○大江康弘君 国会改革連絡会の大江でございます。
最後になりました。少し
予定しておったちょっと
質問を変えまして、
先ほどの
谷林先生の
お話を聞かせていただいたりということで、ちょっとそれに関連あるんですけれども、
大臣は、造ったのは政治の責任、運営は公団ということも言われましたが、私はやはりこの
本四の経過を見ましたときに、当時関係した政治家というのは、今生きておられる中では宮澤喜一
先生、これ私ある本で読んだ話をしているわけです。うそでも何でもないんです。それで、
四国側は三木武夫前総理、大平前総理、こういう
皆さんがやはり最終的に非常に
影響力を持って決定をされたということを聞かされました。
そのときに、決定をしたときに、私は当時やはり
建設省というのは非常に立派だったというとあれですけれども、非常に、三本が決定した当時、
建設省は暗い雰囲気になったというんですね。それはなぜか。三本も造ってこれ本当にやっていけるんだろうかという
思いで、大変その当時
建設省の中が暗い空気になったということを聞かされました。
しかし、あの橋を見ましたときに、瀬
戸大橋なんていうのはいつも五メートル余りゆがんでいると。これはビルの三階から一階に落ちるような感じのゆがみ。しかし、それもそんなゆがみも感じないほどのすばらしい橋であるということも聞かされたときに、これは私はやはり
日本の
技術というのはすばらしいし、造ったことは私は決して間違いではなかったというふうに
思います。
それだけに、政治決定をしたことの責任というのは私はいつまでも付いて回るものだというふうに
思います。だから、私は今
本四の公団のもし総裁であったら、
大臣からあとはあなた方が責任あると言われたら、そうしたら造るときに関与させてくれよと、勝手に造っておいてあとはおまえさんたちがその責任で運営をするというんだったら、造るところから何でその責任を持たせてくれなかったのかと、私だったら、そっちに座っておったら言っておるわけであります。それだけに、やはり今回一兆三千億余りを五年間にわたって特定財源から出すということの理屈にはなかなかなっていきにくいわけなんですね。
だから、私は、総理も昨日は党首会談で民主党の菅代表の答弁に、
道路公団
民営化したじゃないかと。まだしているかどうか分かりません、これ。しかし、これから
政府・与党で最終的な詰めをされるわけでありますから、私は野党の
立場でそんな場所に行けないわけですから申し上げておきますけれども、やはり小泉総理が非常に無責任なのは、今までのすべての経過を切り捨てて前だけしか見ない。しかし、前もしっかりと見据えておらないから、あんなに丸投げをして、あとは知らぬ。しかも、この
民営化委員会なんというのは、二人の
委員さんが、
委員は辞めてはおられませんけれども、与えられた
委員長職も辞めて、非常におかしな形態の中で今来ておるということ。そういうおかしな
委員会に左右をされる。我々ももっとしっかりせないかぬなと、こう思うわけでありますけれども。
そういう
意味では私は、この
本四はもっと国が責任を持って
債務負担行為というものにかかわるべきであった、それが私は政治責任ではないかと。単に、
先ほども議論がありましたけれども、
お金があるからそこから持ってきて、道と付いておるから、それじゃ車で関係あるからこれでいいんじゃないかというようなことは、もう本当にこれは今後おかしな方向に、よほど我々がしっかりしないとおかしな方向に、これ一番喜んでおるのは私は財務省ではないかな、こんなふうに実は思うわけであります。
それだけに……(発言する者あり)いや、これは本来やっぱり一般財源でやるべきですよ、
大臣、そういうことを言われるのであれば。ですから、私は、
大臣が百歩譲って、日ごろの
大臣の信念、姿勢というのは尊敬をする一人でありますから、だからもう一歩、私は言わせていただければ、もっと
大臣がうちの党首のそばに付いていただいておったらもっと私は
日本がいい方向に変わっておったんじゃないかなと、ここまで言いたいぐらい、そういう私は
大臣の日ごろのそういうものには非常に敬意を持っております。
どうか、そういう
意味合いですから、もうこの法案というか、高速
道路の
在り方について、今後言う機会があるかどうか分かりませんので、どうかひとつ
大臣、そういうこともしっかりと、やはり因果応報、原因があって結果があるんですから、原因というものを、我々はやっぱりその責任をこれ忘れちゃいけないと思うんです。ですから、そういうことも含めて今後やはり対応をしていただきたいなということをお願いを申し上げたいと
思いますが、一言、ちょっとお願いします。