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川端分科員 今
大臣お触れになりましたように、これは、全国で大体六十カ所ぐらい、
地域で自主的にやっている。それで、年に一回、菜の花サミットということで、全国の
部分の大イベントを一カ所でやる。去年、選挙区はお隣のようですけれども、御当地ですね、いわゆる横浜町で、これは全国菜の花サミット開催地が青森県横浜町、立派なポスターもありますけれども、町長さん含めて熱心にやっておられて、百二十ヘクタールぐらいやっておられる。しかし、その昔、青森県の横浜町で八百ヘクタールぐらい菜の花を植えていた。今、百二十ヘクタールになっているんですね。
歌にも、童謡、小学校唱歌というんですか、菜の花畑に入り日薄れと。ほとんど同じぐらいの年代ですから、都会育ちと田舎育ちで違うかもしれませんが、間違いなく、私
たち子供のときの田んぼの風景というのは、春、真っ黄になったということなんですね。今はどこに行ってもそういうものはほとんどない。いわゆる
経済性がないからなんですね。
しかし、こういういろいろな、町づくりというか農村の再活性の中でやっておられる
部分でいうと、まず、みんなが見ても心和む原風景の、真っ黄の景色が
地域にいっぱいできてくる、これだけでもいいな。ロケーションをよく知りませんが、横浜町は百二十ヘクタールという相当な規模を一カ所でやっておられるというので、多分、どこか山の上から見れば、飛行機で見れば、すごい景色になると思います。
そういうことと同時に、その菜の花の菜種の油を、今、大量消費という
部分では、学校給食を中心に消費をして、それを回収して、その油にメタノール添加して、ディーゼル燃料として、トラクターやそういうものにつくる。それも、
地域で、簡単な装置でいわゆるディーゼル添加を行っている。みんながその
部分でということで、そうすると今度は、お漬物であるとか菜の花染とかなんとかというふうなことで、そこを中心にいろいろなことの
活性化が生まれてきているというものです。
しかし、やはり、
大臣が言われたように
経済性なんですね。今協力していただいている
部分は、何か農家の方も、
環境に優しくて、そしてみんなが利用して、そして
循環型で、菜種油の油かすはまた肥料になり飼料になり、全部
循環するということ、そして世の中にも役に立ちということはいいことだ、景色もきれいになり、みんなもいろいろなことで仕事もふえるということはいいことだけれども、その
部分が農家の採算は全く合わないということは、もうボランティアの世界ですから、それは大きくはならない。今そこに来ているんだと思うんです。
ですから、今
大臣がいろいろ応援をしたいなというふうに言われたけれども、私は、このバイオマス、特にバイオ作物を含めた
部分は、農業の、そして農村の、これからの、食料だけではない行き方の大きな指針を示しているのではないか。いろいろな
部分でお手伝いをしましょうということではなくて、国としてバイオマスの戦略を立てられたということであれば、もっと大胆に、大きな柱として、これからの農業の
あり方というのは、こういう
地域で、本当に生活も含め、
産業も含めてやるというものが大変大事であるという位置づけをすべきではないかというふうに思っているわけです。
それで、日本は、このバイオマス戦略で、二〇一〇年に、いわゆる新エネルギーを現行の三倍、一%を三%にしよう。諸外国の例を見てみますと、大体世界じゅうで
目標を立てておりまして、EUは、二〇一〇年、同じく現行の三倍というのは、三%から九%にしようと言っておる。そして、EU共通の農業政策で、エネルギー作物を栽培する場合には
補助金を出しましょうと。ドイツ、デンマーク、フランス等々いろいろあるんですが、大体そういうプロジェクトを国で組んで、バイオエネルギーの
部分のプロジェクトを組んで、国がバックアップしていく。日本は、今
地域から盛り上がってきたんですが、
市町村が多少お手伝いしているぐらいの話。国として、国家のプロジェクトとして取り上げてきた。それから、バイオディーゼル燃料の免税をする、買い取りをするというふうなことを、やはり国家戦略としてかなり取り上げてきているんです。
もう少し具体的に申し上げますと、ドイツは、菜種の作付面積が百二十万ヘクタールあるんですよ。今、日本の減反面積は百万弱ですね。九十何万ヘクタールだと思います。日本の減反農地を上回る農地が菜種を、しかも、この
部分の四割は、てんぷらに使うとかいう
循環の
部分ではなくて、そのままディーゼル燃料にしている。まさに菜種の田んぼは油の田んぼである。油田なんです。ここまでやっている。そして、ガソリンスタンドを一千数百カ所。そして、いわゆる石油税を非課税等々で価格的な
部分でも普通のよりも安くしているというふうなことで、やはり本当に国が本腰を入れた形で
支援をしている。
私は、そういうふうなものが日本で取り組まれる時代に入ってきたのではないか、そういうふうに思うんです。諸外国等々含めて例をアバウトで申し上げましたけれども、先ほど
大臣が、
地域でそういう芽がある
部分を御
支援したいというふうに言っていただいたんですが、
支援していただくのはありがたいんですが、国としての位置づけとして、諸外国から比べると、もっと大きな太い柱としてやるべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。