○山内(惠)
委員 せっかく
法改正するわけです。しかも、計算方法もおっしゃっているわけですから、世の中に市販されているわけです、
学校現場で使っているものです、そのことを
考えると、この数字自体が本当におかしいものなので、これはちょっと精査しないと受け取ることができないとか内金としてとかということになっていますので、やはりこれは、日図協から先ほ
どもお返事いただいたということですから、日図協がしっかりするようにということぐらいは
文科省としてちゃんと指示することが、この法案が守られる道筋だと思いますので、やっていただきたいなと思います。
日図協にはほかにも問題があります。マスコミでもいろいろ取り上げられている白表紙本と言われている問題なんですが、この日図協が、加盟教材出版社に検定前の
教科書見本本、白表紙本を流しています。だれが流したのか、
文科省は押さえていらっしゃるんでしょうか。日図協は、白表紙本を各
教科書の編集
委員や執筆者から入手した、これは裁判の場面でそのように言っているんですけれ
ども、それというのは本当でしょうかという疑いを私は持っています。
日図協の清水厚実専務
理事の名前で加盟出版社に配付された、
平成十四年度用
小中学校教科書白表紙本の注文についてという文書がございます。これは白表紙本の注文をとるという文書なんです、これは皆さんに配付していません。提供していただいた
教科書会社の
関係者の立場を
考えて外部に
公表したり貸し出すようなことは絶対に行わないでください、それから、原本の
内容については、
教科書会社へ直接問い合わせたり、
意見を聞くようなことは絶対しないでください、そういうことを言って、日図協は皆さんにこの白表紙本を注文させているんです。
誓約書というのまであります。「原本は提供していただいた
教科書会社の立場を
考え慎重に扱い、外部には絶対
公表したり提供するようなことはいたしません。」という誓約書まで書かせています。
きょう、皆さんにお配りしたのは、その注文書です、縮小してありますけれ
ども。これを数えますと、
小中学校合わせて百二
種類の
教科書の白表紙本です。これは、小
学校だと上下巻ありますし、中
学校は分厚いもの一冊ということになるでしょうから、実際には八百冊の白表紙本を入手しているということです。これは、
小中学校の
教科書のほぼ全部なんです。
それで、
教科書の編集
委員や執筆者には、児童文学者はもちろん、各
分野の
専門家の
方々がおられますので、この編集
委員や執筆者からもらったという言い分をしていることは、この人
たちはそうじゃないと
考えているとしたら、この人
たちの
名誉毀損に当たるわけです。
実際に、日図協が、いつ、だれから白表紙本の入手をしたのか、実名を挙げて報告をしていただきたいと思います。