○齋藤勁君 私は、きちんとした事前通告をしておりませんから唐突だったかも分かりませんが、
武力行使にこれやっぱり踏み切るということについて最後まで拒み続けてきたと思います。いろんな私はそれぞれの国々は利害があると思います。いろんな様々な考え方があったと思いますが、一つ私は、フランスというのは、もう一つ確かに、我々は、アメリカ国民、国内にいる人間としてもっと、九・一一のあの惨状についてもっとある
意味では脳裏にたたき込まなきゃいけないというのはアメリカに対してあるかも分かりません。
一方、フランスにとりますと、私は、過日、私の同僚の
佐藤道夫議員もお話ししておりましたけれ
ども、このいわゆる推定無罪原則、推定無罪原則というこういう、
日本でも、人権宣言にあります、すべての人は有罪と宣告されるまでは無罪と拒否をされる。この推定無罪原則ということについて、とりわけ私は、フランス人というのは二百年前に人権宣言というのは発信をしたと。言ってみればこの共和国の価値規範として、これは現在の法体系の根本を支えるということで私は原点としてずっと持ち続けているんではないかというのを、私はなぜフランスというのはずっと拒み続けてきたんだろうということについて、いろんな
国益の考え方あっても、そういうところにあると。
武力行使に踏み切る踏み切らないということについては、大量破壊兵器の問題、可能性、いろんな、グレーゾーンであったかも分からない、しかし、踏み切るか踏み切らないかについては、徹底的な私は査察というのをすべきだったということについて、このフランスの
人たちというのはそういうところに何か原点があったんではないかというふうに思いまして、実は紹介をさせて、改めて実は紹介をさせていただいているところであります。
なぜ今そういうようなことをお話をさせていただくとすれば、このフランスのシラク大統領、ドイツのシュレーダーいますが、アメリカのブッシュ大統領、今、先ほど来いろいろありますが、これは文民、シビリアンの部分だと思うんですね、シビリアンの部分。これは、大統領の命令に従いましてアメリカの
軍隊が行き、そして今、様々な
人道支援、復興
支援でいろいろ、他国のいろいろ
支援を行くと思うんですが、
我が国は今この法律をこの国会で審議をしている。小泉総理
大臣が支持しますというところに、私は、いろんな様々な国々の分析の中に、フランスというのは最終的には拒否権なんか発動しない、フランスというのは最終的にアメリカに支持してくれるのではないかというそういう見通しがあったというのを、その後検証が様々な聞いている中であります。
これも一つ、たまたまそういった中で、
外務省というのは、この
武力行使に踏み切る踏み切らないということについて、適切に官邸や指導者に対して、小泉総理、政府にきちんと物を言ってきたんだろうかということが一つ実は気になります。
過日、私は予算
委員会で、今度
イラク新法が提案されるだろうというときに、
外務省がどうしても
自衛隊を出せ
自衛隊を出せ、
防衛庁の方は嫌だ嫌だと。いや、そうじゃなかったのかどうかは別に言っていただければあれなんですけれ
ども。これは、そういう政府内の私は正しい情報と分析というのをきちんとされてきたんでしょうかと言えば、きたんですというふうにおっしゃるかも分かりませんけれ
ども、非常に気になる点であります、これは。
今回の
イラク特別措置法が、是非私は、シビリアンと、シビリアンとずっとおっしゃるけれ
ども、危険極まりないという
言葉になりますと、むざむざという
言葉を
尾辻さんは言われましたけれ
ども、むざむざに私はなっていくふうになります。
ここで何としても踏みとどまってほしいということと、
我が国はやっぱり
武力行使を紛争の解決の手段としないと。
武力行使を紛争の解決の手段としない、これが国是ですよね、ずっと。政府は、ずっと
憲法の枠内、
憲法の枠内と、そう力説をされていますけれ
ども、それから今回の
法案の提案もずっとそうです。
いろいろ
イラクの国内の
状況とか、私たち野党だとか、いろいろやり取りを聞くと、最初の提案の時点からどんどんどんどん後退をしてきているような、私は、答弁をしておりますから、いや、これはどうもこの
法案というのは無理があったのではないかというふうに政府は思われているのではないかというふうに実は思っておりまして、
法案そのものがもう
武力行使を紛争の解決の手段としないという国是から逸脱している私は
法案であって、したがって、いや、これ首かしげないでください、私そういうふうにしか見えませんよ、これ。
この前、榛葉
委員が
委員長にもお話ししましたが、公聴会を
イラクで、バグダッドでやられたらどうですかと、そういう提案をされました。今、この
法案をアラビア語とか何か、あるいは英語でも、すべて
イラクの国民の方々に
説明をしたら、どういうふうに
日本政府は考えているんだろうかということについて、幾ら官房
長官や
防衛庁長官が
説明したって通用しませんよ。もう今
訓練をして、すぐにでも制服を着た
自衛隊が日の丸を付けて、治安にあるいは復興に来るんではないかというふうに受け取られますよ、これは。そう思いませんか。
ちょっと長々と、余り時間が今日ないもんですから、一方的に話をしておりますけれ
ども。