○
西藤政府参考人 私
ども、
食料品の表示問題につきましては、近年、逐次その充実を図ってきているところでございます。生鮮
食料品の原産地表示等も実施をいたしております。
先生御
指摘の加工品の原料原産地の表示ということにつきましては、加工品においても、やはり
品質に関する情報として原産地を
消費者に提供していくということは非常に重要だということで、ただ加工
食品も非常に幅が広うございますので、そういう点で、どういう形でということで、私
ども個別
品目ごとに検討を進めてきている
状況でございます。
そういう中で、まず、
平成十三年の秋でございますが、漬物の中の梅干しとラッキョウの、まさに梅の原産地はどこだ、ラッキョウの原産地はどこだということで原産地表示を開始しまして、漬物全体に拡大する。あるいは、
水産物のウナギのかば焼きについての原産地表示。あるいは、近年冷凍野菜が大変伸びてきておりますけれ
ども、冷凍野菜についての、その野菜の原料原産地ということで、八
品目まで現在拡充し、原料原産地をお願いしている
状況にございます。
お茶については
先生御案内のとおりですが、製茶につきましては、お茶そのものにつきましては、荒茶の
生産地を原産地とするということで、例えば中国の荒茶を
輸入して
国内で製茶した場合もその原産地は中国という表示をしていただくということで、現在既にそういう取り組みがございます。
ただ、飲料については、
先生御
指摘のとおり近年非常に
消費が伸びてきている
状況でございますけれ
ども、こういう加工
食品全体にどういうふうに原料原産地をやっていくかというのは、これは国際ルールも正直言ってございません。そういう中で、統一的なルール、基準がわかりにくいという
意見がございます。それで、私
ども、現在厚生労働省と一緒になって、
食品の表示に関する共同
会議を設置させていただいております。その場において、原料原産地表示のあり方も御論議いただく。その中で、当然ペットボトル系飲料を含めて御論議をいただきたいと思っております。
いずれにせよ、私
ども、表示そのものは、
消費者にわかりやすく、かつ製造、加工段階できっちり実施できる、そういう
状況でないとなかなかルールとして確立していかないというふうに思っておりますので、先ほど申しました共同
会議での御論議を通じて、適切に対応していきたいと思っております。