○
国務大臣(
坂口力君) 御
指摘をいただいておりますように、この
失業率というのは最近もうずっと、言葉は悪いですけれども、高値安定と申しますか、もう高いところで一定しましてなかなか下りてこない、時たま少し下がるときもあるんですけれども、それはそのときそのときの若干のその情勢でありまして、現実的な動きというのはないというふうに見た方がいいんだろうというふうに思っております。
〔
委員長退席、理事中島眞人君着席〕
それで、大事なことは今後これが一体どうなっていくのかということであろうというふうに思っておりますが、いわゆる不良債権処理というものが徐々に今まだ進みつつあるというこの現状を考えますと、今年度一杯こうした
状況がまだ続くのではないか、そのことを覚悟してこの
雇用政策というものは立てておかないといけないのではないかというふうに考えている次第でございます。
さて、その
雇用政策の方でございますが、様々なこの
雇用政策、これ今までから打ってまいりましたし、過去からの継続をしているものもございますし、きめ細かさにおきましてはもうこれ以上できないというほどいろいろのことをやっているわけでございますが、それはあくまでも現在起こってまいっておりますものをいかにして多少なりとも少なくしていくかということであって、そしてこの新しく発生してくる失業者を抑えるという、少なくするという役割はなかなか果たすところまで至っておりません。
とりわけ、若年
労働者が非常に増えておりまして、しかも一〇%を超える
失業率に今なっている。どの年齢層におきましても
失業率というのは高くてはいけないわけでございますが、若年者の場合には将来に対する影響も非常に大きいということでございますので、いろいろの施策をやりながら、その中で重点を置くところとしましては、
一つはその若年
労働者、それからもう
一つは一年以上失業をしておみえになる
皆さん方に対してそこをどうするかということで、そこに、二つのところにアクセントを置きながら、全体の
雇用対策を進めていこうということを今思っているところでございます。
やり方といたしましては、先般御審議をいただきまして通過をさせていただきました
法律の中にもございましたが、地方におきましても地方に見合った
雇用対策をやっていただくということで、県なり市町村なりに
雇用に対するお仕事をしていただけるようにしたわけでございます。民間も併せましてそれぞれの地域に合った
雇用をどう作り出していくかということが非常に大事になってきておりまして、国一本でいろいろのことを申しましても、それは全国になかなか通じないという、そういう
実態ではないかというふうに思っております。そうした
意味で、各地域におきますその
雇用の、いいえ
雇用じゃなくて、失業の
状況というものをよく分析をしていただいて、それに対する
対応を立てていこうということを今手掛け始めております。
それと、もう
一つは、何と申しましても
雇用を作り出していかないことにはこれは話にならないわけでございますので、これは経済産業省と少しタイアップをいたしまして、そしてそれぞれの地域における新しい働く場所をどう作り出していくかということで、今、経済産業省がおやりになっております産官学
連携によりますところの新しい仕事作り、これを進めていただいておりますが、経済産業省は一千か所を目標にやっておられるようであります。数といたしましては八百件ぐらい上がってきたようでございます。その中で、主なものについて私はそれを支えていくのにどうするか、新しいそれぞれの産業をそれぞれの地域で作っていくためにはどういうふうなところが不足をし、何を行ったらそれを支えられるのかということを分析をして、そしてそれぞれの地域で新しいものを作っていくように、これはお互いに
努力をしなければいけないということを今申し上げているところでございます。これは、経済産業省中心となりまして、かなり
努力を今していただいているというような
状況でございます。
それらのことを総合して行いながら、この
雇用対策というものを考えていきたいと思っているところでございます。