○
国務大臣(
扇千景君) 今、
予算の御報告をさせていただきまして、今日、御論議をいただいているわけでございますけれども、この
予算の分科会におきまして、
国土交通省、冒頭に私が申し上げましたとおり、限られた
予算の中をいかにめり張りを利かすかということに腐心をいたしました。
それと、四省庁統合して、今まで縦割りで取っていた
予算をいかに効率よく、ですから、大変失礼な
表現になりますけれども、端的な言い方をさせていただきますと、
国土交通省の局の中では真ん中の線を置いて負け組と勝ち組と、こういうように局の中では、分かりやすい言い方しますとね、今までの予定よりも半減をしてしまったという局もあります。それが負け組という
表現されます。そして、今までよりも倍増した局もあります。けれども、そういう
表現で、局あって省なしというようなことを言われないために、私はそういう負け組と勝ち組という
表現をしますと一番分かりやすいんですけれども、省のためにはそういうことがあってしかるべきであるということで、各幹部は心してみんなそれを甘受し、なおかつ限られた
予算の中でいかに配分をしていくかということを腐心してくれて今日の御提出した
予算になったことだけを是非御
理解を賜りたいと思います。そういう
意味では
国土交通省らしい
予算が初めて私は本格的に組めたというふうに自負いたしておりますけれども、まだまだ至らぬ点は、今日、分科会で、それぞれの
予算の御
審議の中で御指摘いただいて、我々も
国土交通省の在り方、また
予算配分の今後の糧にさせていただきたいと思って、今日、
予算の御
審議をお願いしたわけでございます。
その中で、今、
木村議員から特にどういうところにというお話がございました。それは、御存じのとおり、今回はめり張りを利かすと私は申しましたけれども、その中で、厳しい
予算の中で重点四
分野というものにしていこうということで、重点四
分野には四兆八千五百三十二億円、一・〇二倍ということで集中いたしました。また、全体的に占めるシェアは七〇%でございます。
そして、四
分野の中で、重点
分野の中でも特に私は、最重要課題、特にそこに重点を絞って
投資を集中しようというめり張りを利かせたところは、今御指摘がありましたように
民間都市開発事業の
支援ということで、これは八三%増でございます。
それから、
大都市圏というお話を今いただきましたけれども、特に
空港整備というものが国際的に後れているということで、これには三五%増ということでお願いをいたしました。
また、一昨年来の
不審船あるいは
工作船のテロ
事業対策というものを
強化しなければいけないということで、これも今までには考えられなかったことですけれども、この件に関しましては一一一%増の御
予算を取っていただきました。
それから、大事なことは、密集地というものがいまだに
解消されていないということで、これも九%増でございます。
それから、この
委員会でも度々御論議いただきました
バリアフリー化、これを強調しようということで、連続したバリアフリー空間の
確保ということで、これも苦しい中ですけれども四%増という
予算を
皆さんのおかげで組むことができました。
また一方、無駄だと言われておりますコストの
構造改革、これは
公共事業も含めて無駄を省けということで、今後五か年間で一五%のマイナスに持っていこうということで、これではまだ足りないというおしかりもあろうかと思いますけれども、総合的なコスト縮減を、初めてこの数値目標を立てまして、少なくとも一五%を目標達成しようと、マイナス、そういうことでこれも初めて数値目標を表させていただきました。
また、
公共事業を抱えまして、この九本の長期
計画というものを御提出して、昨日も御論議をいただきました。これも大きな結果だと思います。
それから、
道路特定財源に関しましては、使途の拡大、今、
木村議員からおっしゃったとおりでございまして、これは約三千五百億円を新たな
分野に配分するということをいたしました。
また、その他、それぞれ国庫の補助の負担金の廃止と、あるいは、今までしたものをやめて新たな
統合補助金を一層充実させようということで、これもいたしました。
そういう
意味では、いろんなところで、また特殊法人の
改革ということで道路公団等々につきましても厳しい態度を示して、そして
改革をしていこうというので、道路三公団、本四公団、関空、中部、それから
住宅公団、
都市公団等々に私は重点的なめり張りを利かせた
予算だと思っておりますので、また細かいことありましたら、今大ざっぱに全般にわたってお答えをさせていただきました。