○岩本荘太君
国会改革連絡会の岩本荘太でございます。
今日は何点か質問させていただきますけれ
ども、まず、今
国会、大変参議院の
決算委員会が重視されておりまして、そのとおりまた先般は、総理
大臣以下各閣僚の皆さんが御出席になって全体的
質疑をやられたと。順調に進んでいるわけでございまして、その席でも総理は、今後の予算編成に生かしておくことが
政府の責任だとはっきり言われたわけで、大変閣僚の皆さんの御
理解もあり、さらには、
委員、
委員長始めとする
決算委員会委員の皆さんの御
理解があって順調に進んでいると思っておるわけでございます。
そういう意味では順調なんですが、私自身としては、もう
一つ何か物足りないといいますか、この参議院の
決算重視というものに、予算に、後年度予算に反映するという以外に、やはりもう少し国民の皆さんに関心を持ってもらえるためには、
決算に対する責任問題といいますか、これも今までいろんなところで
議論されているわけでございますけれ
ども、その辺をもう少し詰められないかなと。全くアイデアがなくてこんなことを言っているんで大変申し訳ないんですけれ
ども、私、そういうものに関して素人なものですから、なかなかそういう案も出ない、したがって、どなたかにすがらなきゃいけないような気分で実はこの質問に立っているわけですけれ
ども。
過去において、いろいろ経緯を調べさせてもらいましたけれ
ども、
決算が承認されなかった場合の
解釈といいますか、これは多分に、いわゆる法律的な問題じゃなくて政治的な問題だというように
理解されてきたというふうに私は
理解しておるわけですが、過去のケースからいきますと、
一つは、昭和二十一年に衆議院の帝国憲法改正
委員会で、金森
国務大臣が、
国会において
決算書を厳重に批判されますれば、結局
国会の監督権が
政府に影響いたしまして、
政府はそれに対する責任をその程度に応じて取らなければならず、究極におきましては総辞職というような場合にまで及ぶこともまた考えられるのでありまして云々と、こう述べておられるわけであります。
これを受けたんだろうと思いますが、度々
国会の場でもいろいろ例として挙げられておりますけれ
ども、
佐藤総理ですか、四十四年だったですか、
佐藤総理が、
国会の承認が得られないようなずさんな
決算や行政は行っておりませんが、万一そのような事態があったとすれば、その場合の方策としては、総辞職だけでなく
国会の解散ということも当然あり得るというような御答弁をされておるわけです。
これが、面白いことと言っちゃおかしいんですけれ
ども、実際に否決され始めたんですね。百十六回
国会で昭和六十一年度
決算、それから百二十回
国会で六十二年度、百二十三回
国会で六十三年度と
平成元年度、それから百二十七回
国会で
平成二年度
決算で本
会議で、参議院の本
会議で否決されている。それと同時に、総理
大臣の御答弁もちょっと趣が変わってまいりまして、百十六回の
国会ですか、海部
大臣が、
政府といたしましては、
国会の御審議、御
指摘を踏まえ、今後とも予算の適正かつ効率的な執行に努めて
国会の御
理解をいただけるように適切に処理してまいりたいと考えておりますと。解散とか総辞職とか、それはすっ飛んじゃったわけですね。これはまた宮澤
大臣も、これは百二十三回の
国会ですか、それで同じようなことを言われて、最近はちょっと変わってきちゃっていまして、こういう面からもこの
決算の重みというのはちょっと何かあいまいになったような気がするんですが、私は、総辞職とか
国会解散とか、そこまではいかがかという気もあるんです。
といいますのは、今のような参議院議員の先生方の構成を見ていますと、いわゆる与野党の数でどちらにも動いちゃうと。やっぱり
決算というのはそういうものでない。本当にいいものだったか悪かったものだったかということで責任を取ってもらうということが必要なんじゃないかなというように思っているんですが、その辺で、じゃどういう責任の取り方があるか。
私は、皆さん、
内閣法制局辺りに御
意見聞くのが一番いいんじゃないかというようなお話もございまして、度々それをお伺いしているんですけれ
ども、なかなか御答弁いただけない。先日こういうことを質問すると言ったら、事務方の方がお見えになって、法制局というのはどうもそういうことをするところじゃないみたいな御
意見もあったんですが、がっかりしまして、それならそれで結構なんですけれ
ども、そうであればやっぱり我々国
会議員が考えなきゃいけないのかなというような感じを持ったんですが。
その辺、非常にあいまいな質問で申し訳ないんですけれ
ども、そういうことについて、何かこういう、取組方で結構ですけれ
ども、何か御示唆いただけるようなことが言っていただけるのかどうか、その辺まずお願いいたします。