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国務大臣(
川口順子君) イスラエルのシャローム
外務大臣、御案内のように、シャロームという名前自体が平和という
意味、ヘブライ語でですけれ
ども、と平和の話をしたわけでございます。
それで、非常に、初めてお会いをしたわけですけれ
ども、人間と人間の
関係としては私はいい
関係を作ることができたというふうに感じております。
そのシャローム
外務大臣とのお話の中では、イスラエルとしてパレスチナ側が暴力を
停止をするということを、これはアッバース首相も演説でそれをやるということを言っているわけですので、それを
支援するということが大事だ、アッバース首相が
改革を進め、暴力を
停止をすることができるような環境作りをイスラエルとしてするべきである、具体的には侵攻の
停止ですとか、あるいは包囲をしていることをやめるとか、人の移動、これを緩和をするとか、そういうことでありますけれ
ども、それから入植の話もありますが、そういったことを言いました。
それで、今、
委員がおっしゃいましたように、その直後にテルアビブで、これは
イギリス国籍のパレスチナ系の人ですけれ
ども、のテロがあり、そしてイスラエル軍がガザに侵攻したということで、これは非常に残念なことだと思います。
ただ、この過程というのは、そう簡単にぱっと結果が出るものではないということは今までの何十年の歴史が物語っているわけでして、
各国が粘り強く
働き掛けるということが非常に大事であると思います。特に信頼醸成、信頼のある
関係を両者の間で作っていくための
努力が非常に大事であると思っています。
ただし、ただ、今回、非常に機会であると私は思っていまして、それはなぜかといいますと、
イラク戦争が終わって
中東和平問題がこの中東の平和と安定のための、ヨルダン首相の言葉をかりれば、問題の母親である、この問題が解決できればほかの問題は落ち着いていくんだという重要な問題であって、パレスチナに新しい内閣が、
改革をしようとする内閣ができ、そしてイスラエルもそれにこたえようという動きがある。それから、周辺のシリア等の国についても過激派に対して
支援をしていることをやめていこうという動きが見られるという中で、周りの国がそれを後押しをしていくということが非常に大事であると思って、一日にして結果が出るわけではありませんが、いろいろな国が
働き掛けていくということが重要であり、
日本もその重要な
役割を果たしていくべきであるというふうに思ったということです。
それで、ロードマップですけれ
ども、
我が国からいえば二つロードマップがあります。
我が国のロードマップというのは、昨年私が提示をしたものでございまして、
我が国が
支援をしますという、言ったときに、それは、パレスチナ側がそのロードマップに従って一歩一歩進んでくれることに対して
支援をしますと、そういう
意味でございます。
それから、アッバース内閣ができた後、カルテットのロードマップというのが
発表になって、これは、暴力を
停止し、入植をやめるということから始まり、二つの国家の併存を認めましょうということで、三つの
段階に分かれているロードマップですけれ
ども、
我が国としては、このロードマップをやっていく枠組みの中で、ある一つの、地方自治についての具体的な
役割を担って、この部分の議長もしております。
ですから、両方に
関係をしているということです。