○森ゆうこ君 どうぞよろしくお願いいたします。
まず、通告しておりました
質問をさせていただく前に、本日、この
委員会の冒頭に
委員長より
報告のありました日本精神病協会会長の本
委員会への
出席について一言申し上げたいと思います。
いわゆる触法精神障害者に対する医療法の
関係で、その審議の過程でこの日本精神病協会の関連する問題が浮上し、この件に関して度々この
厚生労働委員会への
出席を求めてきたわけでございましたが、実現に至りませんでした。これについては大変残念に思います。
そして、本日、
委員長から
説明がございましたけれども、この経緯につきまして、実は
厚生労働委員会理事懇談会におきまして、与党理事より、
厚生労働委員会の権威に懸けて
出席させる、
厚生労働委員長の権威に懸けて必ず今国会中に会長の
出席をさせるというお約束があったわけでございます。
私は、そのような、この
厚生労働委員会、国会の権威ということについて、それに懸けて
出席させるという御
発言があったにもかかわらず、今日、
会議録の最後に付されますあのような
報告書をもって
出席ができないというふうな返事があったということについては大変遺憾に思っております。
権威ということがこんなにもおろそかにされるものなのか。
国民と交わした公約について、約束を守らなくたって大したことはないと、そんなふうに簡単におっしゃる内閣総理
大臣の下で運営されている政府だから言葉がどんどん軽くなるんでしょうか。私は大変これはいけないことだと思います。私
たちは、それぞれの自戒も含め、きちんと国会での議論について大切にしていくべきだ、襟を正すべきだというふうにまず冒頭申し上げたいと思います。
この
委員会への会長の
出席については、今後も会長
自身が大切にする、大切に考えているというふうにお答えですので、次の国会での
出席が必ずあるものというふうに思っております。
それでは、通告しておりました問題について
質問させていただきます。
触法精神障害者についての法案のときにも問題になりました
平成十五
年度の精神障害者社会復帰
施設の
施設整備費についてまずお尋ねいたします。
この補助金につきましては、都道府県からの補助要望に基づいて
厚生労働省がその適否を判断することとされておりまして、昨年までこの補助金の採択率はほぼ一〇〇%でございましたが、本
年度は都道府県から百六十一件の新規要望が行われ、そのうち採択されたのは三十五件と実に八割が不採択となっております。
本件については新聞紙上でも大きく取り上げられておりますし、私の地元である新潟市からも、市長、そして議会代表、担当者、それぞれから、大変失望し、また困惑していると。もうすぐ、今月からでも
施設の着工に当たる予定であったにもかかわらず、いろいろな
関係者からの
理解を得てようやくそこまでたどり着いたのに大変困惑しているという声をいただいております。
他方、
厚生労働省は、いわゆる社会的入院を今後十年間で解消するとしていますけれども、こうした
状況では約七万二千人の社会的入院の重要な受皿となる社会復帰
施設を十分に確保していけるのか、ひいては、今後十年間に約七万二千人の社会的入院を退院、社会復帰させることなど到底できないのではないかと思います。
このような事態となった原因と、そして今後どのように対処するおつもりなのか、明快な御答弁をここでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。