○松井孝治君 民主党の松井孝治でございます。本日は、理事会の御配慮によって
質問順を御配慮いただきまして、細田
大臣も含めて御
質問させていただくことになりました。ありがとうございました。
まずは、まだ御着席になっておりませんが、竹中
大臣に御
質問をさせていただきたいと思います。
決算委員会でございますので、やはり今後の
決算の重要性、あるいはそれはいわゆる
決算制度のみならず我が国の財政制度をどういうふうに変えていくかという意味で、
決算を含めて、
予算の編成プロセスも含めて私は改革することが非常に重要だと思っています。
先ほど、同僚議員の方から橋本行革あるいは省庁再編の評価についての御
質問あるいは御意見がありましたけれども、私も橋本行革の当時は役所におりましたのですが、見ていて、フェアに申し上げて、前向きに進んでいる部分というのがあると思います。特に、やっぱり橋本行革の省庁再編の大ぐくり化という部分と、それから官邸機能強化、
内閣機能強化というのが大きな柱であったと思います。独立行政法人の問題については後でまたお話を伺いますが、その
内閣機能強化が、竹中
大臣いろいろ、ペーパードライバーとかいろいろ御批判される方もいらっしゃいますけれども、でも、竹中
大臣の御活躍によって官邸機能強化が一定
程度進んでいるということは私は率直に評価をさせていただきたいと思っています。
ただ、やっぱりまだまだ十分ではないと思っています。どちらかというと、橋本行革というのは行政のハードウエアの改革であったと思います。本当の行革というのは、やっぱり今後の行政の行動規範をどう変えていくか。恐らく大きくは、
一つは公務員制度改革を、今いろいろ御議論を石原
大臣の下でされていますけれども、公務員制度改革と、やはりもう
一つは、やっぱり基本、政治の基本というのは
国民の税金をどういうふうに使っていくのか、どういう分野に使っていくのかということを、財政制度をどう組み立てていくのかというのが政治の基本だと思います。その公務員制度改革と
予算編成の在り方というものの二つというのが私は今後の行財政改革を進める上での極めて重要な二点であると思います。
本日は、時間の関係もありますので、石原
大臣もいらっしゃいますけれども、公務員制度改革はさておきまして、まず竹中
大臣に
予算編成の在り方についてお話をお伺いしたいと思います。
三月二十六日の本院の
内閣委員会で、竹中
大臣が、私の
予算編成の在り方についての
質問に対して、足立区が財政課を廃止した、つまり主計局を廃止したということに等しくて、むしろ事前に
予算を割り当てるための評価よりは事後の評価をきっちりとして
予算の枠に結び付けていく、そういうような例も参考にしながら、これは予断を持たず忌憚なく大胆な議論をしていきたいと、こう
答弁をされています。私、勇気付けられる
答弁だなと率直に思いました。
従来、これはもう本日いらっしゃる
委員の
皆さんも、
政府側の関係者も
皆さん認めておられるところだと思うんですが、主計局の主計官を中心として各省と
予算折衝をして、それなりの枠の中に各省の
予算を追い込んでいく、そのトータルとして財政の健全性というのをある
程度維持していく、この仕組みというのは戦後ある
程度機能してきたということは事実であろうと思います。しかしながら、明らかに、バブル崩壊以降のこの十年間というのはそのモデルが機能しなくなった。もう主計局自身がそこの部分、まあ主計局だけの
責任というよりはむしろ政治の
責任が大きいんでしょうけれども、そこの部分が完全に機能しなくなったというのが、この十年間、我々の今の財政赤字の現状を見ても、
政府が講じてきた政策の効き目の悪さを見ても、あるいは省を横断した資源配分というものが有効に行われていない今の現状を見ても、そこは明らかなんじゃないかなと思います。
そういう意味で、省庁縦割りの
予算あるいは
予算編成の、省庁から
要求させ、事前のシーリング閣議というのがありますけれども、その後、八月末までに省庁から
要求させて、それは基本的に積み上げベースで、積算をきっちり詰めた
要求書を作って
要求させる、それでみんなが議論をして、最終的に
政府予算案を閣議決定をして、要するにみんなが納得する形でボトムアップで
予算編成をするというやり方は、やっぱり明らかに限界がある。
そういうことがあって、骨太の
方針などを出されて、ある
程度、経済財政
担当大臣として
予算編成をもう少し政治的にトップダウンでめり張りを付けようという努力をされているんですけれども、竹中
大臣、少なくとも御在任約二年弱の御経験で、こういう
予算編成のやり方、去年、恐らく少し変えようという努力をされたというのは私も認識しますし評価をするんですが、今までの
予算編成のやり方で本当にいいと思われますか。そして、もし、いや、それでは不十分だと思われるときに、
予算編成の仕組み自身をどのように変えていくべきだと思われますでしょうか。