○大江康弘君 国連の大江でございます。
渕上
先生も今日は元気に出てこられましたので、しんがりをさせていただくのは今日でもう最後だと思いますけれ
ども、しっかりと締めをやらせていただきたいと思いますが、この二つの
法案は
基本的には賛成であります。
そこで
大臣に、日ごろからちょっと一点気になることがありましたので聞かせていただきたいんですが、先ほ
ども着陸料等の高さが非常にいろんなところにデメリットを与えておるというような御意見もありました。確かにそうであります。
昨日、まだこれ最終的な方向は出ておりませんが、一昨年の日航のニアミスのことで、警察は
管制官とそれから当時のパイロットを起訴をしたということだそうであります。それに対して日航のパイロット側は非常に抵抗をしておりまして、それはどの点かといいますと、日航は最終的に
管制官の言ってくる指示を優先をさせたと。しかし警察は、人為的なミスなどの不測の事態を克服するためにTCASですか、この機械を信頼すべきであった、従うべきであったということでありまして、最終的に人に従うのか機械を信頼をするのかという非常に微妙な判断が今後どういうふうに出るのか分かりませんけれ
ども。
しかし、こういう警察の見方からしますと、機械を信頼をしろということでありましたら、ますますもって
飛行機自体の安全性、
飛行機の安全面というものが求められるわけでありまして、そこで、私が日ごろ危惧するというのは、
大臣が
航空会社に、運賃を値上げをするというのが、これはもうけしからぬとまでは言いませんけれ
ども、着陸料が上がって、それを便乗さすということ、料金に転嫁をさすというのはおかしいんじゃないかということをいつか記者会見でおっしゃられていたと。
確かに、我々は、やはり国民もそうですが、安ければこれはいいということでありますけれ
ども、私なんかは子供のときに
飛行機というのは高い乗り物であると。その代わり、その高さに安全面、それからスピードというものの価値観をその値段にやはり反映をさせておったということで、それだけに、どんどんどんどん安くなっていって、一昨日なんかJTBが韓国往復で五千八百円なんというのを、こんな値段設定が出てくるというのは、こんなことを聞けば本当に航空運賃というのは設定おかしいんじゃないかと思います。
しかし、私が言いたいのは、やはり余り
飛行機に低価格化を求めることによって失われていくもの、あるいはしわ寄せが来るもの、確かに、
飛行機に乗って大阪まで帰るのに本当言ったら我々あんなジュースなんか要らぬのですね。あんなサービスなんか要らぬのです。今夕刊は出ませんけれ
ども、こんな新聞も要らない。こういう余計なことは確かに省いたらいいと思うんですけれ
ども、一番危惧をされるのは、今前段に申し上げましたように、
飛行機自体の安全性、いわゆる機械を見る
整備員の人たちにしわ寄せが来て、そこの部分にしわ寄せが来て、結局
飛行機自体の安全性が損なわれるということになったときに、結局それが
飛行機運賃の低価格化というものを求めていく余り、そういうところにしわ寄せが来ると。ほかの部分で来るんだったらこれは納得ができてもですね。
それはしかし、ある程度、
航空会社というのは民間ですから、これはしかし国では低価格を求められる。
大臣までがやっぱりそういう航空料金上げるのはけしからぬということになって、監督
官庁のトップからそういうことを言われたら、やっぱり民間
航空会社はどこか考える。その考えたときにどこへしわ寄せ行くかということは非常に心配する一人なんですけれ
ども、そこらは
大臣、どう思われますか。今の
飛行機の運賃の値段の低価格化を求めるということの中での安全性との
整合性をどう高めていくのかということ。