○山元
委員 私は何遍も例に出すんですけれ
ども、前の
財政危機のときに、
教育も聖域ではないといって第六次
教員改善計画が二年延長されてしまった。そのときには、聖域はなしだ、こういうふうになって、
教育も聖域でないと法案に書いてあった。その前にずっと圧力があって、大蔵からの圧力があって、頑張って福祉のところだけ、厚生だけは指一本触れてなかったと私は思っている。文部だけは、五年計画が七年計画にどんといってしまった。そのときの
大臣、名前も顔も覚えていますけれ
ども、むしろ旗を立てて官邸に行きなさい、大蔵省へ行ってくださいと言って、行った。
おとついの
論議の中で、だれか、体を張ってという話がありましたけれ
ども、私はやはり、むしろ旗を立てて文部の皆さんが、これでは
義務教育の最低は守れへんのやということを、
根幹を限りなく細くするんだということについて、十六年度にその結論が出るまでには、性根を入れて頑張っていただきたいというふうに思います。
時間が余りありませんけれ
ども、八分の一の問題、借金の問題ですね。借金の問題、三百億円の問題も
心配です。これはやはり、積んで積んで、結局は自治体が面倒を見なきゃならぬというか、処理をしなきゃならぬことになってくるのではないか。国が面倒を見るんだったら、今からしておけば、そんなもの何でもない。二分の一、二分の一にしたらいい。けれ
ども、八分の一は、三百億円は
地方財政の借金ですと言う、これも
心配です。
ですから、そういうことが将来どさんと自治体にかぶっていかないようにぜひ努力をしてほしい。もうこんなことはやめておこう、ことしでやめておこうというふうになるように、ぜひ努力をしていただきたいというふうに思います。
これは、午前中、
参考人の方に申し上げたんですけれ
ども、今現在三十四の
都道府県から、議会から上がってきている。これを見て、
国庫負担制度の
改革を見て、これは危ない、自治体は大変なことになるということを危機感を持って上げてきていらっしゃる。
全国の市町村
教育長会議もそうですし、これは困るということをこの法案について言っているわけです。ですから、そこのところは、きっちりと、決意を込めて八分の一の問題についても取り組んでいただきたいと思います。
最後にもう一点ですけれ
ども、
学校事務職員と栄養職員の問題です。
この問題は、長い、二十年ほどずっと大蔵との綱引き、これは文部省、
文部科学省も頑張ってきてもらって、定数がえするんだ、
国庫負担はやめるんだという圧力に屈しないで、二十年ほどずっと頑張ってきて、今また出てきている、文字になっても出てきているわけです。
事務職員は、これはもう御承知だと思いますけれ
ども、
学校の今の事務というのは、単に
先生方、
教職員の給料を計算して、物品購入していたらいいものと違う、開放された
学校の中でさまざまな業務もふえてきている。そして、
教育的な職員でないと事務職員というのは務まらないようになってきているんです。そういう重要な
役割をだんだんと果たす事務職員を
教員並みに保障するんですよと、きちっと国が身分を保障して、そして、よく言われるように、事務職員としての本分の研修も、努力もきちっとするんですよというふうに、本当に
学校の
教育集団の一人に事務職員をしていかないといけない、そういう流れになってきているんです。
ですから、とんでもない、それを外して事務を雇えというような発想になっていったら大変だというふうに思いますし、もう
一つの栄養職員もです。事務職、栄養職と並べてずっと来たんです。
栄養職員の問題も、今の子供たちの食生活の状況というのは、皆さん御承知だというふうに思いますけれ
ども、大変な状況になっているわけです。ろくろく朝に御飯は食べぬとか、偏食をする、あるいはラーメンが一番好きだというような子供もあるわけです。身体的な障害まで出てくるような食生活をしている子供もあるんです。
ですから、一番望ましいのは、今の栄養職員を栄養教諭にする。前に、長い間かかって司書を司書教諭にして、本当に子供たちに読書の楽しさも、あるいは
学校の環境も整える、そういう
教職員の一人として司書教諭というのがやっと、やっとと言ったらあれなんですが、発足をした。今度は栄養職員もそういう形になれば、
学校の中でしっかりとした栄養の先生がいてくれる、給食のおばちゃんというのではなしに。私は、昔いた
学校ではおばちゃん、こう言った。
けれ
ども、そうではなしに、子供の栄養指導をする、子供たちの今の食生活を考えながらの献立、栄養を考えるというような栄養教諭、これは大変難しいというんですか、教諭の身分をということになってくると、司書教諭のときに大変な苦労があったように難しいかもしれぬけれ
ども、そこのところは、やはり次のステップとして、事務職員も栄養職員も、きちっとした、本分を明確にした
学校の
教育職員として位置づけをより強めていくということが必要なんだというふうに思うんですが、そこのところは頑張ってもらえますか。