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国務大臣(
扇千景君) おはようございます。
今、
佐藤議員からいろいろ御
指摘をいただきましたけれども、現実的には、六月の四日でございますけれども、午前九時十分、残念ながら、警視庁の
大井警察署によって、関東の
運輸局、そして
神奈川の
運輸支局、
整備課専門官の高橋という者ですけれども、もうこれマスコミに
名前が出ておりますのであえて氏名を申し上げますけれども、その一名と、
神奈川県の
車検代行業者の
会社、その
会社の
代表取締役であります
堂埜という者が逮捕されました。
平成十二年、十三年、この間において、
自動車の
排ガス検査の
成績表の
提出がないのにもかかわらず
車検を合格させたという事実が判明しております。情けない話なんですけれども、実は昨年ですけれども、これは
平成十一年の四月から十四年の六月までに九百九十台、これが
検査の
職員が関与したということで、全国で百九十四人の
検査員がこれに関与していたということで、
自動車が
合格処分。結局、
検査に通らないものを九百九十台通していたということで、これを
警察と連携を強化して、私も、そのときに
処分をしたということで、私、
品川へ見に参りました。
どうしてこういうことが起こるのかということで
品川の
車検場を、私が昨年六月に
現場を見に行きまして、そのときに、いかにも
車検代理業者、しかも
眼鏡を、
黒眼鏡を掛けて、私は一瞬それらしき人かなと思って、脅かされているのかなと思って
現場を見たんですけれども、いわゆる車に見えないようなスクリーンを張ったもの、それから
車検代行業者が
書類を出して、本人が来ていませんから、
代行業者ですから、その
人たちが一対一で調べていると、例えば脅かされそうだなという
雰囲気もあるんですね。ですから、私は、全部カメラを付けなさい、そして脅かされたら
事務局はそれを録音しなさい、そして
警察に言いなさいということで、私は
現場を指導し、今後もこういうことが二度とあってはならないということを、昨年、
現場行ってしたわけです。
それと、
ユーザー側からいいますと、
車検を受けに行きますのに、
ナンバープレートの
登録申請する場所、そこで
申請をして、次の税金の払込みの
証明をまたもらいに行くという、これ
窓口が、行ったり来たりしなければ
一般の人は
車検証明がもらえないということで、
代行業者にどうしても時間がないから頼むというようなこともあるので、これも一か所でできないかと。それこそ
ワンストップサービスを本省やっているわけですから、一か所へ行けば
ナンバープレートの
登録証をもらい、
納税証明書をもらえるということにしたらどうだということで、これは一元化することにもしましたけれども。
ただ、
先ほど、今、
佐藤議員が言われたように、この残念な
事例が、私が見に行った以前のこととはいえ、こういう
雰囲気が今でもあるということで、
逮捕者を出したことに関しては私は誠に遺憾な話で、厳罰に、私は、事実とすれば、なおかつ今の
段階ではまだ、
検査に通る
書類がそろっていない、また
書類がそろえないのに通してしまったということだけなのか、あるいはそこの裏に何かがかかわっているのか、まだこの
内容に関しては今の
段階では私の手元に情報は入ってきておりませんけれども、これはこれから司直の手できちんと明快にされることと思いますけれども、残念ながら、省の
職員であるという
立場でこういうことが起こったことには誠に残念至極ですし、今後も我々はこういうことのないように全部の
自動車交通局で再度この
再発防止策を徹底して指示をいたしまして、対外的には
局長のコメントを既に一昨日発したところですけれども、本当に私は遺憾な
事件だと。
けれども、逆に、そういう脅かされるような体制の
設置方法であるということ自体も根本に直してあげないと、
現場は
現場でやっぱり苦しい
立場もあって、人間ですから、脅かされたということもありますので、それを私
たちは防止したいと思っております。