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国務大臣(
扇千景君) いろいろ御論議をいただきましたけれども、少なくとも
都市公団、御存じのとおり、昭和三十年に設立されて以来今日まで、多くの中低
所得者も含めて、あらゆる
皆さん方の御要望にこたえて、私たちは、この設立三十年以来今日まで、あの当時ダイニングキッチンなんていう新しい
言葉も、これ
公団に初めてダイニングキッチンができて、女は、ダイニングキッチンてどんなものだろうなんて私なんか思いましたけれども、そういう先取りもしながら、私は、
居住環境も含めた
公団の質の向上に私は努力してきたと思います。
努力してきた、それを
皆さんが評価していただいて、少なくとも、今でも管理しておりますのが約七十五万戸、そして二百万人の
居住者と、こういう数字に私は
公団の努力というものが、国民が評価していただいて、今日歩んできたということに対しては
皆さんも認めてくださり、またなおかつ、先ほど大沢議員が資料をお出しになりました。
公団が建てて、
家賃が高いけれども、五倍にもそして三倍にも競争率があって外れるというくらい都心に対して集中しているということも事実でございます。
なぜなれば、これは
地域公団も含めてですけれども、昭和四十九年に業務開始しまして、この
地域公団というものが主として三大
都市圏以外の
地域でこれを建ててきたと。それで、山手線内の面積が約六千三百ヘクタールでございます。ところが、この
地域公団が建てたものというのは、これは山手線内の六千三百ヘクタールを超えることの六千八百ヘクタール、これだけ
供給してきたわけでございますので、私はそういう
意味では大変、約六千八百ヘクタールのこの宅地を
供給した重みも、これは私は
地域公団に対してもやっぱり評価してあげなきゃいけないと思います。
ただ、先ほどからも、
谷林議員から、大沢議員からも、この間は少なくとも
皆さん方から、
富樫議員も言われましたけれども、今まで住んでいた人が
建て替えで出ていって、
戻りの話が大変もうこの
委員会で重要な課題として論議されました。
私は、けれども、
公団住宅の
建て替えについては、従前から
居住者の
居住の安定ということをこの
委員会で何度も言われましたけれども、私は
家賃の激変緩和をしようということで、戻ってくる人に対しても、私は具体的に、戻って
入居されるすべての
皆さん方に対して本来の
家賃の二〇%の軽減処置も取っていたということも私は再認識していただきたい。また、それだけの
政策を取ってきたと。また、低所得層の、あるいは
高齢者の
皆さん方に対しては
配慮する必要があるということで、その方に限っては特別な減額処置、これも
戻りの
入居者の希望者にはしたという事実も、私は大変な
公団の努力であったということ自体も御
理解を賜りたいと思います。
また、今最後におっしゃいましたけれども、今回のこの改正によりまして、私は、簡素でなおかつ効率的で、なおかつ住居の
皆さんには透明な私は
説明が必要であるということもこの
委員会で
皆さんに御
指摘をいただきましたので、今回は、今後、今
お話が出ました子会社、関連会社、無駄があるものを省くというのが今回の大きな
改革の原則でございますので、そういう
意味で、省くからといって住民の夢まで省いてしまったのでは、これは
意味がありません。そういう
意味では、
居住者の
皆さん、そして我々の、またこれからこれを利用しようという
人たちが夢をなくすことのないような、私は
公団と今後のこの
機構への変換によって改めて新たな夢が出てくるというような
機構改革にしていきたいということをまた見守っていきたいと思っています。
ありがとうございました。