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国務大臣(
平沼赳夫君) 十時が過ぎまして、もう二時間近くたちました。昨日の法案審議の中でも、実は私、同様な御質問を受けました。私としては、予告期限は切れましたけれ
ども、今、
先生御
指摘のように、もし
開戦になったら大変な犠牲が伴うわけでございますから、そういう
意味ではやっぱりぎりぎりの努力をしながら、そして
イラク側にもそういう努力をしていただいて、そういった悲劇的なことが起こらないような、そういう
事態が来るのが一番望ましいことだと、そういうふうに思っております。
また、
戦費についてのお尋ねがございました。これは、一応こういう試算が出ている、こういう
数字をお示しになられましたけれ
ども、その戦後、もし戦いが始まって、戦後の復興、これは
日本も
国際社会の一員として、やはり今非常に厳しい中ですけれ
ども、人道的な見地からやはり応分のそういう
協力はせざるを得ない、そういう今基本的な
考え方は私は持っております。
それから、この
戦争が起こったときの生活の
影響でございますけれ
ども、先ほど来の答弁で申し上げておりますが、
短期的に終わった場合には私は
国民生活にそれほど大きな
影響は出ないと、こういうふうに思っております。それは、
消費者物価に占める
石油価格というのは三・〇一%にしかすぎないと、こういうことがございますので、いろいろな
影響はあると
思いますけれ
ども、
短期的には私はそう大きな
影響は出ない。ですから、もし不幸にして起こったときには、私
どもとしては、これは極力早く回避すること、早く
終結がされることを私は望んでおります。
ちょっとトイレットペーパーのこともお触れになられましたけれ
ども、これは直近で、今、
日本では適正
水準にある在庫、約十日分、今は在庫があると、こういう統計が出ておりますので、パニックにはなるようなことにはならないのではないかと思っております。
それから、中東との友好関係、これを
日本が築いてきたことは事実でございまして、先ほど私も答弁で触れさせていただきましたけれ
ども、
イラクとはそういう形で、今
イラクに対しては
日本の態度がいわゆる武力行使も、
イラク側の
対応、今までの
対応の観点からいって、その
戦争を支持するというそのことによって
イラクとの関係は厳しい
状況になっていることは事実ですが、先ほど来の御答弁の中で、その中東の国々とは
日本は実はいろんな面で友好関係を築いてまいりました。
したがいまして、
世界最大の
産油国であります
サウジアラビアも、
日本とのこの友好をこれからも維持していきたいので
原油の確保については最優先でやるからひとつ心配しないでほしい。また、
OPECの、カタールの
大臣ですけれ
ども、
議長のアッティヤさんもこのところは、我々とは、
日本に対しては全力でその
原油の確保はしていくと、そして
日本との関係というのは大切にしていきたい、こういうことでございますので、私
どもとしては中東は
石油だけのそういう関係でなしに、人材の育成でございますとか、あるいはインフラの整備ですとか、あるいはいろんな面での、例えば海水の淡水化、そういった面でもいろいろ
協力をしてきておりますので、
イラクとの修復というのはもちろん必要なことでございますけれ
ども、その他の中東
諸国とは今円滑な関係を維持しておりますので、私
どもとしてはこの関係を更に維持発展をさせていかなければならないと、こんなふうに思っているところでございます。