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田村公平君
大臣、よく、プラスチックというんですか、透明のあれに旧
運輸省の施策とそれから旧建設省、重要港湾だとか空港だとか主要な駅のそういう施設を、二枚か三枚、管内地図と一緒に重ねますと、ああ、うまく連絡が行っていないなという非常に分かりやすい地図というか、特殊な地図ですけれ
ども、そういうものをお持ちになっていろんな説明をいろんな
地域に出ていただいてやっておられたことが今思い出しておるわけですが、
是非そういう
意味で、効率のいい、無駄なと言われない、公共事業を所管する役所でありますので、
是非そういう
意味で、とはいいながら、長年にわたって、例えば第十一次の
道路整備五か年計画では初めて環境とか景観とかいうことが五計でうたわれましたけれ
ども、これはまあ、それを言ってしまうと、じゃ環境省なのかと、環境省とか、役所間の連携を取りながらいい施策を一本化するのであれば、
是非お願いをしたいと思います。
そこで、ちょっとまた話、これ
大臣にお伺いしたいんですが、御案内のとおり、公共事業、私の県で言いますと、一昨年も災害がありました。五年前も災害がありました。
旧大蔵省、建設省から来て、査定官が来て査定をいたします。例えば、ここの災害は一億円だと。それは県が発注するわけです。裏負担の問題もあるし、ヒアリングをして、今で言う
国土交通省が認可をすると言ったらおかしいんですが、認めて、一億円はどういうわけかバナナのたたき売りのように四五%引きとか五〇%引きでやられております。
そうすると、都市の評論家みたいな人は何を言うかというと、見ろ、公共事業はだから半分でいいじゃないか。いや、半分では本当はできないんです。いわゆるたたきで受けて、前受金が四〇%来ますから、それが欲しいために。そうすると、それをやられた方はこんちくしょうと思うから、一億円の現場であれば大体九千五、六百万ぐらいが誤差のうちだと言われていますけれ
ども、それを五千五百万ぐらいでやられると、今度はおれもたたいて取るぞと、前受金の四割です。
また、悪いことに、今は景気悪いものですから、いわゆるサブコン、ゼネコン含めて大手さんがどんどんそういうところにやってくる、大手は資金力がありますから。とは言いながら、受け取って、前受金をもらうとそれを銀行に持っていかれる。下請は、たたかれた上の下請は、業法によれば六か月の手形と、こうなっておりますが、現実問題はお産手形であります。紙切れが金庫の中に眠っております。
かつて公共事業は
我が国の経済成長率にも経済発展のためにも景気の浮揚策にもなると言われてきたけれ
ども、最近、公共事業は利かないんだと、景気浮揚に。利かないのは当たり前です、現金が回っていません。
こういうことについて、
大臣、建設
大臣の当時に公共事業の適性化法、それはマル暴
関係やそういうことをやるのを排除し、より透明性の高い、
国民のために役に立つ公共事業ということで法律もお作りになったことは承知しておりますけれ
ども、現実問題として、低価格
入札というふうに役所の言葉では言うそうでありますが、さすがに近畿地方
整備局を除いては、四国地方
整備局も国交省発注の工事ではそれはまだ出ておりませんけれ
ども、県、市町村の発注ではそれが物すごく出ております。
それから、それを言うと経審の、経営審査事項の千点以上あればだれでもいいという、これが横須賀方式なんて、
NHKの「クローズアップ現代」もよく訳の分からぬのが番組作ったものですから、私も
NHK出身であるのは情けないんですが、千点以上あれば電子
入札でこの指たかれ。仕事を受注したと言わないんです、仕事に当たったと。宝くじみたいなものですよ。これは公共事業に対する透明性と
信頼性が、何でも、経審なんというのはちょろまかそうと思ったら、みんな粉飾決算でやっているわけですから、はっきり言って。みんなじゃないですよ、かなりの部分。
だから、そういうことを含めて、
地域経済が活性化する、今までなら公共事業は確かに利いてきたんですよ。それは、民需があったんです。二枚羽根。民間の仕事をやりながら公共事業もやっていた。今、民需が地方なんか限りなくゼロになっている。二枚羽根で来たのが一枚羽根で、それへ持ってきて地方公共団体も裏負担出せない。事業が三割も四割も、マイナス五%とか言いますけれ
ども、じゃ、高知県全県一区の中で長岡郡に継続の工事が卒業してしまったら、そこはゼロになるんですよ。マイナス五ではないんです、ゼロなんですよ。そこの郡下の業者さんは仕事がないわけですよ、民間需要がありませんから。
そういうことを含めて、何か私は一つの考え方と思うんです、これは手間暇掛かりますが。(「小泉が悪い」と呼ぶ者あり)そうです、それを言いたいけれ
ども、ちょっと、今、一応与党ですから。さておいて、一か月で締めるというのは、ちょっと
技術的にもう事務量が煩雑になりますけれ
ども、これは地方自治体含めて、元請、現金で渡しているわけです。三か月なら三か月というのは出来高払になる、キャッシュで。あるいは、たたいた、低価格
入札した業者はもう指名しない、公募型であろうと何であろうと。それぐらいのことをしていかないと、本当の
意味での、今度、産業再生機構も五月ぐらいにできるかどうかよく分かりませんが、
国土交通省は大変ハードルの高い基準を作っておるように承知しておりますけれ
ども、何か要領よくやって、会社更生法とか再生法でうまく借金棒引きにした身軽な企業ばっかりが行け行けびゅんびゅん丸で何でもやってしまう。固有名詞挙げて悪いけれ
ども、猪瀬みたいな人は、だから高速
道路だって半値でできるんだと、そういう話があるわけですよ。半値でできるわけないですよ。阪神・淡路の大震災で、阪高の
道路がばたんと倒れたんです。あれ手抜きじゃないかと言われたんです。手抜きしていないんですよ。設計基準よりは三倍の強度を掛けてあっても、まして私のところも東南海の大地震が来るかもしれないと言っている。
日本列島自身が地震大国であります。
そういうことを含めて、ほか何でも、例えば高速
道路だって二十兆円掛かるのを、経費縮減で三兆とか四兆とかうまくやりましたねって、そんなばかなことを言っちゃ駄目なんですよ。掛かるものは掛かるんできっちりせぬといかぬ。その代わり発注者は適正な価格で、どこの世界にバナナ買うとき、たたき売りから四割、五割引があるんですか。
こういうことについては、国交省は関与していなければいいですよ。例えば、高知県知事が勝手にやっていると、自主財源で、それならいい。そういうことを含めて、きっちりしてもらわないと、これ
大臣ね、本当に都市の論理でやっつけられるし、田舎は全部これバンザイです。これ、
是非公共事業の
信頼性と透明性というものにおいて、
大臣、強力な指導力を発揮していただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。