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河村(た)
委員 河村たかしでございます。
それでは、時間もございませんので、まず、
法務委員会初の、この間は
シャツになりましたけれども、きょうは
シャツにはなりませんが、
ワイシャツ姿でやりたいと
思います。
まず、お手元に
資料が行っております。前回も
手紙を読みましたけれども、
渡邉貴志さん、この方は
名古屋の
刑務所で
看守長をやられておられる方です。今、休職中でございますので。
無念の
思いを持って僕に
手紙を書いてくれて、僕はこれを読むと泣けてくるので、
本当に何とも
気持ちが苦しいんですけれども、せめて彼の心を、
拘置所の中で
無念の
思いを持っている心を、ここで、こういう格好で
皆さんの前で言うということが何かの力になればという
気持ちで読ませていただきます。
ちなみに、きのうこれは
大臣にもお渡ししてありますので、その
感想というようなことではなくて、あなたの部下なんだから、ぜひ彼を支える
意見をいただきたい、こう
思います。
一ページ目についているのは、彼から来た私への、
河村たかしへの表書きと、裏は、この東区白壁一—一というのは
名古屋拘置所の住所です。
では、読みます。
中で、若干私に対して、大変ありがたいという
言葉がありますけれども、これは
文章がそのまま来ておりますので、私はそんな
気持ちはありませんけれども、本人の
手紙ですから、そのまま読ませていただきます。
前略
度々の
面会調査、誠にありがとうございます。
差し入れていただきました、五月二十八日
付け衆議院法務委員会速記録を拝見させていただきました。
私の素直な
想いが、どれだけ届いたのでしょうか。
文面から感じたことは、“聞くだけ聞きましょう”という
姿勢です。
大臣らの話しは要するに、
検察官は正しく、間違いを犯さず、信用されるべき
人間であり、
刑務官は、
人権意識の低い信用ならない
人間と公言しているに他なりません。これは、
人権問題の何ものでもありません。
第一、
中間報告に関する
調査にかかわらず、
検察以外の
調査は、何ひとつ行われていません。そのようなもので、どうして私達の
人権意識だとか、資質などといったものが判定できるのかわかりません。これは、重大な
人権侵害です。唯一行われた
検察の
調査でさえ、適正ではない取調べであり、これも、重大な
基本的人権の
侵害です。
法務省、
検察の行っていることの方が、
人権軽視の
対応であることは、
議論の余地がありません。
大臣らは、すべては
司法段階で明らかにされるとの
一点張りですが、一度起訴したら、何も手出しができないということではありません。
刑事訴訟法第二百五十七条(
公訴の取消し)
公訴は、第一審の判決があるまでにこれを取り消すことができる。
法律には、このような定めがあります。
法務委員会で、数々の
検察の捜査上の
違法行為やミスが判明しているにもかかわらず、
裁判を継続しようとする
法務省、
検察の意図が理解できません。
裁判が終わるころには、
自分はもう今の地位にいないだろうから、どうでも良いと考えているなら、とんでもないことです。
今の
法務省や
検察の
対応を見ていると、どうしてもそう感じずにはいられません。
この問題も、
国会の会期が終了するとともに、“なかったこと”にされてそのままにされることでしょう。
これが、国のために身を削って働いて来た私達に対する、国の答えなのでしょうか。世も末とは、まさに、このようなことを言うのだと
思います。
私達にとって唯一の救いであるのは、
先生に真の声を聴いていただいたということです。
先生が来ていただかなかったなら、誰れ一人、私達の真の声を耳にすることはなかったでしょう。詳しく
調査を行うべき
法務省、
矯正局でさえ来ないのですから。
ですから、何の面識もない
先生に、これだけの熱意を持って聴取していただいたことは、何にも代え難く、深く感謝しております。このような
言葉を並べ立てても、十分ではないような気さえします。
速記録を拝見しての
想いを書かせていただきました。
先生の御活躍を心からお祈り申し上げます。ありがとうございました。
六月四日
渡邉 貴志
これは、桜の
マークというのは、検閲の
マークなんですね。これは、判が押してあるという
手紙になっています。
以上、読みまして、
大臣、ぜひちゃんと
調査をしてあげてください、彼が言っているように。
感想じゃなくて。
検察は
検察でいいけれども、それはだめですよ、やはり。別個にあなたは
無給処分もしているんだし。やはり別のことなんだから。
それと、僕、
委員長にも、
委員会に頼みたいんだけれども、これは、ずっと振り返ってみたら、要するに、この彼らが、後でありますけれども、
革手錠を二十センチ締めた、そういうようなことが全部前提となってマスコミも
国会も全部始まっているわけね。だから、やはり、そうでないという、事実が違っていた、事実がなかったという
可能性が出てきたじゃないですか。だから、やはりここは
大臣、
本当に、あなた、
政治家として
国民から選ばれて、ごめんなさいね、こんなこと言って、選ばれて、有権者から一票いただいて、やはり
民主主義の
本当の力によって役所の行き過ぎをコントロールする、そのために出てきているんだから。だから、彼のこの
気持ちを酌んでやっていただきたいと
思いますが、どうですか。