大きな柱として行政改革がやられておりまして、今回の
成田につきましても、行政改革の一環として、
民間でできることは
民間でやろうということが株式会社化の大きな柱というか、根拠になっているというふうに思っております。この
国土交通委員会の中でも、過去二年の中で、相当、現在の特殊法人なり国の機関を独立法人化にしたり民営の、
民間会社にするという
法律案をたくさん作ってきました。私は、ある
意味、今の国の財政
状況等を
考えて、効率的な行政機関にしなきゃいかぬということの見直しというのは当然必要だというふうに思っております。
民間でできることは
民間でというのは、必ずしも、ちょっと言葉が少し足らないんじゃないかという実は気がしております。何でも
民間にすればいいということではないですし、
民間の役割と国の役割というのはかなり違うというふうに思っております。
その中で、
扇大臣は、これから道路
公団の
民営化の問題で、現在も苦労されていますし、これからも苦労されるというふうに思います。今日はそれを実は聞くつもりではなくて、大きく
民間の、
民営化についての
考え方なり原則というものを私なりに
考えておりますことを話をさせていただきまして、
扇大臣の
考えをお聞きをしたいというふうに思っております。
私は、先ほど言いましたように、やはり
民間でできることはできるだけ
民間に任した方がいいというふうには思いますけれ
ども、ただ何でも
民間でということではなくて、
民間でできることと国がすべきことはやっぱりすみ分けをしなきゃいけないというふうに思っております。そういう
意味で、国なり国民の安全にかかわることについては少なくともこれは国が
責任を持ってやるべきだというふうに思いますし、国民にとっての
セーフティーネットにかかわるものは、余りこれは効率だからということではなくて、これも国がやはり私は
責任を負うべきであるというふうに思います。
それともう
一つ、
民営化、なぜ
民営化するかといいますと、やっぱり効率を上げた
事業をやるということだというふうに目的は思っております。じゃ、
民間企業というのはどういう形で効率を上げていくのかということを見ますと、多少語弊はあるかもしれませんけれ
ども、やはり
民間企業ですから営利を追求をして、ある
意味、株主に配当をしたり従業員の労働
条件を上げるということの中で効率化を図っていくんだろうというふうに思います。そのときに、国としても
民間に任したんだけれ
ども、この部分が心配だという部分があって、いろいろ御意見なり注文は付けるということは、私は一〇〇%あっちゃいかぬと言うつもりはないんですけれ
ども、余り注文を付けますと、やっぱり
民間会社が効率化を上げようということに対して弊害というか、ブレーキを踏むよというふうに思っております。
そういう
意味で、これからもいろいろ、
小泉総理は続投してもやっぱり
民営化路線をやるんだ、中心にやるんだというような発言もしていたように聞いておりますので、これからもいろいろな面でやっぱり
民営化がされるというふうに思うんですけれ
ども、私は、今言いました二点、安全なり
セーフティーネットの分野については少なくとも国が
責任を持つ仕組みにすべきだというふうに思いますし、
民営化をしたんならば、これはやっぱり営利を追求するということがあるんでしょうから、余りその部分を阻害をしないような、国の関与というのはできるだけ少なくするべきである、それができないんならもう
民営化しないというぐらいではないかというふうに思っていますが、この私の意見について
扇大臣の何かお
考えなりありましたら、是非お聞きをしたいというふうに思っております。