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佐藤雄平君
佐藤雄平でございます。
吉田議員に続いて質問をさせていただきますけれども、
吉田議員も私自身も、
密集市街地とか
都市河川とか、全くどこを見ても、長野県にも
密集市街地はないし福島県にも
密集市街地はないし
都市河川もないと。そういう地方出身の者が
都市の問題についてこう熱っぽい議論をしているというのが正に国会であるなと改めて感激をしておりまして、この姿を石原慎太郎
知事によく見てもらって、地方の者がこれほど
都市のことを心配しているんだから
都市の者もまた逆に地方のことを心配しなきゃ駄目だよと、あえてそんなことを申し上げておきたいと思います。
私も、当選させていただいて五年目でございますが、終始一貫、
最初は
国土・環境
委員会、それから
国土交通委員会と名称も変わっておりますが、その中で、最近つとに
都市政策についての
法案が非常に多くなっております。この五年間で約十五本お出になっているわけでありますけれども、私は、それだけにやっぱり
都市の持っている様々な
災害を含めた病巣というものが深いものがあるのかなと、そんな思いをします。
先日、統一地方選挙がありまして、これは東京のある区長さんの政策課題、急増する人口
対策をどうするか、そんなことが一つのスローガン、その政見放送の公約になっておりまして、そんなことを考えると、一方では過疎問題で悩んでいる中で、
国土政策全体の中での
都市政策をどうするかということを是非お考えいただきたいなということでございます。
さて、この二つの
法案、極めてこれ長い
法案でございまして、あえて
都市河川とそれから
密集市街地と言わせていただきますけれども、今ちょうど、
大臣、選挙区に帰ると、東北新幹線で宇都宮駅から白河に入って、福島県に入ると、ちょうど田んぼに水が張ってあって田植の直前でございます。そうすると、本当に水の恵みというものをあえて改めて感じさせられまして、そしてまた、山間地方を回っておりますと、緑が一層濃くなっている。
となると、私は、十五年前ですかね、「水の旅人」という映画がありまして、山崎努さん、これは自民党の参議院
議員じゃありませんけれども、山崎努さんの主演の映画でございまして、一滴の
雨水が山に降って、それが植林を、植物を育てて、それから沢に入って、それから小川になってせせらぎになって、大きな大海になって海に流れ、海に流れたものがまた蒸発して雨になっていくという、正に循環型の中で、どれぐらいこれ水がまた人の生活に大事なものか、ある
意味では水と空気というのは代替するものがない、本当に必要条件であろうと。
そんなことをいろいろ考えている中で、今度の
都市河川の
浸水被害の問題でありますけれども、罪の方であるなと。しかし、昔からことわざで、地震、雷、火事、おやじと。最近はどうもおやじじゃなくて、火事、母ちゃんかも分かりませんけれども。そんなことを考えると、何か
水害というのが入っていないんですね。
ですから、
水害というのが入っていないということは、やっぱり水は正に功の方が多いということを考えると、これは最近の
水害、これ台風は別でありますけれども、人的な要因が非常に多いんじゃないかなと、そんなことを思うんです。それは、先ほどのヒートアイランドの話から、いろいろ気象変動枠組み条約の中でのCO2の削減の温暖化の問題を様々含めておりますけれども、私はここで申し上げたいのは、今度のこの
都市河川の
浸水被害に関する問題は、これはやっぱり単なる
都市政策じゃなくて、先ほども申しましたように、片方ではやっぱり過密で非常に悩んでおるんです。過密というのはどういうことかというと、今の
都市政策の中でもほとんどがもうコンクリート詰めで、それがヒートアイランドの最大の原因になっていると思うんです。それが、結果的には
集中豪雨。ですから、最近の
災害というのは台風よりも大雨の方が多いですからね。そんなことを考えると、その原因は何だということになると、やっぱり
過密状況、一極集中
状況であろうと。
そういうふうなことを考えたときに、まず、私はなぜそういう今のこの
都市河川の議論をしなきゃいけないんだということを、やっぱり一つの
過密状況が起こしているというふうなことも大きな一因になっているわけですから、
国土政策全体を考えた中でこの
都市政策を考えていかなきゃならないんだろうかと、そんな思いをしますが、まず
大臣の御所見をお伺いしたいと思います。